あまりお客様とは関係ない出来事かと思いますが、１０月１１日に創業した株式会社そろはむですが、おかげさまでまもなく９期目を終え、１０期目（１０年目）に突入していこうとしています。創業当初はがむしゃらで、何年続くか、というようなことを意識する余裕もなく、目の前に積まれた課題をこなしていくことで日々が過ぎていきました。会社の寿命が１０年と言われている昨今、事業として続いていくための試練の年となっていくと思っています。
会社にとっては１年の締めくくりといえば、１２月よりも決算期が１年間の振り返りをする時期なので９月末で１年を終えるそろはむとして、軽くいままでの軌跡を振り返りたいと思います。
ハイパーヨーヨー第３期、けん玉ブーム（とけん玉枠で、新卒のAkiraの採用）、秋葉原での世界大会、日本こままわし協会認定こまの開発と全国流通、ハンドスピナーブームとざっと思い返してもヨーヨーショップとしてスタートしたスピンギアでしたが、会社として生き残っていく過程で様々な商品にチャレンジしてきました。”計画的に”行く部分とそうでない部分に翻弄されながらも、皆様のおかげで９年間回り続けることができました。
２０２０年は創業当時からも希望を持って待っていた年でした。また個人的には４４歳を迎え、ヨーヨー人にとっては一生に一度しか無い１年間をどう過ごそうかと楽しみにしていた年でもありました。
今年は、オリンピックやその前後の観光ブームで、秋葉原店舗のスキルトイ普及における戦略的な意味も高まってくるという期待を持って、様々な計画を水面下で進めてきました。しかし、予想し得ないコロナウィルスの発生で、計画は大きく変わってしまい、また店舗自体が休業せざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。
５月には緊急セールも行いました。
大げさではなく、街から人が消え、出口の見えない状況で、秋葉原の店舗を維持していくことが会社として正しいのかを判断せざる得ないタイミングが来てしまい、皆様にご支援をいただき、急場をしのぐことができました。
６月の営業再開時はとても嬉しい気持ちで、お客様と久々にお会いできることのありがたさを感じ、また多くのお客様がお見舞いのような感じでご来店いただき、お買い物もしていただくことができました。６月は例年並みの売上となり、このままコロナの問題も収まり、店舗も営業を続けていくことができる、とほっと胸をなでおろしていました。
１月から８月までの秋葉原店舗の売上。４月、５月は壊滅的です。（西八王子店は休業中なので４月以降は０です）
しかしコロナは収まるかと思いきや、緊急事態宣言以前よりも多くの感染者を出しつつ、第二波が来ると言われながらもロックダウンなどの状況になることもなく、日常と非日常の境目でよくわからない状況のまま世の中は回りだしました。７月は今年の２月程度、８月は夏休みで本来は繁忙期であるにも関わらず、コロナ直前で売り上げが落ち込んでいた３月と同水準で通常の半分以下、と店舗は存続の”緊急事態”を迎えています。街に人は戻りつつあるようですが、まだ少なく、海外からのお客様がほぼ０という状況で、違和感があります。まだ秋葉原の非日常は継続しています。
会社としても例年、７，８月はイベントが毎週末あり、大会やパフォーマンスの場で多くの人と出会えていましたが、今年は０に。個人的にも大人になってからイベントのない夏は初めてだったので初めて世界大会に行かなかった２０１７年以上のロス感です。
６月、９月のおもちゃの展示会も中止となり、いままでのそろはむの業務とは全く違う展開を迎えています。
コロナ禍で苦しんでいる人はたくさんいます。また飲食店の方々、イベント関係者、パフォーマーのみなさんなど物品の販売店に比べると桁違いで売上が落ちてしまっている業界も多くあります。コロナを言い訳にせずに店舗としても頑張っていかないといけない状況ではあります。
不要不急の外出を控えると言っていた４月が遠い昔のようです。実店舗の場合、店舗に来ていただかないと始まりません。コロナがどのように感染するかはっきりしない中、不用意に集客を積極的に打ち出していくタイミングでもなく、イベントなどをすることもままなりません。９月以降も状況が好転する見込みはなく、コロナがぶり返すと言われる冬の時期を迎えてしまいます。
とはいえ、そのような状況下でも世の中は動いています。店舗には感染対策をしっかりして、密にならないように、短時間の滞在で楽しむ感覚で来ていただきたいと思います。秋葉原の店舗はスキルトイの聖地として残していく義務がそろはむにはあると考えています。
しかし、ネガティブな材料ばかりではありません。
できないことが増えましたが、１日２４時間という時間が減ったわけではなく、空いた時間でできることが増えました。
コロナ禍で外出自粛が続き、イベントも無くなった結果、会社での製品開発に集中する期間が生まれました。一時期毎週新しいヨーヨーをチェックして、新製品の開発も並行して、と発売に向けての仕込みをたくさんしてあります。秋以降の収穫が楽しみです。今まで以上にヨーヨーそのものに向き合う時間が増えました。
２月に発売した初心者向けヨーヨースピンガジェットは当初の期待を多く超えて、ベストセラーとなり、発売から半年で、３ロット目を迎えています。またスピンガジェットのスピンオフバージョンとも言えるメタルスピンガジェットも高評価を頂き、２ロット目を異例のスピードで展開するに至りました。
