引き戻しストリングヨーヨー

image

こんにちは! 週末担当のつねです

突然ですが今の時代ストリングプレイ向け機種といえば、無条件でバインド専用機種を指しますね。それどころか、特に注意書きがなければフルメタル機種であることも暗黙の了解です

バインドは2000年代初頭から広がり始め、1A=バインド必須の図式が完全に出来上がったのは2004年くらいだったかと思います(2003年世界大会の1A部門は引き戻しで上位入賞しているプレイヤーがいます)。しかしこれ以降、1Aプレイヤーの使うストリングプレイ向け機種と初心者やパフォーマーにとって必須な引き戻しストリングプレイ向け機種は、別々に発展していくことになります

というわけで今回は、今までよく使われてきたものも含めて、僕が薦める引き戻しヨーヨーを紹介したいと思います

image

『フリーハンドゼロ(ダンカン)』

引き戻しヨーヨーの王様といえばやはりこれですね。レセス加工をしたりFPスペーサーを使えば、バインド機種としても優秀なヨーヨーです。その回転力と安定感、奇跡の重量バランス、そして非常に強い耐久性から、多くのファンをひきつけてきました。

しかし、セッティングが難しいのがこのヨーヨーの難点。初心者にはやや不向きかもしれません

image

『タイガーシャーク(スピンタスティクス)』

僕がヨーヨーを始めた2005年頃は、このヨーヨーも人気でした。0.75ミリのアルミシムを入れ片面にフリクションステッカーを貼って使っていました。「安く買えるフリーハンド」のような認識でしたが、ギャップがやや狭く軽めなので扱いやすく、リジェネレーションが非常にやりやすいヨーヨーです

image

『ジャーニー(ヨーヨージャム)』

2000年代初頭より根強い支持率を保っているいわゆる「ジャムプラ」シリーズです。パトリオットからはじまった人気はキックサイドへ受け継がれ、現在も高い評価を得ているのがこの「ジャーニー」です

このシリーズの良さはなんといっても、メンテナンスの容易さです。初期搭載のOリングは耐久性に優れているため、基本的にはストリングの交換と偶のオイル注入のみでどうにかなります

さらに中の構造はジャムのハイエンドモデルと変わらないため、ベアリングの脱脂を行なえばバインド機種へステップアップできる点も親切ですね

image

『クラシック(ヨーヨージャム)』

今までのジャムプラとは一風変わった方向へ進化したのがこのヨーヨー。限界ローエッジという近年の流行を意識したモデルです

こちらは薄型ベアリングにより引き戻し用のセッティングを可能にしているヨーヨーです。というわけでこちらも通常サイズのベアリングに交換すると、そのローエッジを活かした高性能機種に早変わりです

image

『テクノ(シンウー)』

近年では陰が薄くなりましたが、引き戻し界隈で一時代を築いたのが「シンウー」のヨーヨー。「ファントム」などは「メンテの要らないフリーハンド」として話題となりました

現在でもAKIBAで入手可能なのはこの「テクノ」ですね。中の構造はファントムと同じ。というより、シンウーは大体みんな同じ。ややエッジが下がり、何気にフェイスがトップオンに対応している機種です

image

『プロズィー(ダンカン)』

最近のダンカン機種ならこれ。モッズスペーサーばかりが注目されがちですが、純粋に引き戻しストリング機種として見ても優秀なヨーヨーです

その要因は、レスポンスの構造。先ほど紹介したフリーハンドゼロは、デフォルトではパッドが出っ張る構造のため、新品のパッドでは戻りが強過ぎ滑りも悪いです。ですがこのヨーヨーは初めからレセス状態になっているため、新品のフリクションステッカーを両面に張るだけで丁度いいレスポンスを保て、滑りもいいためガンガンプレイできます

引き戻しヨーヨーを持ち歩くときは僕はこれを選んでます

image

『Newディフュージョン(ヨーヨーリクリエーション)』

そして最後を飾るのはこれ。今年発売された最強のプラヨーの呼び声高いヨーヨーです

バインド機種としてのイメージが強く事実バインド機種として使われているこのヨーヨーですが、デフォルトで薄型ベアリングが付属しています。そうです、最強のプラヨーはつまり薄型ベアリングを装着すれば「最強の引き戻しヨーヨー」となるのです。今まで紹介したヨーヨーの中では割高ですが、「どうせ始めるなら一番回るヨーヨーがいい」という方は是非どうぞ

以上様々なヨーヨーを紹介してきましたが、「自分の手になじむ」というのも大切な要素です。今回取り上げたヨーヨーは(タイガーシャークは除いて)サンプルを用意していますので、これからヨーヨーを始めるという方やパフォーマンスで引き戻しが必要なプレイヤーは、是非一度ご来店して実物を触ってみてください!