前回入荷して1分立たずに完売したBoutiqueヨーヨーブランド、Dressel Designsに続いての某目利きバイヤーによる見立てのブランド、GWAY Throwsが入荷しました。こちらも1日立たずに完売してしまいました。
G-Way Throwsはブティック系の中でも新しいブランドである。
Saboteurのリリース時は漠然と認識する程度だったが、私の好奇心を掻き立てたのはDare Devilのリリースである。
ミドルサイズでDベアリング、力強いHプロファイルのシェイプからパワフルなヨーヨーと想像するも、
軽めの重量と緩いRにてキャッチゾーンを結んだそのラインがパワフルさを中和させ心地よいのではないか?
そして少し掘り下げてみると今まで使ったことが無い設計者のヨーヨーだとわかる。 それもまた興味をそそる。
居ても立っても居られずに信用できる情報筋からSaboteurのレビューを取り寄せたところ
(詳しくは割愛させて頂くが)私好みのヨーヨーだろうとの事…。
今後の展開を含め楽しみなブランドがまた一つ増えた。
Guy With A Yoyo=GWAY です。サボチュアはサイズCだけどあまり回転力が強くないから楽に振れる、デアデビルは直径小さいけどサイズDと7068だから軽い力でも長く回るから楽に振れるという見た目似てますが性能は真逆。でも最終的には、気持ちよさ、快適さにメインを置いたヨーヨーになってます。競技シーンからは生まれてこないヨーヨーになってます。
競技シーンから生まれてこない=奇をてらったデザイン、性能が伴わない、だめなヨーヨー、ではなくなりつつあります。
ちょっと前だと焦点がぼやけた感じの悪くはないけど良くはないヨーヨーという評価になりかねません。サボチュアは手にすればわかるのですがびっくりするくらいリムに重量がない均一な重量配分になっています。
20年間振り続けたことでオールドスクールプレイヤーたちが毎日ヨーヨーをする上で必要なことに気がついてそれを洗練していっている第二のヨーヨーデザインルネッサンスがおきていると思っています。日本国産ブランドの登場で競技シーンは一変し、多くのトレンドを作り出してきました。ヨーヨーのデザインも成熟期を迎え、ヨーヨーの性能は大きな差が無くなり、海外メジャーブランドはブランドイメージやシグネチャーモデルなどの展開を市場では見せていく流れになりました。多くの競技ブランドのヨーヨーはどのヨーヨーも多くの競技者に向けて使いやすい機種となっています。
ラーメンで例えると若い人向けのチェーン家系のガツンとした味と毎日食べれる昔ながらの中華料理屋の醤油ラーメンを比べてどちらが優れているかを議論するのは間違えていてそれぞれの良さがある、というのに似ています。ヨーヨー開発黎明期は1つの方向性、よく回る、早く動かせるがみんなの求める価値観でしたがヨーヨーがライフスタイルになるにつれて毎日振るには”疲れる”という感覚も出てきています。またヨーヨーに快適さ、気持ちよさを求めるという流れも出てきました。ここらへんはパノラマの開発秘話もご覧いただければと思います。
特に大人の大会に出るわけじゃないけどヨーヨーは好きだからほぼ毎日触っている人たち、という層が増えてきてメジャーブランドが見落としていた市場があることが判明し今に至ります。ヨーヨーの楽しみ方の多様化が多くの人に認識された瞬間でもあります。
求める使いやすさのベクトルが1つではなくなり多種多様になってきたのが昨今のトレンドの変遷だと思います。a-rtがその流れを切り開いていった部分もあるかと思います。(ここらへんはすべて追いかけきれてないのでまた有識者の方を含めて対談できれば)
中国のOEM工場とプレイヤーが直接つながるということが中国工場Meetsヨーヨーワールドとなった、2015年の東京での世界大会以降、加速しました。そこからBoutiqueヨーヨーブランドと呼ばれるような多くの個人系のヨーヨーブランドが乱立するようになってきました。それ以前のメジャーブランドは中国へ行って工場を見て、発注するという従来の物作りを踏襲し、新世代はメジャーブランドが開拓したOEM工場を使用して、オンラインのやり取りだけでものを作るようになりました。ノウハウの流用など厳密な意味では問題がないわけではないですがヨーヨー界は活性化しています。
その中でも、コンセプトを明確にして個性を打ち出したデザインで熱烈なファンが付いているBoutique(小規模な)ブランドがいくつか出てきています。そこを目利きして仕入れていく、というのがスピンギアとして来年に向けて展開していきたいことの一つです。
