BOSUと読みます。
中国の老舗OEMおもちゃ工場、Bowaのヨーヨーブランドです。大げさでなくヨーヨーを過去に数千万個は作ってきた同社がついに自社のブランドを立ち上げていった意欲作です。100円均一でよく見るタイプの、Auldeyの初代の鋳造のホイールのような薄いヨーヨーはここの工場で作られていました。トイヨーヨーのエキスパートが競技用のブランドを立ち上げました。
BOSUブランドとして、20種類以上展開する同社のラインナップからユニークなヨーヨーのみをピックアップして紹介。
中国のヨーヨー、面白いところはたくさんありますがこちらで紹介している機種はカオス系のカテゴリーに区分されています。一度カオス系ってなにかをわかってからブログを読んでいただければより理解しやすいと思います。もっと微妙なのはトイヨーヨーというカテゴリーに行くので突っ込みどころたくさんですが、使える機種たちという位置づけです。
まずはメタルヨーヨー!
流行の形状のアルミニウムのヨーヨーに中心が凹んで、フィンガースピンのやりやすい形状!これはマーケティング的にはツボを抑えていて、いい感じでウケそうな機種!
しかーし!
この機種の残念なところはレーザー加工のロゴが両面にあるため、フィンガースピンをするときに爪に干渉して引っかかってしまうこと。逆に中心に入ってしまうと超安定をするのでこのロゴを紙やすりなどで削ると使いやすくなりました。NEXT4がロゴがなくて正解な理由はここにあります。
動画はNEXT4のものです。BOSUも近い動きをします。
また直径に対して重量が重めなので回転の安定力も抜群に有ります。中々既存の競技メーカーからは出てこない外れたスペックなので変わったフィーリングを楽しみたい人にもお勧めです。
色々手がかかったり工夫が必要なところに愛着を感じて使ってもらえればよい相棒になるのではないでしょうか?
ベアリングはプラスティック機種に比べると良い物が入っています。バインド仕様になっています。
パッドは超エコミーパッドで、なんと両面テープが付着しておらず、シリコンの輪がハマっているだけです。このため、使っている途中でパッドが落ちることも有りますがまた戻せば普通に使えます。両面テープを剥がす手間がないので初心者に優しく感じてしまいますがガチで使うとバインドの強い巻き込みでゴムがちぎれることや飛ぶことが頻繁にあり、両面テープの偉大さを知ります。
お買い上げの状態で楽しく遊ぶことも出来ますし、パッドとベアリングを交換していただければフィンガースピンのやりやすい1A機種に化ける可能性を持ったおもちゃらしい、楽しいヨーヨーです。
BOSUのヨーヨーの中でもヨーヨーとしては完成度の高い機種になっています。
次はプラ!
カジノチップ。POM素材に2種類のカラーの組み合わせ、サイズC凹型ベアリングでフィンガースピンに対応した形状と夢の様なコンセプトになっています。幕の内弁当というかオールスター全部のせというかこれで成立したら凄いなぁとは思います。
カジノチップを思わせるプラスティックを組み合わせたユニークな造詣をしているプラスティック機種です。横から見てもキャップの黄色が見えるのは新しい!形もかなり攻めてます。
この機種のポイントは世界最安値のフィンガースピンのやりやすいヨーヨーになっていることです。
プラスティックのキャップが中心に向かって凹んでいるだけではなく、穴が空いているため、そこに指がはまります。ネジの部分の金属製パーツも凹型に凹んでいるため、中心での回転の安定感が抜きん出ています。
ややブレがあるのが残念ですが、うまく調整をすると1000円以下のヨーヨーとは思えない性能を発揮します。ブレを止めるために強く締め込みすぎるとソリッドスピンとプラスティックのボディがナメて、無限に回りますが、ネジを開ける方向にはすぐ開くので壊れることもなく使える不思議な構造をしています。多少のブレは気にせずに気楽に振れば、軽い割によく回るし指先にのせた時もアルミ機種よりも回るくらいよくまわる形状です。
トイヨーヨーカテゴリの機種はTAKAの一押しですが仕入れをすると、社内では白い目で見られることの多い”問題児”です。カジノチップは比較的使いやすさもあるので手を出しやすいコレクション機種だと思います。皆様のお買い物が今後の変わった機種の仕入れの支えになるのでぜひお買い上げいただければ嬉しいです。
次はミニ!
メロディMini。メタルのアウトレット機種よりも安い1200円というスーパーエコノミープライスに、アルミニウムのヨーヨーにフィンガースピンのやりやすい形状!さらにミニ形状(44mm)!これもマーケティング的にはいい感じでウケそうな機種!
しかーし!
と突っ込みたかったのですがおやおや、これは普通に使えてしかもフィンガースピンやりやすい。ボディに穴が開いていて、軸のところに落ち込んでいくので指が吸い込まれていきます(爪は長いほうがいいです)。なんか新鮮な感覚です。フルサイズのこのヨーヨーも遊んでみたい。(ありませんが)
カオス系にありがちなダメなんだろうなと思って使うと逆に普通、という予想の裏切られ方。
アクセルの仕上げが荒い、本体に擦り傷があってもそれは仕様、相変わらずヨーヨー名が本体に刻まれてない、パッドが取れるなど無ければカオス入りしなくてもいい機種です。
お約束の超エコノミーパッドなのでパッドは交換したほうが良いかと思います。
ロゴも五線譜をイメージしてあって他のBOSUのヨーヨーからするとやや落ち着いた感じ。
シ、シ、ラ、ソ、シ、ソ、ラ?
ロゴの位置もプレイに影響しない場所なのでそこもいい感じです。
というわけでBOSUを紹介しました。たまにはホッと出来たりゆるく遊べるヨーヨーでリラックスしてみてはいかがでしょうか?