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こまと言っても日本だけでも無数の種類がありまた各国でも遊ばれ方、形状が異なります。このページでは今回の大会に参加する選手たちが使うこまを中心に紹介していきます。

基本的にひもを使って回すこまが主役となる大会です。


日本

競技用こま

こま遊び、といえば木のこまというイメージの方も多いと思いますが天然素材でブレる個体が多くあったため”選別”をしてよい個体を見つける必要がありました。近年、スピンギアがヨーヨーの製造の手法をこまに用い、CNC旋盤で削り出して作ることで高精度なこまを作り出し技の種類が増え、1回の回転で続く技数が伸びるなど多くの発展がありました。いまから400年ほど前の博多で生まれた博多独楽を原型にしている平べったく、長く伸びた鉄の芯という形状は日本固有の形状として発展し、日本のこまでしか遊ばれないユニークな技をいくつも生み出しています。

近年、海外のこま(スピントップ)の情報が入ってきたことで技が爆発的に増え、技を移植するだけではなく、日本のこまの良さを活かして海外の技を発展させたスタイルも登場しています。

優勝候補の一角、ジーコ選手も自身で監修した日本の競技用こまをつかいます。



ちょんかけこま


熊本市の無形文化財にもなっている肥後のこま、ちょんかけ独楽。その歴史は遡ると400年以上前から遊ばれていると言われ、武家の嗜みとして遊ばれていた時期もあったとか。ひもで回転をつけて加速をすることができるので達人になるとずっと回し続けられますが動き続けて行く必要があるため、体力と集中力がいるこまでもあります。木製のこまを使用することでトラディショナル部門への参加が可能になります。海外でもほとんど見られない日本の九州に特有の形状となっています。

今回最年長、82歳の坂下桃太郎名人もこのこまを愛用しています



スピントップ

海外のこまは日本のこまと比べると大きく異なり、鉄の部分は短く、先端のみ、また重心が高く、丸棒に近い形となっています。ほとんどの国でひもで投げるこまといえばこの形状がベースになっています。

近年はベアリングが搭載されたモデルも登場したことで、より長い時間回転が可能になり、またヨーヨーの技に影響を受けた技も多く開発されています。

ヨーヨープレイヤーであり、ジャグラーとしても活動しているフランスのQuentin選手はこのこまを使用しています。



Trompo(トロンポ)

基本的にはスピントップと変わらない遊び方、形状ですが、スペイン語となります。スペイン語圏であるメキシコで盛んに遊ばれているのはプラスティック製のこまです。

今年のOnlineの世界大会のチャンピオン、Yahir選手はプラスティックを削り出したこまを使っています。




コロンビアのこま

今回は残念ながら参加選手がいませんが、同じスペイン語圏のコロンビアではプラスティックのこまも遊ばれていますがより伝統的な大きな手作りのこまが好まれる傾向にあります。投げるだけでも体力を使う大きなこまは危険が伴うため、子供は回させてもらえず、段階を踏んでサイズを上げていく必要があります。大きなこまを自在に扱えることが尊敬を得られる価値観があります。



トロンポ宗主国のスペインの木製トロンポ

サーカスアーティストとして自身で製造してパフォーマンスをしたり、こまを売って生計を立てているこまのプロの人たちがいます。オンラインの世界大会が始まるまではこまのコミュニティーではスペインのプレイヤーはあまり知られてない存在で、マヨルカ島という未知の世界から一気にレベルの高い選手がでてきたことで、こまの世界に動揺が走りました。

今回参加するXisco選手もこまのプロの一人です。自分で作った大きな木のこまを自在に操ります。


このほかにも多くのこまの種類と使い手、プレイスタイルが存在します。大会として”競う”ことでお互いの存在を認知し、こまの世界をもっと繋げていきたい、広めていきたいというのが大会を開催する一つの理由です。