信じられないかもしれないのですがヨーヨーファクトリーも出だしはBoutiqueヨーヨーブランドの1つで、毎回コンセプトを明確にした実験的な試みを内包しつつ、少量の生産数でしたが直ぐに完売とはなっていませんでした。G5前後から、すぐに売り切れるという流れになりました。そこから更に数年経て、ブランドが大きくなったことで所属選手も増えて、プラスティック機種もたくさん発売するようになりました。そのときにはプレミアムブランドだと信じて買い支えていたファンが離れて、会社として大きくはなり、売上は上がっているのですがブランドが発する”熱さ”というものを規模感が大きくなるにつれて感じにくい状況になっていました(ここらへんはコロナ禍で始まったMadeInUSAのブランドでリブランドしていっているので優先順位の問題と失われたわけではなく、外に伝わりにくかっただけ、ということだと思います。YYFが一定の熱量でヨーヨー界を牽引してきたことに間違いはありません)。CLYWも同じような時期を経てファン層が変容し、メジャーブランドへと成長していってます。
いまでも熱い!ヨーヨーファクトリーの黎明期のヨーヨーはこちらでもまとめてあります。
コンフュージョンやゾディアックなどBoutiqueヨーヨーブランドがやりそうなモデルも発売していますが支持を得られていません。中の人は変わらないつもりでも大手に求められていることとBoutiqueブランドに求められていることが異なるようです。また数年後の評価は変わっていると思いますが。
インディーズバンドを追っかけていたファンが、メジャーデビューが決まったら離れていくという心境と似ています。メジャーブランドの初期モデルには、ある種の熱を帯びた物が多く、最新モデルではなく、未だに古いものを集めている人がいるのもノスタルジー以外の理由があるのがわかると思います。ものの例えですが、メジャーとインディーズの区別は明確になく、また個人によっても感じ方に差があるとは思います。
また日本ブランドはオーナーの個性が強く打ち出されているので規模的にはメジャーでありながらインディーズの熱量を持つ展開をしているところが多いと思います。そこが産地を問わず日本のブランドが幅広く支持を集めている理由かとも思います。(HSPINがオーナーの個性を薄めて分業化したら失敗した、というのと対象的です)
ヨーヨーでインディーズという言葉よりBoutiqueというのがしっくり来るのは、音楽業界と違ってインディーズがメジャーを目指していくというのが主流の流れではなく、小規模であるメリットを生かした小回りの効いた活動をしていくことに価値を見出しているブランドが多いところにあります。活動の目的がメジャーデビューではなくて自分の作りたいヨーヨーを作るということに主眼が置かれているからです。プロとアマチュアの違いというか、やりたい表現をするために活動をしていて、金銭面は二の次というブランドが多いように思います。もっというと売れる売れないは二の次、面白い、自分の良いと思う価値を形にしたいというところが支持を集めているBoutiqueブランドだと思います。
Boutiqueブランドの多くがヨーヨーを作りたいから作っている、というところが多く、生産数量も少なく、またすぐ違う形状の追求を始めがちなので玉石混交、一期一会になるヨーヨーが多いです。また毎回の入荷数も少ない状況が続くかとは思います。完璧じゃないけどそれを補って余りあるインディーズ特有の熱さ、ヤバさ、儚さをこれからも皆さんと共有できればと思います。買い支えることで次のモデルがでる、というのも楽しみ方の一つ。某目利きバイヤーさんのように、支持するデザイナーを見つけたらブランド名にこだわらず追いかけるのも楽しみ方の一つです。
表示の仕組みを変更し、売り切れの商品も表示できるようにしました。検索時にも売り切れていても出てきてしまうので間際らしさもあるかとは思いますが、完売してしまうと探せなくなることのほうが問題があると考えています。どちらが見やすいか、ご意見いただければ幸いです。
完売していますが今週の新入荷。
近隣に貼るチラシができました!
シュン店長のお友達で2018年abemaTV「リアルカイジグランプリ」優勝者のもんちゃん@monmon0427 が遊びに来てくださいました!店内からライブ配信をしていただき、ブログでもご紹介いただきました!
台湾ナショナルがオンラインで開催されました!コロナの状況が長引く中、開催か、延期か、オンラインかという選択肢の中で各国のコミュニティーが流れを途切れさせないように頑張ってます。