#UNBRANDED ステップラウンド アンダーサイズ

コラム

前回ブログ:ラウンドフルサイズ

#UNBRANDED STEPROUND UNDERSIZE 発売

この度、#UNBRANDEDの新作 STEPROUND UNDERSIZEがSPINGEARに入荷いたしました。

発売に合わせて、このヨーヨーのコンセプトや設計思想を#UNBRANDED様から教えていただきましたので、ご紹介いたします。

 

#UNBRANDEDのブランドコンセプトについては、過去のブログでご紹介しているのでぜひ併せてチェックしてみてください。

ヨーヨーの販売ページはこちらです↓

ステップラウンド アンダーサイズ

2026年6月24日(水)午前0時より販売開始


 

#UNBRANDED ROUND UNDERSIZE

#UNBRANDEDは各ヨーヨーの性能や特徴をわかりやすく可視化し、自分にあったヨーヨー選びや好みを見つけるブランド体験を目指しています。

これまでは、定番モデルのSTEPROUND FULLSIZEを基準として、ラインナップの中で形状による使い心地の違いに注目をしてリリースをしてきました。ROUND FULLSIZEは「ゆったりと流れる時間」を、STEPSTRAIGHT FULLSIZEは「意のままに操る成長の実感」でした。

今回のSTEPROUND UNDERSIZEは、少し違う立ち位置の製品です。これは形状による使い心地の違いを提案するモデルではなく、STEPROUND FULLSIZEの回転効率の高さを、そのままアンダーサイズへ持ち込んだ、いわば正統な弟分。形状の比較ではなく、サイズの比較です。そして、#UNBRANDEDがモデルを通じて向き合い、解決をしたのは、アンダーサイズというカテゴリそのものが長年抱えてきたある共通の悩みです。

よくある、すれ違い
フルサイズのヨーヨーで、自分なりのコンボが気持ちよく繋がるようになってきた。ヨーヨーが楽しくて、もっと一緒にいたい。ポケットに入れて持ち歩けたら、もっといい。アンダーサイズに手が伸びるのは、きっとそんな自然な気持ちからだと思います。
でも、実際にアンダーサイズのヨーヨーを振ってみると、いつものトリックがうまく繋がらない。回転が足りない、マウントが安定しない、バインドが返ってこない。自分は何も変わっていないのに、あの楽しさが消えてしまう。結局フルサイズに戻して、アンダーヨーヨーにはだんだん手が伸びなくなる。
これ、心当たりのある方も多いのではないでしょうか?

これは単に相性が悪かったという話ではありません。ヨーヨーを始めて、フルサイズでようやく手に馴染んできた、まさにその瞬間に訪れる、ある意味で一番もったいないすれ違いです。せっかく積み上げてきた感覚が、サイズを変えただけでリセットされてしまう。だから多くの人が、アンダーサイズという選択肢そのものを諦めてしまいます。「自分には合わなかった」と結論づけて、アンダーサイズの楽しさや魅力を味わうことができずに距離を置いてしまう。しかし、本当は「合わなかった」のではなく、「これまでのアンダーサイズの作り方」が、その違和感の原因だったとしたらどうでしょうか。

「重ったるいのに回らない」というジレンマ
なぜこんなことが起きるのか。多くのアンダーサイズは、回転力を確保するために、リムを重くするという方法を取ってきました。外周が重ければ回転は安定する、というのは確かに間違ってはいません。これは物理的に正しい事実です。
しかし、この方法には代償があります。ヨーヨー全体が重くなることで、投げ出しが重ったるくなり、切り返しやホップのたびに鈍い慣性が邪魔をする。機動力を求めて小さいヨーヨーを選んだはずなのに、逆に動かしにくくなってしまうという矛盾です。しかもその重さで稼いだ回転力も、直径が小さい以上フルサイズには遠く及びません。重い、動かしにくい、それでいて長くは回らない。
「重ったるいのに回らない」。これが、これまでのアンダーサイズが抱えていた、なんとも煮え切らない感覚の正体でした。多くの人は、この感覚を「サイズが小さいから仕方ない」とあきらめて受け入れていたのではないでしょうか。

回転の強さは、「重さ」と「回転数」の掛け算
#UNBRANDEDはこの不思議を少し噛み砕いて考えてみました。ヨーヨーが長く回り続けるかどうかは、フィギュアスケーターのスピンを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。スピンの勢いは、「広げた手足の重さ」と「回転の速さ」、その両方の掛け算で決まります。手を広げて重さを外側に持っていけば勢いは増しますが、それだけが答えではありません。同じ手の広げ方でも、最初の回転をどれだけ速くスタートできるかによって、その後のスピンの持続時間は大きく変わってきます。
ヨーヨーの回転も、原理としては同じです。「外周にどれだけ重さが集まっているか(慣性モーメント)」と「投げた瞬間の回転数がどれだけ高いか(角速度)」。この二つの掛け算で、回転の粘り強さが決まります。
従来のアンダーサイズは、この掛け算の片方、「外周の重さ」だけを増やすことで粘り強さを稼ごうとしていました。リムをひたすら重くする。それが、長年にわたって唯一の解決策だと考えられてきたのです。
しかしそれでは、もう片方の「回転の速さ」はまったく変わりません。むしろ全体が重くなることで、動かしにくさという別の問題まで生んでしまう。掛け算の式の半分だけを、力ずくで無理やり引き上げようとしていたわけです。
だから、#UNBRANDEDはこの式の両側に、同時にアプローチしました。そして、STEPROUND UNDERSIZEが生まれました。

