今回、Ryousuke Kawamura選手のシグネチャーモデル発売にあたり、なんとご本人から記事を寄稿していただくことができました!また素晴らしい PV集も同時に公開されていて、ワンドロップのスタープレイヤー達によるリバース使いこなしは必見。
リョウスケを知っている人たちなら彼のコダワリのフラット10ボールにオイル一滴差しというメンテナンスの映像もニヤニヤしてしまうこと間違い無し。
シグネチャーモデルというのはヨーヨープレイヤーにとっては夢で、彼がどれだけの時間と情熱をこのモデルに注いでいるかわかる愛にあふれた映像。そして仕上がったヨーヨーもワンドロップ愛に溢れたとても個性ある、他に無いユニークな機種に仕上がっています。
それでは本人に登場してもらいましょう!
まずはオープニングPV!
Graeme Stellerのシグネチャーモデル「グラディエント」が発売された時オーナーから「次は君の番だ‼︎」と言われ、その瞬間からシグネチャーモデル実現への活動を開始しました。
(写真はカスケード)
僕を知っている方だとCascadeのイメージが強いと思いますが、onedropに加入する前からprojectとproject2を長い期間愛用していてこのproject形状がベストだと思っていました。
そして、今まで僕自身と古くからのonedropファンならprojectの形状を待っているはずだと確信があったので、すぐにシグネチャーコンセプトが浮かびました。
コンセプトは「projectの現代版での復活」
現代版ということでprojectに3つの大きな進化させることを考えました。
まず1つ目がprojectをリサイズです。
project自体今でも十分使える機種ではありますが、自分のトリックがヨーヨー業界の流れとともに変わっていき直径50mm、幅40mmのアンダーサイズでは小さいと思うようになりました。
自分のベストなサイズを探すために色々な機種を使い、リサイズしても回転力を落とさずに使える直径53mm、幅もストリングの乗せやすさを考慮し、43mmに変更しました。
2つ目はローエッジ化です。
projectは現代のヨーヨーに比べるとエッジが高いためスリープロスを減らすためにも最近onedropでも取り入れはじめたステップのあるローエッジを採用しました。
3つ目はサイドエフェクト化です。
最近のonedropの特徴はやはりサイドエフェクト。
好みの重さとカラーの変更できることでいろいろな方に合わせることができ、そして古き良きものと最新の新しいものの融合も兼ねています。
外周に重量を持たせるため初期搭載はウルトラライトにし、カラーはprojectを再現するためシルバーに統一しています。
この3つをonedropに伝えファーストプロトタイプが届きました。
スローした瞬間自分が考えていたものが完璧な形になっているのが実感できたのとともにプロトタイプには感じないくらい完成度が高く予想をはるかに超えていました。
試行錯誤の結果ファーストプロトタイプを製品化に決めました。
「Rebirth」の完成です。
ここでヨーヨーの名前について話したいと思います。
onedropのシグネチャーモデルはそのプレイヤーの名前か頭文字から始まる単語で名前がついています。僕もその伝統を見習いRからはじまる名前にしようと思い、コンセプトにもあった復活という意味を込めて「Rebirth」と名付けました。
完成後、JNとWYYCで関係者と一部のプレイヤーにお披露目をしたのですが、思っていた以上に評判が良く、この形とサイズを待っていた方も多かったようでした。
ファーストロットはカラーにもこだわりproject発売当初人気の高かったクリア、ブラックだけではなくマークモントにしかなかったニッケル、限定色だったChaz edition(レッド)、Lilith edition(パープル)を再現しています。
今回ボックスのアートワークは僕が担当しています。
Rebirthのロゴの左の側にあるマークはprojectのナット部分をイメージしています。