ヨーヨー世界大会レポート!前半戦

TAKAです。世界大会に行ってきたのでレポートしていきたいと思います。

今回はスピントップ部門を全力で挑み、Over40も参戦と他のプレイヤーたちとは違った形だったので世界大会の全容をレポートするというよりは自分視点でのレポートとなります。人によって感じ方や見えるものが違うのが世界大会の魅力でもあるので気になる人は来年のアイスランドで是非自分の目で確かめてもらいたいと思います。

今回はシカゴ乗り継ぎで夜到着。そのままホテルにチェックイン。

Day1 8月3日

今回はアメリカはクリーブランド。いままでのフロリダはリゾート地だったのでダウンタウンでの開催は日本人にとっても色んな意味で新鮮だったと思います。ヨーヨープレイヤーにとってのアメリカ=ローゼン見たいな感覚からすると全く違う世界です。

写真左手に見えるのがホテルです。とても伝統のある格式の高いホテルで開催されていました。ホテルの前は公園。共和党大会が先月に行われたエリアだけあって、町としての貫禄や歴史、施設は整っているエリアでした。

ただ観光客としてはあまり見るところもなく、食事も多くのヨーヨープレイヤーがサブウエイとコンビニで連日済ませるという状態でした。夜のバーは充実していたようですが深夜に出歩くのは少し危険なエリアでもありました。

初日はヨーヨーサムのイベントがあったり、1Aの人はワイルドカードで戦ったりと大変でしたが自分はヨーヨースラムのジャッジをしただけで基本的にはフリーの日。あまり写真も取りませんでした。

久々に合う人と話したり、ダンカンブースで売り子をしたりとリラックスしていました。

というわけでいきなりウエルカムパーティー

世界大会といえばこの方、デールオリバー氏。今回25回目の世界大会だそうです。って1992年から皆勤賞ってことですね。来年のアイスランドは行かないとのことだったので少し残念ですが世界大会を始めた人が当たり前のように居る世界大会ってとても素晴らしいことなので感謝しています(去年の東京に来てくれたことも)。

自分は連続で場にいるという記録だけなら1998年ラスベガスから連続参加しているので来年のアイスランドに参加したら20回連続記録というのは継続できそうです。

ウエルカムパーティーは時差があったみたいで開始直後は人がほとんどいなくて途中から少し増えてきました。ゆっくり話したい人たちと話せたのでいい世界大会のスタートが切れました。

ほろよい加減でパーティー会場からホテルに歩いて帰ります。あのビルの下がホテルなのでわかりやすい場所でした。USAって感じのライトアップですね。常時飛行船が浮いていて日本では余り見かけないので同行していた独楽のプレイヤーは興奮して写真をとっていました。

今回ホテルはオフィシャルがSoldOutだったので少し離れたホリデーInnに泊まっていました。ニューヨークトイフェアでも同じ系列に泊まることが多いので朝食の安定感もあって、快適な滞在でした。もともとあったビルをリノベーションしたということで、ホテルの部屋の天井がとても高かったです。

スペースも十分にあってフリースタイルの構成を通すことができる部屋でした。世界大会が毎年違う場所で行われることのデメリットは練習環境の確保が確実ではないところにあります。今回は公式ホテル=会場だったのでホテル内で練習するスペースを見つけることと、練習すること自体禁止されていなかったので良かったですがホテルと会場が離れている場合、部屋が一番大事な練習スペース兼集中する場所となるのでホテル選びも戦いに行くプレイヤーにとっては大切な要素です。

Day2 4日

この日はOver40のフリースタイルはありましたがメインのスピントップは次の日だったのでまだ余裕がありました。

今回日本からの独楽勢は自分を入れて3名。去年の世界大会で2位になったちょんかけごまを操る三木さん(70歳)と今回大会自体に初参加、初フリースタイルで緊張しまくりだった葵くん(27歳)。合間を見てステージチェックをしていました。

バールームというダンスフロアのようなホテルの会場で、ステージもカーペットだったのですがその上に木製のパネルを敷き詰めていました。他の競技の人たちの感想はわからないですが、4A的にはよく跳ねるし、転がっていかないのでリカバリーもし易いよいステージでした。

