ヨーヨーフォーミュラが帰ってきました。ヨーヨーフォーミュラはYJとそのサブブランド、YOYO.Yのマーケッター兼デザイナーでもあったJason Tan氏が立ち上げたブランドでしたが、一時期ヨーヨービジネスから離れ、貿易関係の仕事をしていました。私TAKAが中国行くたびにヨーヨーのデザインやコニュニティーについて語り合う友人の一人です。
今回、再始動したということで2つの新製品と1つの新色が入荷しています。
ヨーヨーフォーミュラはブランドとしては独特の立ち位置で、大手のOEMでトイクオリティーのフルメタルヨーヨーを生産していた過去もありました。
多くのブランドが競技モデルに特化していますが、ヨーヨーフォーミュラは競技モデルのラインナップと、トイクオリティーのフルメタルと品質的に2つのラインが存在します。
現状、トイクオリティーのラインナップは過去にスピンギアでチャイナカオスとして紹介されていたものを除くとなくなっているのでヨーヨーを気軽に楽しんでコレクションしたい人には面白いラインナップとなっていく可能性があります。全体的に重めで(F5など)、見た目のデザインに拘った機種が多いのもブランドの特徴です。(F1など)
(注)トイクオリティーとは?
一般的にメタル機種はハイエンドモデルとされていて、精度や品質管理に注意が払われています。トイクオリティーとはメタル機種からヨーヨーを始めることが当たり前の中国の市場において、メタル機種がほしいというニーズを満たすために作られている”おもちゃ基準”のメタル機種のことを言います。おもちゃ基準とは多少のブレや軸回り、パッド周り、ベアリングの品質については目をつぶり、その分、メタル機種の回転力を楽しめるモデルとなります。機種によってはパッドやベアリングを換装することで使用感も向上するので”だめな”ヨーヨー、ということではありません。
ヨーヨーなのに品質がほどほど、というのはブランドにとってはマイナスイメージのようですが、違う基準で作られているということを明確にしておかないと、メタル機種がその値段で買えるのか!という期待値に対して残念な結果になってしまいます。以前のチャイナカオス(ほぼジャンク)という品質ではないので安心してお楽しみいただけます。
また工業デザインを学びにドイツに留学をしていたTan氏の独特の知見に基づく、他のブランドの真似をしないオリジナリティーは今ある程度収束しつつあるヨーヨーデザインの中でも異端で、他のブランドにはない重量配分が唯一無二のフィーリングを生み出しているのも特徴です。
メタルヨーヨーの価格破壊。下手したらプラスティック機種よりも値段が安いフルメタルです。
微振動がありますがそこはトイクオリティ。気軽に振り回したり全色揃えてみてください!
6色買っても6000円でお釣りが来る楽しさ♪
競技向けモデルの定番の1つのストレート形状。子どもたちが”憧れる”形状です。重量配分が特殊なので”コレジャナイ”感を味わうことも出来ます。
Ares
オーガニックなHシェイプ。でも68g。使い心地で選ぶなら人を選びます。しかしこのヨーヨーの魅力はそこだけではありません。
色もたくさんあり、中二病心くすぐる”カッコイイ”デザイン。トイクオリティーヨーヨーとしてもレベルの高いヨーヨーとなっています。
ヨーヨー部門が解散し、ヨーヨーは作らないと言われているAuldeyのどこから入手したかわからないパッドが標準搭載なのもポイント高いです(おそらく工場のデッドストックを使用)
値段相応の品質ですが決してレベルが低いというわけではないのでご安心ください。
ゆるい感じのロゴですが、低価格バイメタル。バイメタルのリムの意味について考えてしまう独特の重量配分です。
流星雨ですでに複数系なのにSがつくのも謎ロゴ。