中野ブロードウエイにスピンギアが出来る前、原宿にヨーヨーの聖地がありました。オンラインだけではなく、一等地の実店舗でガラスショーケースに入って販売されていた競技モデルたち。フロア案内図にも”ヨーヨー”と書かれてトミカやプラレールと同じカテゴリーの一つとして認知されていました。
その後、販売を継続するも、店舗の改装があり1年以上休業をしている時期がありました。またその前後のタイミングで株式会社そろはむを起こし、独立したため、そのときに眠っていた在庫がどうなっているかが把握できなくなっていました。
2020年3月に長年ヨーヨーを担当していてくれたスタッフのかたがフロアを移動する、ということで昔の在庫がでてきたのだけど引き取ってくれませんか?という話をされ、はて?どの昔のなんだろう?と思っていたら送られてきたのが下のお宝たち。(写真は一部です)
ガラスショーケースの外のブリスター系は一律で戻ってきていたのですがガラスショーケースに入っていたヨーヨージャムを中心にした高額商品(とパーツケースに入っているシムやベアリング)はそのまま行方不明になっていました。写真には写っていませんがヨーヨーファクトリーの初代スーパースターなども出てきています。何人かの担当が引き継いでいたのだと思いますが存在があることは知りませんでした。
原宿の一等地でヨーヨージャムのシムやtezリングが買えていたという奇跡。東京の人たちにとっては専門店が出来る以前はとても大切な場所だったと思います。パーツケースを見たときに若い頃の自分の仕事を思い出して懐かしくなりました。
以前はディップス(TAKAが前働いていた会社)の口座で取引をしていたので正式にはディップスの財産となりますが、独立時に会社からヨーヨーに関する商号、在庫の一切を一括で買い取っている契約をしていることと、ディップスがもう解散していること、店舗のスタッフからもそろはむに返却するので処分を任せたいということで受け取りました。
実は4月4日の時のイベントの目玉企画の一つとしてこのデッドストックの展示と販売ができればと思っていました。
ヨーヨージャムはヨーヨー界にとっては語り継がれければならない歴史です。惜しまれつつ活動休止となってしまいましたがヨーヨー界に与えた影響は、未だに商品開発のスピードと新しい技術を取り入れていった部分では追随を許していません。
というような古株にとっては当たり前のことも商品が存在しない以上、ピンとこなくなっていると思います。
スピンギアとしてはこのデッドストックにどのような価値をつけて販売していくべきかで悩む中、コロナウイルスの影響でそれどころではなくなってしまい、再び眠りについていきそうになります。
イベントや店舗で届けるのが難しくて価値もつけられない(つけようと思えば、つけられるのですが低くも高くも評価したくない、ヨーヨージャムは青春時代の思い出だ!という複雑な心境)のであればオークションで皆様に価値を決めていただきほしい方のもとに確実に届けられれば!という結論に至ります。
自粛期間中、様々な準備を次の始動に向けて行ってきましたがこのデッドストックの頒布も一つのプロジェクトです。ヨーヨーの歴史をみんなで共有できればと思います。
スピンギアにヤフオク店が登場します。準備が整い次第、近日中に商品を更新していきます。お楽しみに!6月末頃から徐々に始動予定
ヨーヨージャムというヨーヨー界にとっても大切なものを、中古ではない完全未使用の新品を公式販売代理店から手に入れる最後のチャンスです。