中国のヨーヨーブランド、ヨーヨーフォーミュラが入荷しました。以前入荷していた時は別のブランドで働いていたので、副業的な意味合いが強く、ヨーヨーフォーミュラもたくさんある中の一つ、といった扱い(彼らの中で)だったのですが、昨年、会社化し、いくつかある中の事業の一つとしてヨーヨーフォーミュラも再スタートを切りました。共同設計者だったチャンツァーリンともブランドをそれぞれに分け、こちらはJason氏がオーナーとなる形になりました。
OEMをメインビジネスにするという意味ではマジックヨーヨーやエンパイアと同じ業態なのですが、ヨーヨープレイヤーが立ち上げたCNC加工をメインとする会社という点が今までのOEM工場とは異なります。
オーナーのJason氏はヨーヨープレイヤーとしては有名ではないですが、ヨーヨー制作界隈では有名です。
業界デビューはYJのマーケティング担当としてスタートさせ、その後、キューブで有名なMOYUに移り、そこでも低単価ヨーヨーのラインナップを立ち上げています(五百円で買える4Aなど)。キューブのマーケティングに忙殺されヨーヨーがしたいんだ、ということで独立をしました。
業界の裏を知ってる、プレイヤーなので面白いものを利益よりも優先してしまうところがあるなど実際にあって話してると色々な裏話が聞けて楽しいのですが、それはここには書けないのでヨーヨーのラインナップでヨーヨーフォーミュラの不思議さを感じてもらえればと思います。
OEMブランドなのでそもそも値段が安いというのが最大の特徴です。また値段が安い機種に関しては割り切ってるので競技用ヨーヨーブランドとしてのクオリティーの追求はせず、トイヨーとして値段と品質のバランスを取っています。ここら辺の感覚はMOYU時代に培ったものだと思います。
またメイン市場が中国なのでアウディーのヨーヨーでヨーヨーを始めた人たちに次のステップとなるべく競技用ブランドまでの繋ぎとなるようなラインナップが多いのも特徴です。ヨーヨーの普及という観点はもちろんその”ギャップ”部分を目指して作っているブランド競合があまりなく市場規模も十分というビジネス的な観点もあります。