Rotation to Fight Gravity

最近、R2FGという新しい中国のブランドの取扱を始めています。中国では数百とも言われる小中ヨーヨーブランドが乱立し、ヨーヨープレイヤーなら誰でもシグネチャーモデルが出せてしまうレベルの同人ヨーヨー的な活動がヨーヨーの楽しみ方の一つにすらなっているのですが、ブランドとしてきちんとヨーヨーブランドを運営していくことと、趣味の一環としてヨーヨーを作ることは大きな違いがあります。

スピンギアにも多くの中国ブランドから売り込みがありますがその多くが活動が継続できず1年経たないうちに消えていくブランドが多いです。

ヨーヨーブランドのオリジナリティや持っているメッセージ性、特徴なども”よくある使いやすい形”が市場に溢れている中、大切になってきます。

その中でR2FGはブランドに所属するプレイヤーを使ってのプロモーションやブランド背景についてのストーリーを全く持たないミステリアスな展開をしているブランドです。仕入れに関してのメールのやり取りでも”誰かわからない”状態でコミュニケーションを取っています。

Rotation to Fight Gravityは直訳すると重力と戦うための回転。地球上でヨーヨーを振っている以上、重力の制約は受けますが回転を持ってして重力を制する(ような動き)をしていくというシンプルなメッセージは高速回転するヨーヨーに発生しているジャイロ効果を特に水平方向の回転(ホリゾンタル)で動かしているときに感じるのではないでしょうか?

去年R2FGが活動を始めたときにも連絡が来ていましたがその時点ではスルーしていたのですが、今回、バイメタルの機種の仕上がりが良かったのと、R2ベアリングという野心的な取り組みに惹かれ取扱をスタートしました。

外径はサイズCベアリングでその中にベアリングを付けるというダブルベアリング構造。ヨーヨー外周に対してのベアリングの径が小さい方が回転力はありますが、滑りが悪くなるという問題をCサイズの滑りのフィーリングで回転力を増やす、という方向に回答を求めています。

サイズCは最適解ではないけど普及しすぎたため対抗馬が出なくなっていたり、またサイズDが回転力と滑りの両立という上では良いのでは?と言われていながら普及しない中、勇気を持って新しい規格に挑戦しているのは評価していきたいところです。

このダブルベアリング、ディアボロでは取り入れられていて、中心部分の1Wayベアリングではなく、それをはさみ、ホリゾンタル時の抵抗を劇的に減らす効果をもたらすサイドベアリングで使われています。ウーバイリンと言われるシリーズがそれです。

ヨーヨーのホリゾンタルでの効果は未知数ですが、明らかにサイズCとは違うフィーリングなのでぜひ体験してもらいたいです。

BRCというバイメタル機種はサイズC版とR2ベアリング版の両方が用意されていて価格も手に入りやすい価格帯なので使い比べしても面白いと思います。

内径部分が僅かに小さいのが見えるかと思います。

ヨーヨーのマーケティングがSNSでのプロモーションが重視される中、情報を絞り、プロダクトに集中しているスタンスのR2FG、この機会にぜひ手にとって見てください!

お手軽価格でR2ベアリングを体験したいという人にはモノメタル機種にR2ベアリングを搭載したATG-R2もおすすめです

R2FG商品一覧

何件か要望をいただきつつ、仕入れてなかったベグレリもR2FGブランドのものを取り扱いスタートさせています。一番シンプルなアルミのビーズのタイプなので入門機種に最適です。