今年は４Aプレイヤーにとってはかつて無いくらいに選択肢が広がった年でした。今年だけで10種類以上のオフストリングヨーヨーが発売され、選択の余地が広がりすぎて逆にどれを買っていいのかわからないくらいです。
（リスト作成中です。漏れているヨーヨーがあればお知らせください！）
４A機種に関しては自分の分野だと思っているので2013年に発売された機種の殆どを手に入れられる限りは手に入れて使用をしています。それぞれに特徴があり、自分のスタイルややりたい技にあわせてヨーヨーを選べる時代になっています。
そんな中、恐らく今年最後の発売となるであろう４A機種がAdegleから入荷しました。
相変わらずのいい色使い。PSGgemシリーズで世の中をはっとさせた感性が生きています。
昨今のオフストリングのトレンドとなりつつあるポリカーボネイトの透明感を活かした設計です。
以前POMで作ったROCやホエールでは１Aライクな攻めたローエッジ構造でリジェネレーションの時、あまり安定していませんでしたが今回のデネブは良い意味で従来機種の中間点を出しています。
大きすぎず小さすぎず、ローエッジすぎず、高すぎず、幅が広すぎず狭すぎず、重すぎず軽すぎず。
痒いところに手が届くとても洗練されたバランスです。成熟しつつあるオフストリング市場に満を持して登場させただけ有り、見た目の美しさに加えて後発機種ならではの使いやすさを出しています。
またギミック的にも一工夫されており、従来機種にはナット部分がむき出しになるものが多かったのですがプラスティックでカバーされています。
と思っていたのですが、パッケージにステッカーも同梱されていてどうやら取ることを前提にしているようです、、、
というわけで早速解剖
サタデーよりひっしー整備士が出張！
シールを剥がしておなじみの軸を押し出す取り方で横の部分が外れます。
特殊な形をしていますが、キャップと呼べる構造になっています。
片面約３ｇあります。このキャップ、他のヨーヨーにも使えそうですがそれはまたの機会に。お手元にある人はぜひ試してください。テンション上がります。
キャップを取り除くと７０ｇの軽量な機種になり、動かしやすさがアップします。回転力もそこまで失われないのでデネブ使いにはキャップ無しの状態も選択肢の一つになりそうです。
キャップを外すとかなり高くよく跳ねるのでびっくりします。ウイングのエッジ部分にも形状の工夫がされているので回転力と跳ねを伸ばすような形になっています。
キャップが跳ね方を抑えるスタビライザーのような役割を果たしているかもしれません。好みで使い分けが出来そうです。
ベアリング周り、軸周りはM5の太いナットと、サイズCベアリングに汎用パッドとこれもまた定番の作りになっています。ワッシャーで幅を調整することができるので更に細かくギャップを調整できます。
2013年最後の登場となったデネブは豊作だった今年を象徴するような非常に熟成されたよい機種となっています。価格も3000円を下回る普及価格なのでぜひ多くのプレイヤーに一度テストしてもらいたいです。
また今年発売された中華４兄弟（GT86改、ペガサス、グラビティ、ニンバススポーツ）や今年最大級ヒットのエアロナウト、多くの名プレイヤーが所属するジャパンテクノロジーが送り出す新作ハイブリード、２０１３年世界チャンピオン使用機種のジェットセットECなど様々な機種が選択肢であります。
オフストリングをこれから始めようという人も極めようという人も選択肢が多いことはそれだけ様々なスタイルを許容する可能性があるのでさらにこのスタイルが発展していけば楽しいと思います。