スポーツ競技をうたってヨーヨー大会を開いているのでもうそろそろ公式大会の公式床素材を決めて、ステージサイズも規定サイズを作っても良いのではないかと思いました。ステージユースが正しく理解されて各国のジャッジの方でも統一の見解で評価されてるのかはわかりませんがステージを広く使わないと点が取れない(ように感じる)のであれば大会によってステージサイズの誤差が数メートルあるのはよくないと思いました。

ヒグビーの奥さんのレベッカのお父さんがレア書物バイヤーらしく、非常に貴重な独楽/ヨーヨーの本を見つけて、プレゼントしてくれました!

日本を含む独楽やヨーヨーの世界中の歴史が網羅されているいま一番興味ある内容の本で部屋に帰って読んで興奮してしまいました。なぜいま独楽をやっているのか、ヨーヨーに繋がる歴史を紐解くヒントも見つかるかもしれません。ヒグビーはヨーヨープロ、アーティストとして世界中を駆け巡り、ヨーヨーが大好きでヨーヨーのことだけを考えている(ような気がする)人なので話をしていてもとても刺激を受けます。

ヨーヨー愛に溢れたショーで使う道具。立てるとステージ、横にすると玉乗り(ヨーヨー乗り)の道具。これ見たときやられた-と思いました。いつか自分でも作りたい道具の一つ。2003年のハイパーヨーヨーの時にも企画はしたもののヨーヨー型ステージは作ることがまだ出来ていません。

というわけで乗ってみました

またヒグビーはお店も開いていました。

ヨーヨーアートというジャンルはヨーヨーアーティストとしての作品の発表の場という面と購入できるので、コレクターにとってはヒグビーコレクションという一つのカテゴリーにもなってるのでとても興味深いです。

 

 

カスタムペイントのヨーヨーやヨーヨーディスプレイ達。会社や家にもすでにたくさんあるので今回はヨーヨーのみを購入。

ヒグビーの作品に興味がある人は彼のサイトも御覧ください BigYoYoArt

また3年ぶりのアメリカということでMods勢も気合が入っていました。3Dプリンタ、旋盤に加えて刻印機までも。去年の世界大会の3Dプリンター展示やIronModsが良い刺激になってアメリカでも負けないぞ!という感じで盛り上がっていて良かったです。

また例年、Modsブースはメイン会場とは離れたところだったので存在自体を知らない人たちも多かったですが今回はエレベーターから下りてメイン会場に行く途中の部屋だったので多くの人が立ち寄っていました。また3年の間に沢山の新規プレイヤーが増えていたので初めてModsを見る人達も多く、終始賑わっていました。

ヒグビーといいModsの人たちといいヨーヨーが好き!というのの表現手段がフリースタイル以外に特化してて面白いです。

Over40部門は夕方から行われていました。

今回は独楽の練習を毎日数時間行い週末は終日練習していたので独楽の練習の合間に息抜きとしてフリースタイルの構成を通していました。AP部門の練習時間とは比較にならないですが、例年よりは競技フリースタイルの構成を通す時間は長かったです。使用していたヨーヨーはダンカンのプロトタイプでSeanのシグネチャーモデルです。POM削り出しステンレスリング付。

本番では緊張し、音楽に合わせていくところがズレていたりしょうもないドロップが多く、優勝者のフリースタイルとしてはまだまだなので精進していければと思います。

Over40は部門格差を埋めるために他の部門にはないスタイル間でのノーマライズがあるそうです。1Aと4Aを同じ基準でクリックすると手数の差での不利有利が出るためです。例えば1Aや2Aがクリック数が多く、3Aや4Aが少ない傾向にあるとすればその差を埋める修正があり、4Aでの1クリックと1Aでの1クリックの差があるということです。減点に関してどうなってるかは把握していないのですが、手数が少ないスタイルの1Aでミスが多く出てしまうよりは同じミス数でも4Aなどを行うほうがよいのかもしれません。1Aで詰め込みフリースタイルができる人は点差の不利有利は無いと思います。

