【At Design Lab】MoNoシリーズがわかる!比較レビュー

MONO 56mmのスピンギアでの発売にあわせて、改めてMoNoシリーズの解説をしていただきました。

現在リリースされている機種の解説や、開発者目線でのレビューなど、前回のブログ同様に盛りだくさんの内容です!

ブランドについての紹介はこちらのブログもぜひチェックしてみてください↓

スピンギアブログ:At Design Labという新しいブランドの紹介です


MoNo seriesのご紹介

MONO 56mmがSpingear様で販売開始することを受けて、改めてMoNo seriesのご紹介を致します。

MoNo seriesは2022年から展開をしている、At Design Labにとっての1st collectionです。MoNo seriesの設計思想は、下記の3つの要素を掛け合わせることにより、思い通りに動くのに安定してよく回る、モノメタルヨーヨーの新しい形を開拓しました。

①動かしやすい、ハイウォールのシェイプデザイン
②ストリングヒット時の摩擦を最小化する、シャープなエッジデザイン
③慣性モーメントを回転方向だけでなく、傾き方向にも最大化させたリムデザイン

また、Smooth Ultimatte Coating(スムース アルティマット コーティング)という特別な表面処理を開発し、クラシカルなヨーヨーの使い心地を再現しています。使い始めの気持ちの良い肌触りから、使い込むことで革製品やデニムのように手に馴染んでいき、さらに気持ちの良い肌触りへと変化していきます。もちろん、ヨーヨーの使い心地にも大きな影響を与えており、柔らかい独特のフィーリングを生み出しています。

まずはここまでリリースをしてきたMoNo series 3作品のスペックを簡単にご紹介します。


MoNo

MoNoは、シリーズにおけるスタンダードモデル。At Design Labの最初のヨーヨーとして、半年以上の時間をかけて開発されました。

MoNo seriesの設計思想に基づき、CLYW Peakをベースに、YoYoJam Hitmanの重量配分を参考にデザインされています。

■Diameter: 54.5 mm
■Width: 42 mm
■Weight: 65.7 g
■Coating: Smooth Ultimatte Coating
■Release: May 2022
■Price: 99 USD

MoNo 商品ページはこちら(完売)

 

mono

monoは、シリーズにおける一番小さなアンダーサイズモデル。アンダーサイズが大好きなオーナー渾身のプロジェクト。

スペックは異端ですが、一度振ってみるとそのバランスの良さが虜になった人が続出。

■Diameter: 50.3 mm
■Width: 40 mm
■Weight: 61.6 g
■Coating: Smooth Ultimatte Coating
■Release: Aug 2022
■Price: 99 USD

mono商品ページはこちら

 

MONO

MONOは、シリーズにおける一番大きなフルサイズモデル。YoYoJamのDarkmagicをリファレンスにした王道スペックで、初めてのAt Design Labにもお勧めです。

サムグラインドやスナップスタートがやりやすいリム形状など、細かい部分までしっかりとオマージュしているのが、YoYoJam好きにはたまらないはず。

■Diameter: 56.5 mm
■Width: 43 mm
■Weight: 65.8 g
■Coating: Smooth Ultimatte Coating
■Release: Dec 2022
■Price: 99 USD

MONO商品ページはこちら


MoNo series 3モデルの使用感の違い

さて、ここからはMoNo seriesの3モデルを比較していきたいと思います。

それぞれ共通のベースデザインを持ちながら、わずかに直径/幅/重量を変えていくことで全く違ったフィーリングを楽しむことができます。

 

まず、スタンダードモデルであるMoNoについては、ミドルサイズとは思えない強い回転力と、ハイウォールによる動かしやすさが特徴的です。

それもそのはず、フラットリムの形状と相まって、図面の計算上はフルサイズにも匹敵する回転力を持っています。その回転力がSmooth Ultimatte Coatingやハイウォールのエッジ形状で打ち消されることによって、独特の柔らかいフィーリングが生まれています。特にHitmanの重量配分を意識して設計されているため、振り心地はアルミ素材の金属リムに近く、動かしやすくもリムの存在感をしっかり感じることができます。

 

そんなMoNoの力強さと動かし易さを凝縮したのがmonoです。この設計をアンダーサイズに落とし込み、思い切って重量を61g台まで落としたことで、異次元のバランスを持ったヨーヨーとなりました。

アンダーサイズ特有の取り回しの良さはもちろんのこと、ストレスとなる傾きやすさ、独特の詰まった感じや回転力が伸びないといったデメリットが打ち消されています。

MoNoとmonoを振り比べてみると、直径の違いがもたらす回転力や取り回し易さの違いを体験できます。私達も休日でしっかり振りたい時はMoNo、仕事終わりで気軽に振りたい時はmonoなど、気分やシーンに応じて使い分けをしています。

MoNoとmonoについては、Dunkシリーズで有名なJake Bullock氏が自身のYoutubeチャンネルでレビューを投稿していますので、ぜひこちらもご覧ください。

 

そして、最新作のMONOが誕生しました。

MONOが目指したのは「柔らかさを超越した、上品な使い心地」。このスムーズで上品な使い心地は、今までのオールドスクールでは表わせない新しい感覚です。

基本スペックの高さも相まって、いつまでも振っていたくなるような中毒性もあり、振れば振るほど好きになれるヨーヨーに仕上がりました。

実はMoNoとMONOを比べてみると、重量がほとんど同じです。MoNoはリムの体積で、MONOは直径で回転力を確保しています。だからMoNoは柔らかくもしっかり回る使い心地。MONOはフルサイズの回転力がかもしだす、余裕のある上品な使い心地になっています。これらを使い比べていただくと、2mmの違いが生み出す大きな違いを、実感していただけると思います。

 


Mono

次回作でいよいよMoNo seriesも完結。最後は52mmのMonoです。MonoはなんとYoYoJamのフラッグシップシリーズからNight Moves 5の形状をオマージュ。

Night Moves 5はバイメタルヨーヨーのため、厳密なオマージュではありませんが、一昔前の王道サイズである52mmの直径に、バランスよく重量配分がなされた設計は今だに根強いファンがいます。今回お話をしてきたような設計プロセスはInstagramで順次公開していきますので、ぜひフォローをお願い申し上げます。

*なお、キャップは付かない仕様になりますので、予めご了承下さい。

 

MoNo seriesの次のコレクション展開

いよいよ次回作でMoNo seriesが完結となります。2023年はAt Design Labが本当に作りたかったコレクション、Zero seriesを展開していきます。

ヨーヨーブランドを始めるにあたり、当初は数字のゼロ(0)にインスパイアされたラウンドシェイプのヨーヨーの開発を検討していました。しかし、ラウンドシェイプの曲線デザインに苦戦し、プロジェクトは凍結。MoNo series(1)の経験を踏まえて、今年はいよいよラウンドシェイプのコレクションを展開していきます。

まずはAnti-yo FluchsとCLYW CanvasをリファレンスにしたZeRo 54mmのリリースを予定していますので、ご期待ください。