まもなく４月４日、ヨーヨーの日です。
１９９８年にJYYAが制定をし、今年で２０年ということになります。多くの人が１９９７－１９９９年頃に流行したハイパーヨーヨーを体験しました。
当時の子供達は大人になり、家族を持ち、２世スピナーも誕生し、後数年もすれば親子２世代のスピナーの大会も実現するのではないでしょうか？
私も１９９７年３月からハイパーヨーヨーを始めたのをきっかけに”復帰”し、２１年以上ヨーヨーをしてきたことになります。ヨーヨーを始めた時点で大人だったこともあり、様々な経験をヨーヨーを通じてさせてもらいました。
ヨーヨーを児童館で教え始めたのもヨーヨーを始めた年の１９９７年、ヨーヨー練習会のフォーマットの先駆けとなったヨーヨー友の会が代々木公園の自由通路で初めて行われたのも１９９７年とかなり濃い一年のスタートで始まったヨーヨーライフでした。
ヨーヨーを始めた年から人にヨーヨーを教えたり、広めていく活動をしていたのは今思えば溢れ出すヨーヨーに対する情熱が止められなかったのだと思います。
毎年、ヨーヨーの日ということで、様々な企画を考えたり、ヨーヨーのイベントを催してきましたが、今年はちょっと趣向を変えて、中古の道具で申し訳ないのですが、過去に使っていた貸出ヨーヨーキットをヨーヨーを広める活動をしている皆さんにお分けできればと思い用意しました。
いまはステップ１で貸出を行っているので、使わなくなりましたがそれ以前は貸出用ヨーヨーとして活躍していたので大多数のヨーヨーは使う上では問題ありません。
ヨーヨーはこわれていても捨てるのを躊躇してしまうのですが、手元においてあって死蔵しているよりは皆様に活用していただければと思っています。
（２０１８年仕様のスピンギアの貸出キット）
ヨーヨーを広めていく活動をしていく中でヨーヨーを体験した人１００人中、１００人がヨーヨーを続けていくということはなく、９９％の子どもたちにとってヨーヨーは子供のうちに遊んでいつか卒業していく遊びです。大人まで続ける人は殆どいません。これは１９９７年に初めてデールオリバーにあったその日の夜に食事をさせてもらうという機会があった時にデールからはっきりと言われたことでもあります。（関係ないですが、グラップラー刃牙の中でもそのような記述があります）
当時ですでに５０年近くのヨーヨープロとしてのキャリアを持っていたデールオリバーが多くの子供達にヨーヨーを見せ、一部は有望な弟子レベルまで育ったとしてもその殆どがヨーヨーをやめていくというつらい経験をしてきたのではないかと容易に想像できます。スタートの時点でいま全力でヨーヨーを教えている子たちもいつかは卒業していく（べき）という感覚を持てたのはプロとしてはとても大事なことだったと思います。２０年間の中でアザーズを始め、ヨーヨー魂、様々なヨーヨーチーム、メンバー、仲間、生徒たちと関わってきました。
いま一緒にヨーヨーをしている仲間も、１０年後にも変わらずにずっと”ヨーヨーを”していることは非常に稀です。なので１０年、２０年とヨーヨーを続けている仲間たちの絆は代えがたい結びつきになっているのだと思います。
一期一会の重みを噛み締め、同じ価値観を共有している仲間を増やしていく。というのはヨーヨーに限らず人生の中では普遍的なテーマだと思います。
ヨーヨーを普及していく活動としてそういう人たちを作っていく作業というのは個人の力では太刀打ちできるものではなく、現実的なヨーヨーを広めていく活動というのは多くの人にヨーヨーを見てもらいその中でヨーヨー魂を持っている人と出会い、世界に引き込んでヨーヨーを続けていける環境を整えて行くことだと思い、ずっと活動してきました。ヨーヨーは普及するものではなくてヨーヨーに興味を持つ人たちと出会い、支えていくのが道というのが僕の考えです。
ヨーヨーコミュニティーとしてヨーヨーを広めていくことは企業ベースの活動のインパクトに比べるとその人口を維持していくのが精一杯で、ハイパーヨーヨープロモーションで始めた子たちが新規層としてコミュニティーに入ってきて、その中で何人定着するかという実験を延々と繰り返してきたように思います。
ただ当時と大きく違うのは第一次ハイパーヨーヨー世代と呼ばれ、ヨーヨーの楽しさを子供のうちに味わった人たちが数百万人単位で存在していて、その人達が大人になり、社会のいろいろなところでヨーヨーを見せたり、広めていく活動をナチュラルに行ってきているということがあります。
草の根レベルの活動がハイパーヨーヨープロモーションのインパクトを超えることはないまでも、確実に根付いてきているとは思います。
１９９７年、大人は本当に数えるほどしか無く、ヨーヨーの楽しさを知ってもらいたいという気持ちと自分自身の社会的な力が釣り合って無くて、だいぶ空回りもしていたと思います。
ヨーヨーをきっかけに会社を起こし、スキルトイ全般を扱ういま、昔よりもたくさんのことができるようになりました。人生の中でいろいろなものを選択し、また諦め、時間の無駄になるような部分は省いて、シンプルに目的に向かっていくことが必要だと考えています。
２０１８年もスピンギアはヨーヨーのいろいろあるヨーヨーの楽しさを皆さんに見て、知ってもらい、体験してもらえる場と環境を整えていきたいと考えています。ヨーヨーコミュニティーに向けてというよりは外の世界にどうヨーヨーｘこまｘけん玉というスキルトイを広めていくかというチャレンジをしていく年になりそうです。
今回の貸出キットが皆様の活動のお役に立つことがあれば幸いです。商品ページで４月４日０時に”購入”をして頂く形で明日ページを紹介していければと思います。
人生の大半の時間をヨーヨーに費やしている人たちがたくさんいる今、なぜヨーヨーをしているのか、ヨーヨーをしている先には何があるのかという普段あまり考えないようなこともヨーヨーの日をきっかけに考えてみるのも面白いと思います。
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これから大げさではなく数千回、数万回とストリングを切っていく中で持ち運びやすくてよく切れるはさみやストリングカッターというのはヨーヨープレイヤーにとっては大げさではなく生活の質を向上させる上でも大切なツールだと思っています。ぜひお試しください！