東京でやった去年に比べると参加者も少なく、レベルもまだまだ余興部門(というと真剣にやってる人に怒られそうですが)の域を出ていないと思うので開催自体に意義はあるかと思いますが、競技として成り立っていくかは今後の動向を見守る必要があるかと思います。40歳を過ぎても競技スタイルのヨーヨーをすることの意味や哲学を持たないと厳しいとおもったのと、受け皿があることでそこに向けて練習する人たちも出てきてそれはそれで良いことだと思いました。去年も4Aに出ていたリチャードさんは56歳とのことでしたがあの年になったときに同じ動きができるのかなぁと思いました。

 

夜に集合して独楽勢でフリーの練習と確認。

去年はスピントップで出場した自分ですが、今年はちょんかけごまと自分で設計した和独楽たちを使っての参戦。去年は技術だけを見せるつもりでやっていましたが、今年は独楽歴1年未満ということもあって技の成功率に自信がなく、ネタ重視、構成とテンポで見せれればと思い失敗してもなんとかなる構成にしていました。

2階の隠れスペースで3人でフリーを順番に繰り返し。三木さんは70歳で海外の大会に参加して調整もするという素晴らしさ。体調管理がやはりネックで来る前に腰を痛めていたので大変だったそうです。

 

スピントップ勢もメキシコ組が到着し、深夜0時を回っても延々と交流していました。ほぼ毎週どこかでミーティングがあり、各州で地区大会があるヨーヨーとは違って独楽は年に一回のお祭りなのと競技部門としても人生をかけて追求するよりは20年位前のヨーヨーに近く、大会と言ってもライフスタイルの延長としてのスピントップという面が強く、真剣に大会に望んではいますがみんな交流する方に全力を注いでいました。

コミュニティーの立ち上がり時期ってけん玉もそうでしたが好きという気持ちさえあれば他に何もなくても楽しいというなぜいまヨーヨーをしているかという部分の原点を再度味わうことができました。スピントップも同じく3年前のフロリダ以来、アメリカで大きな集まりはなかったので、人数は少ないですが色々な交流をしていました。

そしてそれを尻目に納得の行くまで練習を繰り返す自分と葵くん。交流はしたいんだけど大会終わってから、というのは日本人的な発想なのかもしれません。といいつつ、十分に遊びながら練習していましたが。

クリスネフのこのキャリー最高です。キャスター付き、その場で広げて遊んですぐ移動できる。大道芸人とは違った方向性のプロの遊び人の道具。

ドヤ顔決めてくれました。クリスネフを知らない若い子はこちらの動画も見ておいてください。

ダンカンクルーができる前の初代ダンカンプレイヤー、スティーブブラウンとクリスネフが出演しているHowToBeAPlayerをVHSビデオで繰り返し見た人も多いはず。

クリスネフの着ているTシャツがかなりキテるんですが、若い頃からそんな感じです

余談はさておき、今回はスティーブブラウンとヨーヨーで対決し、クリスネフとスピントップで対決するという新旧ダンカンプロ対決になっていました(自分の中だけ)

  

ドリンクホルダーは自作でカスタム、ツールボックスとキャリーはそれぞれ独立と独楽とヨーヨーを分けて入れておくと必要なモノのピックアップが一瞬で終る夢のキャリー、タイヤの走破性もあり、重い荷物も余裕で運べます。

何より存在感があるので練習会場で基地を展開しているような感じ。この基地の回りにプレイヤーが集まって交流をしていました。

今回はローゼン方式というホテルと会場が直結型で深夜まで大会会場も開放されていたので寝る時間を惜しんで交流をすることが出来ました。日本でもUTYJは合宿兼大会をしていたのでいつかやりたいですね。

明日はいよいよスピントップ決勝。ヨーヨー的には準決勝ですが自分の中でのメインの日。部門は違えど真剣に練習して1年未満の経歴で10年以上の経歴を持つ選手たちと戦うというチャレンジ。

続きのブログは来週更新します。最後まで読んでいただきありがとうございました。

世界大会レポートPart2はこちら!