スターバーストにはこれを買えばとりあえず、すべて解決する最終パーツ。
(2021年6月追記)スターバースト1.2の登場により、量産型のスペーサーに選択肢が増えました。
Q.スターバーストの純正品と何が違うの?
A.個体差を減らすため、量産パーツでは出せない精度を求めてまた寸法をより”競技向き”に戻りよくでもスリープは減らさず。
2Aの根本的な問題として工場がスペック通りに作っても本体の個体差と、公差の問題で髪の毛1本分くらい何かが変わるとルーピングのフィーリングが変わってしまい、またルーピングのやりやすさを言語化して伝える手段が皆無、というところがあります。これにより大会に出る人たちのレベルになると、ルーピング機種は職人芸的な調整が必要となり、また開発者の大半がルーピングを理解していない状況だった過去は見当外れなものが多く発売されていました。
その中でRedyToGoのセッティングでヨーヨージョーカーのボルテクスが市場に革命を起こします。誰でも競技レベルの2Aヨーヨーを買ったら体験することができるようになりました。その後2Aプレイヤーたちによるヨーヨー開発が始まり、2A機種は戦国時代を迎えます。
そのような中、スターバーストの開発コンセプトは”ちょっと前で止まる”気軽にループができる機種でした。狙い通り、ルーピングを楽しく遊ぶには最適なヨーヨーになったと思います。競技用のセッティングで攻めていくとヨーヨーの戻りに対して手首の返しが追いつかないということが起こります。ヨーヨーの戻りが良いけれども初心者はループがやりにくいという現象が起きてしまいます。
競技プレイヤーからするとちょっと戻りが悪いのでスピードが出ない、また初心者の人も競技プレイヤーのセッティングで遊んでみたいもののよくわからない。という状況でした。
スターバースト標準のメタルスペーサーはスターの位置よりも低めに設定されています。スターが引っかかって戻ってくるイメージです。
私達はこのフィーリングが好きで特に改善するべき点ということも感じていませんでした。
メンテ方法が地域によって異なり、関東はボディとツライチ、関西はスターにかぶるくらい、という地域差もスターバーストには反映されているかもしれません。(これも人によって違うので一概に正しい分布とも言い切れません)
開発側の想定以上に、スターバーストのカスタマイズ性の高さや、色展開に多くの方から支持をいただき、主流となっている競技用ヨーヨーとしての性能も期待される機会がでてきました。
ユーザーの方からの提案で、現行の他の機種のようにループがリズムよく戻ってくる感じにしたい、という要望を受け、別売りスペーサーとしてスターバーストのスターの頂点に近い高さにスペーサーの縁が来るサイズで設計しました。
スペーサーだけでは多々あるストリングからどれを選べばいいかわからなくなると思い、スピンギアの”公式セッティング”としてSGHGストリングのイエローをおすすめさせていただきます。いまのスターバーストよりも”競技”よりな、でも戻りすぎてスリープが無くなって手首の返しが追いつかないということのない、絶妙なセッティングを体験することができます。
ホワイトのほうが若干前で止まる感じがあるのでストリングの色や個体差、若干の太さの違いでかなりフィーリングが変わるので手持ちのストリングでいろいろ試してみてください!太くすると戻りが良くなって細いとゆっくりとループができる(前で止まりがち)になる感覚です。太すぎても細すぎてもやりにくいので良いところを試してみてください。ストリングの長さを短くするのもポイントです。
スペーサーのサイズが0.01mm変わってもフィーリングに影響があるので実はストリングの差の方が影響が大きく、違うものを選ぶだけで良いのでヨーヨーを使いやすくするセッティングに近づけることができます。
SGHG2Aブラックスペーサーのここがすごい!
・ジェネリックースターバーストはもちろん、720(ブルースペーサーに近いフィーリング)など他のヨーヨーとも互換性のあるサイズ。LPとレイダーは装着可能ですがギャップが広くなるのでルーピングからは遠のきます(紙やすりで削るなど調整をすると使いやすくなる可能性あり)
・バイメタルもつくる本気のCNCマシンを使い高精度を確保。個体差などが極力出ないようにパーツ用の量産型CNCマシンではなく、精度を求められるヨーヨーを普段作っている機械で時間とコストをかけパーツを製造。
・スペーサーの溝を深くしています
ジェネリックですが他のスペーサーの寸法をコピーするのではなく、キーとなる重要なサイズを調整し、また溝を深くしたことでストリングクズやオイルが溢れたときの受け皿としての機能を強化しています。