効率で稼ぐ、という発想
鍵になっているのは、サイズDベアリングとM3アクセルの組み合わせです。
まず「回転の速さ」について。サイズDベアリングは、通常使われるCサイズベアリングよりも外径が小さいという特徴があります。外径が小さいぶん、投げるときにストリングがベアリングに巻きつく回数が増えます。同じ長さのストリングでも、巻きつく回数が多いほど、解け終わるまでにヨーヨーはより多く回転することになる。つまり、同じ力で投げても、最初の回転数そのものが構造的に高くなるのです。重さとはまったく関係なく、設計の工夫だけで得られる、構造的なアドバンテージです。

次に「外周の重さ」について。サイズDベアリングとM3アクセルは、一般的なヨーヨーに使われているサイズCベアリングとM4アクセルよりも軽量な部品です。この組み合わせによって、回転の軸となる中心部の質量を大きく削減できます。ここで大事なのは、中心部が軽くなった分、同じ総重量であっても外周に配分できる重量の割合が増えるということ。つまり、ヨーヨー全体を重くすることなく、回転力に直結する外周の重さだけを効率的に増やせるのです。
重さを足すのではなく、すでにある重さの配分を変える。一つの部品選びが、「回転の速さ」と「外周の重さ」、掛け算の両方の因子に同時に効いている。これがSTEPROUND UNDERSIZEの設計の核心です。
そしてリムの形状は、単純に外周へ重量を寄せるのではなく、流線型に仕上げました。STEPROUND FULLSIZEのような極端に外周に寄せるリム形状のデザインも検討しましたが、それでは回転力が逆に強すぎて動かしにくくなるリスクがあったためです。回転の粘り強さを確保しながらも、ヨーヨー全体の重心バランスが極端に偏らないようにすることで、動かしやすさを残しています。式の両側を引き上げながら、動かしやすさという第三の条件も犠牲にしない。これが、STEPROUND UNDERSIZEが「重ったるいのに回らない」というジレンマを抜け出した理由です。

STEPROUND FULLSIZEとの比較で見る
形状と重量配分の観点で、STEPROUND FULLSIZEと並べてみると、両者の関係がより見えてきます。STEPROUND FULLSIZEは、直径56mm・幅48mm。チタンヨーヨーに匹敵するほど薄いボディに仕上げ、外周部に重量を集中させることで、力強い回転と動かしやすさを高いレベルで両立させたモデルです。わかりやすく肉厚なリムが特徴的で、ステップラウンド形状ならではの「重量を外周部に寄せながらも、寄せすぎない」というバランスのよい設計思想が、このモデルの骨格そのものになっています。
STEPROUND UNDERSIZEは、直径51.5mm・幅44mm。直径も幅もひと回り小さくなっています。STEPROUND UNDERSIZEは、STEPROUND FULLSIZEの「ステップラウンド形状」という骨格そのものは受け継ぎながら、サイズDベアリングとM3アクセルによる軽量化と高回転化という新しい武器を加えることで、小さくなった分のハンデを補っている、という関係になります。形状の系譜は変えず、アンダーサイズという制約に対する答えだけを上書きした。STEPROUND FULLSIZEを使い込んでいる人ほど、その正統さに気づいてもらえるはずです。

変わったのはサイズだけ
STEPROUND UNDERSIZEの魅力は、「小さくしただけ。」というシンプルな一言に尽きます。
仕様はアンダーサイズ、性能はフルサイズクラス。STEPROUND FULLSIZEで味わっていた、あの気持ちよさをそのままに、サイズだけが変わる。今まで感じていた「持ち替えるとなんか違う」という違和感は、ここにはありません。
その上で、アンダーサイズならではの恩恵もしっかりとあります。ストリングが密集するトリックを、スルスルと隙間を抜けていく軽快さ。ポケットに入れて、いつでもどこでも投げられる身軽さ。フルサイズでは味わえなかった「小回りの楽しさ」が、これまでと変わらない安心感の上に乗っています。
怖がるようなことは、何もありません。あなたとヨーヨーの、ちょうどいい関係が、そのまま続きます。

STEPROUND UNDERSIZEは、こんな方におすすめです。

・フルサイズでトリックが繋がるようになって、アンダーサイズに興味がある方
・以前アンダーサイズを試して、しっくりこなかった経験がある方
・ポケットに入れて日常的に持ち歩けるヨーヨーを探している方

もちろん、初めてのアンダーサイズにもおすすめです。
#UNBRANDEDというラインナップの中での、ひとつの自然な「次の一歩」として。ぜひSPINGEARにて、この新しい選択肢を手に取ってみてください。
フルサイズで感じていた、あの気持ちよさを、ポケットの中に。

スペック

素材:アルミニウム
スタイル:ストリングトリック(1A)
直径:51.5mm
幅:44mm
重量:61.5g
レスポンス:リングパッド(外径18mm)
ベアリング:サイズDベアリング(標準は凹型)
アクセル:M3-8mm

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