※デルリンスペーサーを組み込む改造のことです。
文章中ではなじみのあるナイスペと古い表記をそのまま使用しています。
ひっしーです!
土曜日の西八でどのレイダー、ファイヤーボールがナイスペ化しやすいですか?
と質問をもらいました。
じつはSGスタッフ内でも情報が不足していたのでちょうどいいタイミング!
ですのでSGで2Aに詳しいRYUYAに協力をしてもらい検証を行うことにしました。
RYUYAです
今回は生産ロットごとのナイロンスペーサー化改造のやりやすさを検証してみます。
ファイヤーボールとレイダーは生産国が変わったり、製造時期で改造のやりやすさが違います。
メーカーもあくまでもファイヤーボール、レイダーとしての性能しか保証してくれないし・・・
毎回運任せだったのが2Aプレイヤーの悩みの種でもあるわけです。
皆さんが購入する際の参考になればいいなと思います。
(ここからは会話形式で進めていきます)
それじゃあナイスペ改造について軽く説明しましょう。
ファイヤーボール、レイダーのスペーサーを金属製からプラスティック製に変えたもの、いわゆるナイロンスペーサー仕様がハイパーヨーヨーから15年を下手今でも多くのシェアを持ち、2A大会用ヨーヨーとして使用されています。
一方、そのセッティングの難解さと、デリケートさにより難易度の高い改造であることが有名です。ボルテックスやホーネット、1080などのセッティングが簡単なヨーヨーが出てくる以前は、ループの技術の半分はヨーヨーを作る技術と言っても過言ではありませんでした。。
なぜそのような難しい改造をしてまで使用をしているのでしょうか?
また、なぜそこまで改造が難しいのでしょうか?
理由はいくつかあると思うけど簡単に。
◎使用する理由
戻りが良く、スリープも長いためループとスリープが必要なラップ系トリックに対応しやすいこと
× 改造が難しい理由
プレイヤーによってセッティングが異なること、改造を失敗すると使いにくくなったり本体が破損すること
なんじゃないかと思います。
でもスピンギアプロデュースのレイダーアクセルネオと、デルリンスペーサー(ブラック)の登場で改造にかかる手間はかなり減ったと思うね。
スペーサーは削る必要がなくなったから締め込む作業だけに集中できるようになったので。
(こだわるプレイヤーは今でも白いスペーサーを削ってると思うけど)
それでも初めて改造する人にとってはまだ難しい作業だから慎重に作業してほしいね。
アメリカ生産か、中国生産でも違うし、生産時期でも違うっていうよね?
ファイヤーボール、レイダーは2005年頃から生産国がアメリカから中国へ変更されてるわけだし、今現在流通してるものは基本的に中国生産になってるよね。中国生産のロットでも違いある?
全部試したわけじゃないから完璧じゃないけど確かに違いはあるね。
いい機会だから今販売してるやつ全部で検証してみたら。
「じゃあいっちょやってみっかー!!」
ということで
全部バラしてー・・・・・分解してー・・・・・
パーツを組み込んでー・・・・慎重に締める。実際にここが一番大事。
ルーピングタイプのオイルを使って調整したらテストしてみて・・・・
目安は幅が10円玉が挟まるかどうかぎりぎりのラインだけど実際に使ってみて微調整をしていきます。
「さすがに数が多いな!」
結論からですが、やはり同じロットでもちょっとした差があるので完全にすべての個体が一致する訳ではないのですがおおむねの傾向は参考にしてもらえると思います。
このモデルはやっぱり組みやすいね!
今までもたくさん組んできたからなれてるのもあって作りやすい。
少しキャップの接着が弱めだからぶつけたりすると少し弱いかも。
ハイパーレイダー(98年頃流通)/アメリカ生産
このモデルも問題無くナイスペ化できてるね!
いわゆる中国生産として認知されてるモデル。どちらのロゴでも組みやすさは変わらない気がする。
USA生産ボディと比べると少し締め方が違うけど調整に慣れれば問題ないと思う。
ファイヤーボール2011ロゴ、2012ロゴ、レトロロゴ/中国生産
少し固いかな?でもそこまでファイヤーと変わらない気がする。
レイダー2012スカルロゴ、2014スカルロゴ/中国生産
少し固い気がするけど調整すれば問題なし。
締め込みにくいと感じたら思い切って新品のレイダーアクセルNEOに交換するとなぜだか締めやすくなるね。
RYO YAMASHITA選手シグネイチャーレイダー/中国生産
HIRAKU FUJII選手シグネイチャーレイダー/中国生産
SHUHEI KANAI選手シグネイチャーレイダー/中国生産
「結構あったね・・・」
とりあえず検証は終わったけど・・・・
やっぱり最後は改造するプレイヤーの経験値に依存しちゃうってことで。
改造が難しいっていうところは解消されていないので何個も作って試してみるってのが一番大事なのかも・・・・・・
ということで若干のミステリー要素も含んだままではありますけども
今回の検証はいったん終わりにさせていただきます。
また定期的にアップデートしていきたいのでご要望、ご意見がありましたらぜひお知らせください。
今回の検証で制作したナイスペレイダーですが・・・
皆さんの改造の参考になればと思いこちらで販売させていただいています。
2Aが上達するためにはいいヨーヨーをつかうことも必要ですが、どの状態が”良い”のかが分かればセッティングがはかどると思います。
あ!!最後に!!
ちょっと宣伝になりますが
いま愛用中のホーネットのセッティングが固まってきました。
ホーネット本体にヨメガのデルリンスペーサー黒を。
さらに
↓このアクセルがポイントなので必ず組み込んでください
ホーネットはレイダーファイヤーのようにぎゅーっと締めちゃだめです。
かなり使いやすいのでぜひ試してみてほしいです。
それではまたー!!