スピンギアの副箱について #SG副箱2026

スピンギアでは、誰に頼まれたわけでもないのに、毎年なぜか年末と年始の2回副箱という名称で福袋的なイベントが行われてきました。スタートした当初は勢いもあり、コレじゃない箱などSNSが今ほど普及する前の黎明期に”ネタ”を提供する場として機能してきたという自負はあります。ジャンクマシマシという謎の符牒も毎年の恒例になってきました。理想のヨーヨーへ収束しつつも、比較的あたりハズレのあるヨーヨーがまだ溢れていた時代です。

ヨーヨー界の1年を振り返り、それにちなんだネタで副箱を新年に用意する、というのもそれなりに面白くできてたと思います(過去形)。

しかし、内部的には複雑かつ、膨大な注文件数になるため、スタッフ福袋疲れという問題も発生していました。副箱1つ作るのに10−15分以上かかるという高負荷な出荷となっていました。

年々季節感がなくなり帰省する習慣も減り、年末年始もただの長期休暇の一つ、というライフスタイルの変化もあり若者の福袋離れというワードが出てきた年もありました。

また売り上げが立つからといって新鮮味を失い、毎年マンネリ化していく傾向も少し嫌だなと思っています。安定化とマンネリは別物だと思っています。

スピンギアの副箱は福袋商品としての新規製造や仕入れをせず、1年を通じて溜まってしまったいいヨーヨーなのだけど人目につかなかったものにスポットライトを当てるイベントでありたいと思ってきました。

毎年この時期に今年は中止にしようかな、、、と思いながらなんだかんだとネタを捻り出し、また皆様にもお手伝いをいただき継続してきました。

あとは同じことに繰り返しになるので以下略( 例年までの記事

ようやく本題です。

今年は年内の福袋発送をやめ、数量を限定して、1月3日0時販売の副箱だけ、とさせていただきます。

理由はいくつかあるのですが、まずはそろはむ大創業祭を2年連続かなり盛大に行ったことで、弾数が十分に確保できない(経営の安定化と在庫のスリム化に貢献)ということがあります。

また以前であれば毎月のように入荷していたアメリカの大手メーカーのヨーヨーが、トランプ関税の影響や市場動向の変化に伴いメーカー自体が直販思考に大きく動いた年でした。スピンギアでの海外メーカーの輸入頻度はかなり減りました。ヨーヨーの世界はあそびの世界、と浮世離れしているようなイメージがありますが、実際の社会ともリンクしていて古くは産業の空洞化で一気に中国生産へシフトしたり、コロナ禍での中国での製造が止まるというような事態にも影響を受けています。今年はトランプ関税の影響で中国→アメリカ→日本という輸入経路のビジネスが大打撃を受けた年でもあります。

けん玉に関してはルーマニアでけん玉ブームが起き、メーカー在庫を含む世界中のありとあらゆる在庫が流れていって世界的な”けん玉不足”が起きている現状もあります。

毎年、欲しいものは入っていません、副箱です。といっていますが、今年も皆さんを唸らせるような、これは、という副箱を十分な数は用意できない、経営としてはよいことですが皆様にとってはやや残念な結果になってしまいそうです。

スピンギアとしては2025年は3Dプリンタを活用してのものつくりが活性化した年でもあり、また自社製品の割合を増やしていっている過程の中で昨年末発売のSGXシリーズも好調でガザフューリーなどのコラボ企画も生まれました。

今年の流れを踏まえ、欲しいものはないけど数を増やしたり、色々なヨーヨーを振り比べてみたい人向け、というもの、そしてプレミアム感があり手に入ったらラッキーと思える本来の”福”を感じることのできる副箱、ができればと考えています。

2025年が皆様にとって実りのある年で2026年もさらに発展、ご活躍されますことを祈念して文章を締めさせていただきます。

スピンギア2026年副箱のページはこちら