新生ヨーヨーリクリエーション!

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JNが終了して、JNでリリースされた商品がスピンギアにも並びました!

そんな中、やはり一番の注目株は…

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ロゴも新たに、今までのスマートなロゴからアグレッシブさを感じるロゴに変更になったヨーヨーリクリエーション!

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去年からJNでのヨーヨーリクリエーションの革新的な発表というパターンが出来上がって、今年も何が来るのか、という予想を立てていた人はいたと思います。JN直前のKengoがどれだけこの発表に力を入れていたかは近くにいた人ならわかるかと思います。

いい意味で予想を裏切る発表で、メタル機種がない上に、ルーピングまで登場というサプライズ。

JN会場でも最後尾列、と書かれたプラカードを使って列整理が必要なほどの行列でもはや風物詩にもなっていました。

3機種リリースされた新機種が全部プラスチック製のヨーヨーという、衝撃の展開!

      

  トライアド / TRIAD   新ディフュージョン /New Diffusion  ネゲーター / Negator

というわけで、今日はヨーヨーリクリエーションオーナーにしてデザイナーの城戸健吾さんに、新機種について色々お聞きしたいと思います!

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それではケンゴさんお願いします!

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「どもー」

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さてさて、まずはこちらの3機種、それぞれのコンセプトをお伺いしても宜しいでしょうか?

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そうですね、

ディフュージョンのコンセプトはその名の通りヨーヨーを広めるための、初心者向けヨーヨーなんです。
なので薄型の引き戻しベアリングも標準装備になっています。

初心者向けと言えど、性能を妥協はしたくなくて、最高のプラヨーでもあり最強の初心者向けヨーヨーを作ろうと思ったのがスタート地点です。

トライアドについては、名前の通り3種類の素材を使った、新しいコンテストクラスのヨーヨーです。

既存の商品とレベルが違いすぎるので、あえて金リムプラとは言いません。

ネゲーターは明快!最強のルーピングを作る、それだけです。

一から考えて全てスターバーストまで削り出しで作っています。

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ほー…最高のプラヨーに最強のルーピング…強気ですね!

ではズバリ、それぞれのヨーヨーの「売り」を教えて下さい!

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じゃあこれもディフュージョンから順番に。

まずプラスチックって削り出しのメタルと違って分厚く作るのが大変なんです。
なのでよくあるプラヨーはキャップも使って重量をいいとこにあわせているものが多いのですが、どうしても空洞感のある安っぽいフィーリングになってしまうんですね。

これを凄く分厚い単一のボディにすることによって性能が向上するというわけです。

今回のディフージョンは、軸周りまで一体にすることによって、完全体になりました。

トライアドはまず値段!7800円で大会で使えうるリクリエーションが買えるのは革命的ですよね。

しかもスペックによっては、フルメタルよりも選手にとってメリットのある構造です。
フルメタルじゃないヨーヨーが選手の選択肢になるのは7~8年ぶりですかね?

ネゲーターについては…ウリと言っちゃあなんですが、リクリエーションがルーピングヨーヨーの開発に重い腰を上げたのが一番のウリなのかなと思っています。

image「とにかく凄い自信だ…」

じゃあ逆に、苦労した点はどんなところですか?

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ディフュージョンは工場の方にこんな分厚い製品を作った事が無いと言われてしまって、着手するまでに何度も図面をやりとりしましたね。
でも出来上がってきたファーストプロトが修正無しでそのまま販売できています。

imageなんちゅうもんを作ってくれたんや…

確かにこんな厚みのあるモールド成形って無いよね… しかも精度も要求されるしヒケも出やすくなるし大変そう。

image「ほんまそれですわ」

トライアドについてはなんてったってパーツが多いですからね。工場4社に関わってもらっているので、不具合があった時にごちゃごちゃするなぁと思って、気苦労が絶えませんでした。

でもこれも無事ファーストプロトがそのまま製品になって、よかったです。

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あとは、発売するまで皆さんに受け入れてもらえるかが心配でしたね。

