メタルスピンガジェットがバージョンアップ。
開発のきっかけはシュトルムパンツァーからのM3.5アクセルの提案でした。従来のサイズDベアリングとM4軸の場合、ベアリングロックの部分が薄くなり、強度不足となるため、7075などの硬い素材を使うか、従来のメタルスピンガジェットのようにロックそのものを廃する、というやり方を選ぶしかありませんでした。
価格を抑えつつ、耐久性も確保していくための画期的なアイディアがM3.5アクセルの採用でした。
従来のメタルスピンガジェットも素晴らしいヨーヨーで発売は継続してい来ます。同じ形状でベアリングロックが搭載されたことによる違いを出していくために、新型はバインドに特化した設計にリファインされました。
外周のボディ形状はそのままに以下の点を改良
1)M3.5mm軸を採用し、ベアリングロックを搭載
これにより剛性が増し、さらに精度が担保され凹型ベアリングを搭載した時、以前のメタルスピンガジェットよりもブレが少なくなりました。
2)ギャップを最大幅に
フラットベアリングと凹型ベアリングの両方を狙った前作のギャップ幅から今回は幅5mmのSGHGベアリング(Dサイズ)に最適化した最大幅、これにより滑りが向上し、高度なトリックが可能に。
3)重量配分を調整
全体に重さが行き渡り、良い意味で緩い回り方をしていた前作から競技向けに中心部を軽く、外周に重さを集める構造へ。
4)追加のリングを装着することでさらなる回転を
モノメタルとしては軽めの62g台となっています。キャップやリングが装着できるのでカスタマイズにより好みに合った使いやすさを作り出すことが可能です。メタルリング装着の場合、ブラックとブラウンがやや緩めになっているので相性等があります。ご注意ください。
メタルリング組み込み前提の場合は事前にお問い合わせくだされば相性を確認して出荷いたします。POMリングは汎用性も高く、柔軟なため、押しこめば装着可能な機種が多いです。
5)ハブスタック、レゴも装着可能です。
遊びの幅がより広がりました。
通常のスピンギアの低価格のヨーヨーでは行っていない、組み合わせを変えることによりブレの少ないモデルを抽出する競技ブランドの多くが取り入れている全数検品方法を採用しています。ほぼ同じヨーヨーなのに、価格は従来のメタルスピンガジェットよりは高くなりますが、さまざまな理由で品質を向上させるためのコストをかけています
注:全くブレがないことを保証するものではありません。適当に組んで当たり外れがあるのではなく、あるボディの中からブレの少ないものを選んでいく方法です。従来のメタルスピンガジェットに比べると格段にスムースになっていますが競技用ブランドのような完全に静かな回転を全ての個体がするわけではありません。
ベアリングロックと3.5mm軸を採用 ハブスタックが取り付け可能に。 標準で凹型ベアリングを採用。ギャップも広く