初心者向けにスピンギアがデザイン、開発したものがベテラン勢に受けている。これは製品開発がマニアックで初心者がとっつきにくい、ということではなく、初心者向けのデザインと性能でありながら、上級者の人も納得できる楽しみのある末永く遊べるヨーヨー、ということだと思っています。
初心者の皆さんに”質の良い”ヨーヨーに触れてもらうことができる機会が増え、今後のヨーヨー普及に欠かせないベーシック機種になったと自負しています。いいヨーヨーというのはいろいろな要素があるかと思いますが、”使いやすい”だけではなく、ヨーヨーという技をする以外にもたくさんの楽しみのあるボビーの基礎に触れ、ステップアップしていくきっかけになるようにと様々な工夫を潜ませてあります。それを見つけて楽しむ遊び、がベテラン勢の方たちに受けているのかと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。そろはむ大創業祭の前フリ？は以上です。
書いてある内容に嘘偽りはなく、本音ですが、お客様にはまったく関係のないこと。状況を把握していただきつつ、株式会社そろはむが年一度、大人の事情で”セール”を行っている時期がやってきました。
私はは”割引き”とか”セール”が好きではありません。ケチで言ってるわけではなくて、実質セールだとしてもできるだけイベントだったり、別の言葉で置き換えて、きちんと理由と意味のある”セール”を行っているつもりです。福袋が”副袋”である理由もそこに通じています。
ヨーヨーが好きで始めた仕事で、いいと思って仕入れた製品を意味もなく一律で割引したり、セールするのが心苦しいからです。スピンギアで取り扱っているヨーヨーは、いいヨーヨーはあっても、悪いヨーヨーは１つもありません。それぞれに味があって、チャイナカオスはカオスの良さが、マイナーブランドで知られていないところは手に取られていなくて口コミが無いだけで実はいいヨーヨーというのもたくさんあります。
普段そういうヨーヨーと出会うきっかけがなくても、”イベント”のタイミングで思いがけず手にすることができればきっと面白いヨーヨーと出会えて、食わず嫌いしていたヨーヨーの良さに気がついてもっとヨーヨーの楽しさを知っていただくことができると思っています。なので割り引かれた金額で手にしたヨーヨーであってもそれはセールではなくて、ヨーヨーと出会う”イベント”で手にしていただいたヨーヨーだと思っています。
とはいえ、定期的に在庫を整理して、会社の財務体制を健全に保つのが経営者の努め。会社の資産がたくさんあってもそれがヨーヨーでは銀行的には通じません。ヨーヨーとその製造販売が子供の遊びではなく社会的に必要な事業として認められるためにも、在庫と現金のバランスと利益を書面だけでチェックする銀行と付き合っていく上では大人の事情にのっていくことも必要。このヨーヨー好きだから処分したくない、１０年後には評価されるはず、という思惑とは裏腹に、会社としては在庫の金額として計上するのではなく少しでも現金化して次の期を迎えておくことが必要、ということがあります。ヨーヨープレイヤーとしての自分と、経営者として社員の生活を背負っているという部分の責任とのせめぎあいです。
すべていいヨーヨーだと思って自信を持って仕入れていますが、在庫の量が多かったり、知られていないために評価されず売れなかった機種など様々な事情で埋もれている”アクティブではない”ヨーヨーたちが存在します。
創業祭というのを一つのきっかけにそんなヨーヨーと出会う機会を作れればと考えています。
９月の予定
18日より
スピンガジェット、メタルスピンガジェットのスピンギアでの販売開始
Web、店舗ともに、Amazon専売となっていたスピンガジェットを９月中、テスト的に販売させていただきます。決算期となる９月末の在庫を少しでも減らしておきたいという大人の事情と、アマゾン以外でも購入できませんか、というお問い合わせを多く頂いていたので、テスト的に販売させていただければと思います。１０月以降の販売継続は未定となっています。一部商品は特価に、また別売りキャップも販売させていただきます。Amazon専売ということでアマゾンで購入していただいた皆様には申し訳ございません。スピンガジェットに対応した各種キャップやパーツ類と合わせてご購入いただければと思います。
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１８日から
決算期カウトダウンセール。２０％Offから始まり、製品によっては段階的に７０％OFFまで落ちていく恒例の企画。ちょっと気になっていたマイナー機種をお買い得に手に入れるチャンス
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１９日から
４連休限定の秋の副袋。季節外れですが、今年は復帰組や初心者の方も多く増え、副袋を知らない方たちも多いと思います。SG副袋の歴史はこちら。そんな方に向けてのとにかく安くたくさんいろいろなヨーヨーが手に入る副袋。欲しいブランドの欲しいヨーヨーは一つも入っていない自信がありますが、それは定価でお買いもとめいただき、とりあえずヨーヨーバックを満たしたい、好みの方向性がわからないからいろんなヨーヨー触れてみたい、普及用にたくさん数ほしい、という方に向けたセットです。
コアな方向けに対応した福袋とジャンク追加サービスも行います。
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