シムといえばひっしー、ひっしーといえばシムと言われた時期もある(スピンギア調べ)のでひっしーに解説してもらいたいと思います。
ワッシャーとシムって何が違うのってたまに聞かれるんですけど、シムとワッシャーは本質的には近い物ではあるんだけど、単純に隙間を埋めるのがワッシャーで、隙間を微調整する精度求める役目なのがシムって認識です。
元々はヨーヨージャムのギャップ(溝幅)を広げて好みに合わせていくというカスタマイズに安定性を出したいからシムを量産していたんだけど、カスタマイズの余地がどんどんなくなっていく最近のヨーヨー事情ではあまり脚光が当たらないのが続いててでうんぬんかんぬん
メタルヨーヨーの精度がめっちゃ高くなって、最初から最大ギャップで設計しても全然ブレない。
そんな形でヨーヨーが使われることが当たり前になってきてシムでの調整も過去のものとなりましたが、やっぱりあると便利なヨーヨーもまだ生き残ってたりします。
そんなこともあって、かゆいところに手が届く、細かいセッティングのできるシムを入荷しました。
内径5mmの想定される使い方
サイズDのシムとして活用できます。一番オススメなのはメタルスピンガジェットのバインド仕様にしたときです。もともと幅が4mmのベアリングで引き戻し仕様になっているため、ギャップが最大幅で設定されておらず、幅が5mmの凹型ベアリングを装着しても、1mm幅が広くなるものの最大のギャップではありませんでした。シム無しバインドで使う分にはもちろん問題ないのですが最大ギャップで使いたい、というときにこのシムを使うとギャップを広げることができます。
シム無しだと縁が本体に埋まっています。
0.3mmのシムを入れると縁が見えてます。また軸の露出が短くなっているのもわかるかと思います。
両方にシムを入れる場合は一度アクセルを外して、軸が真ん中に来るようにするとよりよいです。
軸が片側によりすぎていると本体のネジ切り部が破損するリスクがあるのでその点は注意が必要です。
ダブルループのことは2Aが得意な高円寺店店長の「シュン」にこのシムがどのように活用できるかきいてみました。
どうも!高円寺店店長のシュンです!
本日はLPのシムを使用したセッティングをご紹介します。
内径4㎜のシムを搭載する事でギャップ幅の調整を行います。
「0.1㎜」「0.2㎜」「0.3㎜」とシムの厚さをご用意しております。
店長シュンのセッティング
利き手「片側0.1㎜、片側0.2㎜のハーフ」
*ラップ系を行う際にスリープ重視にする為。
逆手「両面0.1㎜」
で使用しています。
ちなみにストリングはKitty Stringのノーマルを使用。
ベアリングシム販売ページ
シムを入れるだけで、こんなにもフィーリングが変わるのかと驚いております。
皆様も自分好みのセッティングしてみて下さい
97年冬、認定会にファルホーク販売のレイダー(プラスティックスペーサー版)に同様の改造をしている子にあったことがあります。
そのときは0.3mmを両方に入れていたので金属スペーサーのような感触でしたが、0.1mmなどの微調整ならば適度な加圧感もありナイスペ感も残りそうですね。
すべてのカスタム、改造が自己責任となるのですが、このシム、2Aのメタルスペーサーのベアリングの露出を少しだけ広くしてもう少しゆっくり戻るようにしたい、という使い方もできます。スペーサー2つを買うよりは低価格で、細かい調整が機械的にできるので色々試してみてください。
ぜひ皆さんもこんな活用方法があるよ というご意見がありましたらぜひ教えて下さい。