pyroというヨーヨーとhspinというブランドについて

コラム

At desgin Labからhspinの名機、パイロが復刻版として登場!

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Hspinやパイロについてはコレクションのページや、66%pyroの発売時に振り返りをしっかりしているのでこちらもぜひご覧ください。At desgin Labの公式ページも必読です!

HSPIN – Yoコレ
Pyro66開発秘話〜企画への思い入れと試作編 – 66percent website

 

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pyro発売から20年が経過したことを踏まえてこのタイミングでの復刻の価値について

パイロはそれまでの金属削り出してプラスティックのヨーヨーの延長で作られたフルメタルヨーヨーとは一線を画する、きちんと使えるメタルヨーヨーのターニングポイントになりました。

ヨーヨー業界的には、ブティックブランドとしてメジャーメーカーとは違う商品展開、コミュニティーを形成してメンバーたちが積極的にブランドイメージを発信していくスタイルなどいまのヨーヨーシーンに繋がる色々な動きの先駆者でもありました。いまはヨーヨーを個人が作るのが当たり前になりつつありますが、大きなおもちゃメーカーがヨーヨーを作っていた当時、資金力と行動力のある大人がヨーヨーに関わっていく楽しみ方の一つを提示していた、とも言えます。

限定カラーを連続してリリースするというコレクション性も強く打ち出されていました。同じモデルでの色違い、しかも当時ヨーヨーの値段としては高額であったにも関わらずヨーヨー全般を集めるという嗜好から特定のブランドや特定の機種を集めたい、と思わせる展開をしていました。マイナーチェンジはあったものの単独機種でシリアルナンバーが2000を超えるという当時としては異例のベストセラーとなりました。

今でこそ毎週、毎月たくさんのヨーヨーがリリースされていますが、当時は選択肢はあまり多くなく、頑張れば市場にある現行モデルのヨーヨーを全部集める(色違いを除く)ができないこともない環境でした。その中で特定のブランド、機種へのファンを作っていく魅力があったヨーヨーの一つがパイロでした。
パイロはコレクターを惹きつける少数の生産、一部モデルはショップ限定やメンバーのみの流通など買いやすくはないけど頑張ればなんとかなる絶妙なレベルで当時、色々な入手経路を使ってhspinのヨーヨーをコレクションしていました。

復刻されたモデルを集めたいと思う動機にはいくつかあって、一番わかりやすいのは子供の頃欲しかったけど買えなかったあのモデルが欲しい、というものです。ただ20年という月日はいまのヨーヨープレイヤーやコレクターの人の大半が”歴史で知っている”だけで当時の熱狂を体感していない中伝わるのだろうか、という気持ちもあります。

pyroの炎は当時のプレイヤーたちの心には燻り続けていて、ブランドが活動を停止した後も、66%やiYoyoがコラボレーションを行ってきていました。ただそれは復刻、ではなくアップデートされたパイロの魂を引きつごうとした何か別のもの、でした。それぞれにそれぞれの良さはありましたがオリジナルのパイロが持っていたインパクト、熱さには届かなかったように思います。pyro(上)とPyroOG(下)

PyroOGについて

今回、pyroの復刻をする、ということでフォルムはオリジナル(OG)を忠実に再現しつつ、パイロらしさに大きな影響を与えるベアリングはサイズCにはせず当時と同じ、サイズDを採用し、現代でも入手性の高いパッドに置き換えるだけの最低限の変更で限りなくオリジナルに近い形での復刻を果たしました。

オリジナルモデルと今回のPyro(OG)との比較

ヨーヨーのフォルムは同じです。リプロダクションにありがちな、やりたくなる改良という名の改変をせず、オリジナルの図面から形状を持ってきている思い切りの良さと原作へのリスペクト。この時点でコレクターとしてはパイロコレクションの続きが始まった!とテンションが上がります。

シリアルナンバーとロゴの違いで別のヨーヨーだと認識できるくらいのオリジナルに忠実な復刻

細かいことを言うとオリジナルの方が引き目が粗く残っていてさらさらしている(その分糸も切れやすかった)や、若干の色味の違いなどはありますがそれは誤差の範囲。今回の製品版は同じロゴですがストリングが切れにくいように加工されているのでご安心を。

また変更点として一番大きなのが、レセスとセパレーターという概念が生まれる前のパイロのベアリング周りです。これをこのまま再現するのがオリジナルに忠実、という選択肢もあり得ますが、当時からパッド周りに関しては評判が良かったわけではないのでベアリングサイズや重量配分など使用感の癖を残しつつ、現在のパッドとセパレーターに仕上げたこのベアリング周りはヨーヨー設計に精通したAt Desgin Labのデザインのノウハウが詰め込まれていると思います。軸も当時と同じ、サイズDの内径5mmに対して十分マージンのある3mm。当時は折れやすいなどの理由で軸に関してはあまりいいイメージがなかったですがメタルヨーヨーになれた現代のプレイヤーであれば問題なく使いこなせると思います。

オリジナルモデルを持っている人も見た目も使い心地も納得のパイロ感のしっかりとあるPyroとなっています。

当時の熱を知らなくても良さのあるヨーヨーなのか

当時を知らないプレイヤー目線で見ても手に入れる価値は十分にあると思います。ヨーヨーの歴史資料として、現代の洗練されて集約されつつあるヨーヨーのプレイフィーリングとは違う、今はないクラシックなモデルにのみある独特のフィーリングを楽しむことができます。元祖ワイド機種とも言えるこのヨーヨーは、重くてしっかり回ってエッジが高いけどしっかりコントールすれば楽しく遊べるモデルです。ローエッジに頼り切った振り回すようなヨーヨーコントロールをするとすぐに止まってしまうし、ホリゾンタルはあまり得意ではありません。でもそれがオリジナルの個性で、正しい復刻とも言えます。当時、ヨーヨー専業ではない、金属の削り出しをする業者が作っていたそれらしき何かとヨーヨーとしての性能を追求する観点から作られたフルメタルヨーヨーの境目の今のプレイヤーが使っても良さを感じるクラシックの良さがあります。

歴史を知るだけではなく、自分の好みを見つけていく上でもよい指標となるエッジのたった使い心地です。

ヨーヨーのデザインが一巡した中で、EDCヨーヨーと呼ばれる性能追求ではない、緩く遊ぶヨーヨーというのがトレンドにもなりました。このPyroOGは性能追求ではないですがEDCヨーヨーとは違う、緩く遊ぶではないフルメタルヨーヨーを楽しむための緊張感を持って楽しめる一つは手に入れておきたいユニークなモデルです。

そして公式サイトにもある通り、OGはまだ始まり、原典をたどり、これからの道があるようです。今後の展開にも期待です。hspinのpyroの復刻版とも言えるPyroOGであり、At Desgin Labが紡いでいくこの先のOGともなるスタートの機種です。

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