ひっしーのヨーヨーサンデー(2016年3回目)

ひっしーです。
西八王子店に調子の悪いヨーヨーを持ってきてもらえればできる範囲で調整したり、修復したりもしています。

メタルヨーヨーなら傷がひどくても表面に引っかかりがなくなるくらいまでけずってしまえばまだ使えることも多いですし、
プラスティックヨーヨーは分解して、傷んでいるパーツを交換。組み直すだけで調子が良くなることもあります。

パーツ交換の場合は実費のみをいただいています。特殊な加工が必要なものは別途ご相談という形です。
なおすことが出来ないケースもありますが気になるものがあればぜひ西八王子店にお持ちください。

ここまではいつものことなんですが、1998/9/18に発売された年代物。ちょっと変わった修理依頼がありました・・・・
(これ怒られないかな大丈夫かな??)


GAMEBOY版 超速スピナー・・・・・・・・・
黒いカートリッジですがGAMEBOYカラー対応ではなく、白黒画面の初代GAMEBOY用となります。

スローのパワーと角度をタイミングよく決定し、当時のハイパー30トリックをコマンド入力で行い認定したり、大会に出たりとある意味ヨーヨーファンの方なら一度はやってみたいゲームであることは間違いないでしょう。

ただ、ゲームの難易度は意外と高くクリアまでには時間がかかります。
ですがいま流通してる超速スピナーはほとんど100%と言っていいほどセーブ用の電池が切れています。
(今の子に言っても通じないかもしれないけど・・・電池が切れるとセーブが消えます。)

つまりセーブをせずにクリアする必要がありそんなのほとんどの人が無理だと思います。

ということで今回のミッションは「切れた電池を交換しセーブできるようにする」です。

(ヨーヨーじゃないけど立派なヨーヨーグッヅということで・・・)


はい。ということで外観を観察します。黒のカートリッジですがカラー対応で無いと先ほど申しましたが、実はこの超速スピナー。
ケーブルがなくても赤外線通信で対戦ができるようになっている特殊カートリッジでループザループとロングスリーパーが対決できます。

まあそれはいいとして・・・分解するために背面のネジを取り外す必要があります。

が、見慣れない形をしていますね。


ちょっと特殊な形状なのですがDTC-20というドライバーが必要になります。
ネジを外せば難しいことは全くなく、上ふたを下にずらすだけで分解できます。
驚くほどシンプルな形状ですね。


カバーを外して電池が見えてきました。
ハンダゴテ、はんだ、はんだ吸い取り線を使って新品の電池と交換していきます。
なお、電池はタブ付きの特殊なものを使います。スピンギアは秋葉原に店舗があるので調達が楽でいいです。


一応取り外して電池の品番を確認。
CR1616以外にも種類があるかもしれないので同じ規格のものと交換します。

基礎知識として、長時間このタイプの電池を加熱すると破裂して危険です。
出来る限り短時間の作業を心がけていきます。

作業を開始!さっそく吸い取り線でハンダを綺麗除去して取り外します。


プラスとマイナスの位置を確認してハンダ付けします。
元の電池とタブが逆になっていますがそもそもタブが逆についてるのでこれで正解です。
ここも電池が加熱されすぎないようにできるだけ短時間でさっと終わらせます。

元通りネジをしめて、実際にプレイ。
セーブデータが電源を切っても消えなければ無事修理完了。
大体10分かからないくらいで終わります。

え??ヨーヨーと関係ない??

いやいや長い歴史の中でもヨーヨーの技を実際に行うタイプのTVゲームはあとにも先にもこの超速スピナーしかありません。
今となっては実際にプレイするのは難しくなってきているかも知れませんが未体験の方はぜひ一度遊んでみてください。

意外と良くできてるし、ひっしーは発売日に買ったし、何回もクリアするまでプレイしました。
一応ヨーヨー関連ってことでたまにはこんなレポートでもいいよね?ダメ??

PS ご依頼いただきましたお客様へ
せっかくなのでブログで報告させていいただきました。
ということで無事修理が済みましたのでいつでも店舗でお渡し出来ます。
お手すき時にご来店をお待ちしております。