上海での世界大会をきっかけにいままで中国国内で活動していたプレイヤーやブランドに注目が集まり、また中国のブランドも上海をきっかけに海外に進出する足がかりとするべく、多くの中国ブランドが今回の世界大会のスポンサーをしていました。改めてブランドの紹介をしつつ、ヨーヨーの品質、性能が煮詰まって大きな差がなくなっていく中、各ブランドの”演出”や価値の創造に焦点が集まっていってます。気になる各ブランドを紹介してきます。
各ブランドともに海外を意識しているところはインスタグラムやフェイスブックで情報を発信しているところが多いです。今回は各ブランドのインスタグラムも紹介しておきます。
AceYoは2013年に活動を始めている老舗ブランドですが今年に入り、海外展開を視野に入れたプロモーションをスタートさせています。プレイヤー目線の開発を心がけ、使いやすさはもちろん、価格と見た目の美しさを追求しているブランドです。
ロゴや文字を表示させがちなレーザーマーキングをうまく使い模様をあしらうことでヨーヨーが工芸品のような見え方になっています。
HUATIAN / 花田
JOYCにも遊びに来ていたフィリップがディレクターとなって始動しているブランドです。ヨーヨー組み立て責任者のサインや商品タグがパッケージに入っていたり、色数展開もあえて抑えてアパレルブランドのような展開をイメージしているブランドになっています。競技シーンに振り切ったブランドが多い中、EDC（EVERY DAY CARRY）を意識した普段使いをテーマにしたヨーヨーをメインラインにすえています。他のブランドのようにサポートしている競技プレイヤーがいて、その競技プレイヤーの使用するモデルをプロモーションするというようなプロモーションを行っていないのも特徴です。上海をきっかけに競技用モデルもラインナップに加え、より魅力あるブランドとなってきています。秋に向けてプロモーションが立ち上がっていくとのことなので今後の展開にも注目です。
ホリデーシリーズのようなゆるゆるなヨーヨーがあるかと思いきやゴリゴリの競技モデルも発売しています。
ヨーヨー本体にあまりレーザー刻印がなく、ヨーヨーの名前も本体には刻印が皆無なのも特徴です。
紹介ページのブランドからのメッセージもとてもユニークです。
トートバッグなど変わったアイテムもラインナップに入っています。
R2FG
先日のブログ記事でも取り上げましたが、世界大会もスポンサーをしていました。
これからの展開が全く未知数ですがR2ベアリングという可能性を秘めたベアリングがどれだけ普及するかがポイントだと思います。
秋葉原店舗でもサンプルを出していますので機会があればぜひ比べてみてください！
第３のOEMブランド、として各有名ブランドのバイメタルモデルや美しいスプラッシュカラーを中心にハイエンドモデルを展開しているFPMという工場のオリジナルブランドとなっています。
各メーカーのOEMで培った設計ノウハウやカラーリングを自社ブランドに落とし込んでいるため、非常に品質の高いヨーヨーを開発しているのも特徴です。中国ブランドとしては値段が高く感じるものもありますが、工場がこの値段で出すに値する品質、精度となっています。今回はブース出展にオーナー、営業スタッフフルメンバーで参加していました。
ハミングバードは直径５６ｍｍに重量が６２gと非常に正しいバイメタルの競技ヨーヨーの突き詰められたバランスで作られています。
世界大会で新発売となったMagpieは直径５４ｍｍに対して幅４６ｍｍとかなり攻めた作りとなっています。
いまのところ２機種のみですが両方共よく練られたよいヨーヨーとなっています。
中々未知のブランドの場合、スペックだけで購入に踏み切ることが難しいと思います。最近のヨーヨーは製造技術も安定してきて、設計ノウハウも尽き詰まってきたのでメタルの削りだしに関しては大きなハズレもなくなってきています。
その中でヨーヨーを選ぶ一つの材料になれば幸いです。
今回スポンサーはしていないですがチームプリキングやヨーヨーフォーミュラの面々も来ていて、様々な機種を開発中とのことでそちらも楽しみです。
APのときに入荷をしていたのですが、シェル用スペーサーが無かったので発売を見送っていたTPKの可能性を秘めた薄いヨーヨーも発売しました。
ナインドラゴンズを持っていないと楽しめないヨーヨーかと思いきや、単体では絶対に発売されないであろうゆるゆるなスペック（５１ｇ、幅３４ｍｍ）は変わり種ヨーヨーファンにもたまらないモデルとなりそうです。今後の安定的な入荷があるとは思えないので手に入るうちにGetしておいてください！