重量 | 81.5 | g |
直径 | 58.6 | mm |
高さ | 63.2 | mm |
ベアリング | A | size |
ヨーヨーエンパイアが独自に試作をしたハブスタックヨーヨーをスピントップの形にしたような独楽です。
ヨーヨーのひもを溝部分に巻き、緑(もしくは赤)の上下の部分が自由回転をするので押さえて回します。
紐引きコマとして回した後に、頭の部分を持って手から手にうつして遊ぶなど、トリックを主体にした遊び方よりは従来のスピントップの形状を模しつつ、だれでもかんたんに机の上で遊ぶことができる独楽といった仕上がりになっています。
作ったヨーヨーエンパイア自体も遊び方をよくわからないまま回転する物体としてスピントップを作っています。重さがあるので回転力は十分にあるのと、精度もでているのですが、これをどのように遊び使いこなすかはプレイヤーの発想力にかかっています。
また軸先端は本体と同体の固定軸仕様になっていて、地面で回した時に、ベアリング独楽にありがちな起き上がってこないということがなく、みそすり運動による独楽の起き上がりを体験することができます。本来は先端の摩擦をなくすためにベアリング軸を採用し、手のひらの上での回転を伸ばすことができます。その反面、地面での回転力が伸びない、という問題が出てきます。しかし、この独楽の場合は上下に回転する部分があるので紐と指でつまんで持つときの回転力は長く、地面でも固定軸のように長くまわる一方、手のひらの上での回転はベアリングの効果を享受せず、一般的な固定軸スピントップと同じという独楽の設計コンセプトととしてはかなり謎な構造のコマになっていて非常にユニークです。
とりあえず作ってみた感が強く、従来のスピントップの不満点を解消し、高度なトリックを行いやすいようにするなどの問題解決の視点からプロダクトが設計されているようには感じられません。
コンセプター、デザイナーのスキルの限界がスキルトイのデザインに影響を与えている好例と言ってもよく、物作りの観点からも興味深い商品となっています。
プレイヤー側からの遊び方の提案が今後のこの独楽の行方を決めていくことになりそうです。挑戦者求む!