レクストリーム物語03番外編(ちょっと横道にそれています編)

TAKA AP振り返り編

 image
岩倉選手へのインタビューということでやってますが、自分自身も2013年若干不完全燃焼なのとなんでああいうことになったのか少し今回の話と無関係ではないと思うので自分語り入れさせてください。

 脱線だけどトップオンのヨーヨーが150gオーバーで重すぎるにも関わらず圧倒的な安定感があったのが4Aヨーヨーに対する概念が変わったきっかけになってるかも、と思っています。

 image
2013年のEJ-Bの時にReiが会場で2つのトップオンをしていた時に上手くできていなかったので軽くディスってなんで出来ないの?と言って自分でやってみたら思いの外難しくてごめんなさいしたくないために、レクストリームを使ったトップオンのやりやすいやり方を開発するにいたり、それをiPhoneの動画で送りつけてほら。とやったのが自分のAP2013年の構成作りの始まりでした。

最初、Reiが直接センターを狙ってたのでそれは難しすぎるから最初は縁で引っ掛けて、そこからセンターに指を持って行くと安定感が増すという発見をして上から目線で動画送りつけてました。

その後、2つを確実に決める、トップオンの技術でReiと競うという感じのイメージでAPの校正作りが進んでいきます。(Reiがどう思っていたかは知らないですが)

個人的にはReiに挑戦状を叩きつけて同じカテゴリーで勝負だ!と思っていたら色々面白いこと思いついてしまって脱線したので結局トップオン対決だけが残ったという謎のコンセプトになりました。自分自身もAP部門が創設されてから毎年参加していて毎年支離滅裂な一貫性のないことを続けていて、いい加減ネタ切れというか方向性を見失った時にあ、そうだAP部門があまりに異種格闘技戦だからReiと二人だけ同じジャンルで闘ってどっちが結果を出すかの部門をやろうということをノリでしゃべっていました。

 image
別名ライバルを創りだしてモチベーションを上げていこう作戦。

個人的にはAPで他の人にわからない遊びをやるという野望を達成できたので感慨深かったです。2013年の世界大会までトップオンだけは毎日必ず練習してました。レクストリーム2.0の偉大さに改めて気がついた1年でもありました。

ただそのレクストリームがトップオンだけを考えると軽くて、メタルウエイトを入れて150g近いトップオン専用機を使用していました。

 image
APの前日に一緒に練習しててトップオンだけを考えるとあまりのやりやすさに結局二人とも同じヨーヨーをつかうという結論に成りました。

勝ちまくった2013年シーズン、負けなしのまま世界大会に乗り込んだ岩倉選手、しかし世界大会の会場で既にAPの前日一緒に練習していて迷ってる感がお互い出ていたような、、、最終的に両手でトップオンできればいいよねという会話をしていたのを覚えています。

同じヨーヨーを本番でつかうというこれもAP部門に限らず最近のヨーヨー世界大会では珍しい、予備ヨー共用ではなく、本番ヨーヨー共用ということをしています。自分の中のAP部門の定番コンセプトの一つは誰もやらない、やってないことを荒削りでもいいからやってアイディアを見せてあとは次の世代に託す、という完成度よりも足あとのついていない雪景色に足跡をつけていく作業が自分の役割だと思っています。

image  image

ヨーヨーに赤と黒のテープをまいてます

 

image

レクストリーム2.0を旋盤で加工し、ウィングを削り小さくし、さらにメタルリングを入れて重量を安定化して、ターゲットが小さくなることでキャッチもしやすくなっています。TOPオンにのみ特化した機種です。

image

正直2トップオンは当初の予定では、APでメインにするつもりは全く無かったです。

面白いけどヨーヨー的な要素/難易度が少ないので、演技のスパイスとしての使い方を考えてました。「乗せて回すだけ」ならば、演技における比率はその程度として逆に抑えるべきだと思います。指から指にうつっただけではヨーヨーの技じゃないし、僕らがやるべきはヨーヨーであってちょっと変わった剣玉ではないので。

image

 と言っても逆にあまり発展してないエレメントでもあるし、動きや見た目としてエッジが効いているので、使い方次第ではもっと上手い演技への組み込み方ができると感じてます。使い方を模索中、といったところですね。

 AP部門は正直もっといろいろな要素/トリックコンテンツを用意するつもりだったんですが結果的に上記3つの理由で材料不足になりトップオンに頼らざるを得ず、そのトップオン自体も乗せるだけで全然発展できなかったので、まー今後どっかでリベンジしなくてはです。AP部門自体も何回か出場してきましたが1位と2位以外の順位をつけられたのは2013年が初めてで非常に悔いの残る結果だったので、いつかリベンジしたいですね。

 image

そろはむが始めて世の中に出たときに使い道無いと思われていましたがReiたちの活躍で勝つために必要なトリックに変わりました。トップオンというか2つのヨーヨーのホリゾンタルもリジェネレーションを絡めて、空中でワインダーの要領でヨーヨーを回転させてウィップで回収してりじぇねで、と夢を広げていけばいつか実用化できると思います。

AP部門はとにかく誰かの刺激になってそのあとヨーヨーが発展するきっかけになればよいなぁと思って自分は取り組んでいるのでいつか2つのトップオンが実用化される日を見てみたいです。

と、今回はTAKAが脱線させてしまったのでまた次回は本筋に戻して世界大会後どういうふうに立ち直っていったかというお話。