#けん玉 Sweets Kendamas「BROKENシェイプ」を解説!

 

スイーツ BROKENシェイプ各種

スイーツは新たなロゴとともに注目の新形状を市場に投入してきました。スピンギアの通販サイトと高円寺店で販売がスタートしているのでぜひ見てみてください。

 

ついにやってきましたブロークンシェイプ!

気になる使い心地や、従来モデルからどのように変化したかなど、チェックしていきましょう!!


メーカー公式から図面イメージと情報が公開されています。

メーカー情報によると、スイーツプロチーム所属Josh Kim選手が設計に携わり、下記が主な改良点になっています。

・従来の大皿小皿にあたるサイズを廃し左右対称(ダブルビッグカップ化)に
・全体的な大型化
・大型化したけんでも風車(ガンスリンガー)の性能を損なわないための段差を設けた皿胴の形状
・中皿の重心調整穴は月面着陸とタップの性能を両立する新形状に
・玉の直径を62.75mmにサイズアップ
・穴の内部にあるエッジをなめらかな形状に変更
・新しくなった玉穴のサイズにあわせ、滑り止めのサイズなど静止技をするポイントの形状をアップデート

けっこう色々変わっていますね。では実際に従来品と比較してみます↓

 

全体の大きさ

写真左がブロークンシェイプで、右がレジェンドシェイプです。

基本的な形状に大きな変化はなく、握る部分の太さも変わった感じはしませんが、玉の直径が大きくなったことも相まって手に持つと全体的に少しだけ大きく感じます。

 

皿の大きさ(大皿)

大皿同士を比べると、少し大型化していますね。大皿の直径は実測で約50~51mmでした。

ブロークンシェイプはシンメトリーデザイン(ダブルビッグカップ)なので、小皿側も同じ大きさです。ひっくり返してみましょう↓

同じかと思ったら反対側は少し小さい!?

右側のレジェンドシェイプの大皿に対して、さっきは少し大きかったのですが反対側はほぼ同じ大きさです。

木製品なので、微妙な寸法に関しては個体差や製造ロットの違いによる誤差もあると思います。

ブロークンシェイプは“メーカーが意図的に大皿・小皿のサイズ差を設計していないモデル”とお考えください。

 

皿の大きさ(小皿)

レジェンドシェイプの小皿で比べると、やはりサイズ差がはっきりします。

シンメトリーデザイン(ダブル大皿)という設計がよく分かりますね。

 

皿の大きさ(中皿)

中皿はふちの厚さも含めて、レジェンドシェイプと見た目上では差はわかりませんでした。(微妙な設計上の変更はあるのかもしれませんがよくわかりませんでした。)

レジェンドシェイプから引き継がれたなだらかな形状で、握りやすくクッション系の技もコントロールしやすい設計です。中皿極意も乗せやすいですよ!

 

すべり止め部分の設計は、中心がやや盛り上がった形状に変更。図面イメージでもそうなっていたので意図的な変更だと思います。

 

皿胴の幅

けんを横向きで立てて比較すると、ブロークンシェイプは僅かに皿胴の幅が長くなっているようです。

真横から見ると差はこれくらい。

従来型のレジェンドシェイプが約74.5mmの幅だったのに対して、ブロークンシェイプは約76mmです。

2023年にけん玉ワールドカップにおける皿胴の幅規定(75mm以下)が撤廃されて設計の自由度が増したことで、ここも大型化していますね。

皿胴幅が大きくなることで、月面着陸のときに重心が高くなってコントロールしやすかったり、連続タップでも回転円周の外側に重心があるので速度が下がり、タップが維持しやすいです。

 

中皿の穴(ルナホール)の深さ

個人的にすごいなと思ったポイント!ブロークンシェイプはルナホールが浅くなりました。どれくらいの変化か測ってみます。

こちらはレジェンドシェイプ。深さは約3cmでした。

ルナホールが大きく、月面着陸系の難度を下げる工夫が詰まったSweetsKendamasオーナーMatt氏のこだわり設計です。

 

対するブロークンシェイプは深さ約2cm。かなり浅くなりました。

 

中皿側が軽ければ軽いだけ月面着陸系の技は有利になる反面、タップが上方向に打ち上げにくくなる(連続タップの維持が難しくなる)ため、Josh選手のようにタップを組み合わせたルーティンが得意なプレーヤーに向けた設計と言えるでしょう。

実際に触ってみても、月面着陸単体のやりやすさでは、より水平に近い重心でコントロールできるレジェンドシェイプに分があるように感じました。

 

とはいっても、ブロークンシェイプが月面がやりにくいかというとそんなことはなく、大型化した皿の恩恵も相まってこんな角度から

頑張ってギリギリこれくらいの角度までは乗りますので、まったく性能に不満はありません。

レジェンドシェイプもブロークンシェイプも、私スタッフあきらがけん玉協会の競技会で使う認定品規格けん玉に比べたら格段に乗せやすいのでめちゃくちゃ感動します!

 

 

皿胴の形状

同社のGシェイプで見られた形状に近い、皿のふちから段差がついた皿胴のカーブになっているブロークンシェイプ。

皿胴の体積を大きくして月面着陸系に適した重心バランスになっているレジェンドシェイプ。

 

どちらが良い悪いではなく、好みや用途に合わせて選ぶのが良いと思います。

 

以上ざっくりでしたが、ブロークンシェイプをチェックしてみました。

レジェンドシェイプが旧型でブロークンシェイプが新型というよりは、Josh選手がこだわってデザインした派生モデルという感じがします。(Sweetsの直販サイトでも、どちらの形状も並行して新作がリリースされています。)

気になった方はぜひお試しください!

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