ここんとこ競技用=フルメタルってなってましたから。
発売してすぐにそのへんのメタルより回るって評価をたくさん頂けましたし、何より数名のメンバーが乗り換えを大会前に選択してくれたのが嬉しかったですね。

で、ネゲーターは凄く難しくって、ルーピングヨーヨーって全部が正解じゃないとわかってもらえないところなんですよね。

ボディの形状はいいのにレスポンスがダメで評価されないとか、レスポンスはいいのにベアリングサイズがダメとか。
ストリングプレイのヨーヨーだと、回転力は足りないけど形状は好きとか、そういう感じで正解に徐々に近づいていくんですけどね。
ひとつひとつの要素を解明していくために、1個1個削り出しでがんばります。

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はー、色々大変なんですねぇ…

image「ほんま大変っス」

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じゃあ最後に…

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「・・・あれ、まだ続くんですか?」

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もうちょっと、もうちょっだけ続くんです!

最後に、今後の展望なんかを聞かせてもらえますか!?

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「あーはい」

ディフュージョンに関しては我ながら完璧なので、カラーバリエーションくらいでしょうか。
でもでも、工場と見積もりをバトりすぎたので最小ロットがえらい数になっています。
のでかなーりの数が売れないとカラバリは出ません

image「うわー、ぶっちゃけるなぁ」

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トライアドの構造はスペックによってはフルメタルよりもメリットがあると思っています。

長い間競技の一線から引いていたプラスティックのヨーヨーに光が当たる可能性がありますよー!

そしてネゲーター!これは小ロットでどんどん改良を重ねていこうと思っています。けど、これも売れないと次が出せないっす!

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はいっ!ありがとうございました!これ以上はいろいろまずそうなんでここまでにしておきたいと思います!

ケンゴさんありがとうございました!!

imageディフュージョンは今年のヨーヨー界の救世主になりえるかも?初めての人に安心して進められる上にかっこいい、しかも長く使える。上級者はこの透明感とプラのフィーリングを楽しんで欲しいですね。

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トライアドはガチで戦える機種です。最初の登場のインパクトだけではなくて、実際ふればふるほどこのヨーヨーの良さがわかって手放せなくなる不思議。そりゃ初日に買って速攻染めて見たくもなるってもんです。

imageネゲーターは多分コンセプトが新しすぎて既存のヨメガプレヤーには受け入れられないかもしれませんが、最初からこれがルーピング機種のスタンダードだと思って、それに特化した技術を開発していけば今までのループスタイルとは全く違う、しかし大会で勝ことの出来るスタイルを開発することが出来るのではというポテンシャルを持っています。過去のループ機種の開発がレイダーにはかなわず結局レイダー形状を採用するしかなかった展開の中でヨーヨーリクリエーションはそのブランド名のとおり、作りなおす、というコンセプトをこのネゲーターでぶつけてきていると思います。

最初に44recreaton(懐かしい表記)がローエッジを出した時、この形がヨーヨーのスタンダードになるとは誰も気がついていなかったと思います。それと同じ歴史的な瞬間を僕らは目にしているかもしれません。各ロットで細かくスペックが変わるというのはその流れを追いかけても見たい、というコレクター魂も刺激されます。

とにかくループの姿勢制御が楽で、ビラらない(姿勢が崩れにくい)というのは評価に値すると思います。

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一昨年は1作目のディフュージョン、去年はドラウプニルとエアロナウト・・・と、毎年毎年JN合わせでエポックメイキングな機種をリリースし続けているヨーヨーリクリエーション。

多くのチームプレイヤーの活躍や、YYRFCのようなイベントの開催など、ヨーヨー界に多大な影響を与えてるこのメーカーが今後どうなっていくのか本当に楽しみです。

こうして夜は更けていくのであった、、、
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さて次のJNは何をしようか、、、その前に世界と44CLASHか。