岡本豊さん謹製の貴重な競技こま、曲独楽などを販売します!

こちらの映像のサムネイルにも出ている赤い帽子がトレードマークの独楽作り名人、岡本豊さんが87歳という年齢もあり、独楽作りを引退されたということでご自宅へお邪魔して、販売用で作られていた在庫を引き取ってきました。

ツバメやハヤブサが出る前、木の鉄輪独楽か缶こましか選択肢がない時代に一つ一つ削り出しで手作りの高精度かつ、一生壊れないんじゃないかというくらい丈夫でよく回るこまをプレイヤーに作ってくれていた独楽の時代を支えてきてくれた人です。当時は大会で入賞するためには使うのが前提、それくらい他のこまとの性能の差がはっきりしていたこまでした。
独楽つくりが本業というわけではなく、あくまでも趣味というこま作り。町工場をされていたということで金属加工の造詣も深く、鉄輪も割れにくいようにダクタイル鋳鉄を使っているものもあります。
軸もものによっては普通のヤスリでは歯が負けるような硬い素材を使用しているのが特徴です。
いい値段はするかもしれませんが、これを新たにつくとなるととてもじゃないけどこの金額では作れないような逸品揃いです。趣味が高じて採算度外視で子供達のために作っていた熱意のあるこまです。
こまにSARUやISUなどアルファベットが打ち込んであるのは木の素材の名前です。また制作年月日も多くのこまに入っています。プラにはPC(ポリカーボネイト)やABSと入っているものもあります。
簡単にはこわれない構造で調整、修理しながら使えば一生使えるこまたちです。
十数年にわたって作りためてきた力作を一堂に集めました。コレクション用でもよいのですが使って楽しむこまとして貴重な岡本さん作成のこまをこの機会に手にしてもらえればと思います。

いわゆる60mm前後の普通のサイズのこま。鉄輪に中心が木のものと、プラスティックのものがあります。どちらも身が詰まっていてずっしりと重いです。冗談ではなく、木の鉄輪こまの時代は1ダース(12個)や24個を買って、その中でブレのない個体を選別して使う、ということがトッププレイヤーの人たちの間では行われていました。木の素材がばらつきが多く、個体差によっては使いにくいものがあるため少しでもよいものを探し出すためでした。ただ普通の子供にはお財布に厳しくまた使わないコマをたくさんどうするかという問題もありました。
岡本さんはそれなら最初から良いものをつくってどれを買っても外れのないものを作ればいい、といまのスピンギアのこまのものつくりと同じ考えで行っていた先駆者です。
ハヤブサ太刀やMozuがこのこまの後継機種のようになってはいるものの力強く登る滝登りや重量のある独楽が生み出す安定感は他にないトルク感があります。

岡本さんの出身の伊予(愛媛)のこまです。
サイズがいくつかありますが超重量の伊予ちょんかけのスタイルに適したこまです。伊予を中心に中四国地方で遊ばれていた厚輪こまの形状をさらに重くしたものでのちょんかけの遊びです。
直径10cm、500g近くあるものもあり、肥後ちょんかけとはまた違う塊感のあるこまです。
こまの性能進化の方向として、とにかく大きいこまで、最大外周に金属の輪をつけて、重量を重くして、加速をつけやすくする。
実はBigWingの開発コンセプトとも重なっているこまの歴史の中で知っておきたい、1つは手に入れておきたいこまのスタイルになります。BigWingの形状を作っていく時にも参考にした形の1つです。
昔は一般的な厚輪こま(こちらも絶版)とは別に特に重い、伊予ちょんかけ独楽というジャンルがありました。
ブランドとしてアキヤマと刻印の入った秋山商店謹製のこまもありました。
秋山商店廃業後は、伊予ちょんかけを作る工場もなくなり、伊予ちょんかけ自体、遊ばれなくなっていて見かけることがなくなってきました。三つ目こまの三つ目というのはサイズのことを表していて、そこから4つ、5つ、6つと段々大きくなっていきます。(2つ目、というのも昔はありました)
普通の寄り紐で巻きつけて回すやり方、真田紐と呼ばれるような紐や靴紐のような平べったい紐で回す回し方(昔は父親のふんどしの紐をくすねて回していたとおっしゃっていました)があります。平たかったり柔らかい紐だと摩擦がしっかり生じるので回転がつけやすく、重量があるため一度回り出すと多少の摩擦では止まらずちょんかけの動作に入ることができ、現在のこまの感覚に慣れていると少し不思議に感じるこまです。
伊予ちょんかけは実は、やっていることはちょんかけからの足くぐしや背くぐしと”投げこまでちょんかけの動きをやる”最新のこまの動きに通ずるものがあります。肥後ちょんかけとはこまの形状が異なりますが、紐で回すこともでき、またちょんかけで加速もできることができるオールマイティーなスタイルを楽しんでもらえればと思います。昔は5mの紐を使って大きく回す名人もいたとのことで失われた技術もたくさんあるかと思います。
伊予ちょんかけもビッグウィングの登場で製品として正当進化版が存在しているので昔ながらの伊予ちょんかけのスタイルでのこまが今後作られる可能性は非常に低いと考えられる途絶えたこまの種類の一つです。
もう少し踏み込んだ2017年の記事→伊予ちょんかけ独楽についての記事(Takaによるブログ)
伊予ちょんかけはサイズによってフィーリングが異なるため、当日試しまわしをOKにしますが、以下の条件があります。
・どんなにできる人でも、伊予ちょんかけを紐で巻いて投げる試し回しツバメ返しはなし(ちょんかけならOK)
・ゼロスタやちょんかけが十分にできない人の伊予ちょんかけの試技は危険なのでお断りします。
・あくまでも試し回しで本格的な技、大車輪やムチなどの技をしないようにお願いします。
上記のこま以外にも大きめのちょんかけサイズのこまや曲独楽などを販売予定です!
販売予定の"岡本コレクション”

曲独楽の振りこま、刃渡り、糸渡り、投げこまがあります。岡本さん制作のものはプラスティック製で精度が高く、落としても軸がほぼ曲がることがないため、耐久性もあり趣味としてのパフォーマンス用途には最適なものとなっています。
またアクリルで試作された振りこまやちょんかけこまなど非常に珍しいものも販売します。そのほか岡本氏所蔵の普通の木の曲独楽も混ざっているため、こまに関してはご不明な点はお買い上げ前に、主催の長谷川までお問い合わせいただければと思います。