超速スピナーといえばコロコロコミックで連載され、その後アニメ化。
おはスタのアニメ枠で流れてハイパーヨーヨーのブームの後押しをしたアニメとも言われています。
そのアニメですが日本でのヨーヨーブームが終わった後も東南アジアで日本のアニメ+Yo-Techのヨーヨーをライセンスを取ってSuperYoYoとして、プロモーションする会社が存在し、度々ヨーヨーブームを巻き起こしていました。マレーシア、タイ、フィリピン、香港、台湾などのヨーヨープレイヤーはオリジナルのハイパーヨーヨーよりも、SuperYoYoきっかけでヨーヨーを始めた人たちが多いです。
中国の玩具問屋街でそのルーツとなる根っこの問屋を掘り出し、行くたびに出てくる各年代の各種工場用サンプルを買い漁っていたのも遠い過去、コロナですっかりデッドストック購入からは遠のいていました。そんな中、マレーシアの友人から、倉庫整理したいのでSuperYoYo要らないか?という話が来ました。マレーシアでも2004年頃にSuperYoYoとAuldey(火力少年)が時期を重ねてヨーヨープロモーションをしていたので一大ブームが起きていました。当時から各アジアにいる友人に頼んで、個人的に、リアルタイムでコレクションはしていました。またスピンギアでも度々買付をしてはSuperYoYoを販売していたので、古くからヨーヨーを続けられている方は見たことがあるかと思います。中野店舗でもよく販売していました。作りが案外しっかりしているのでヨーヨーとしても悪くないものが多いです。(もちろん最近の競技用モデルとは比べられませんが)
東南アジアの露天や屋台で見かけるスーパーヨーヨーのパッケージの多くは、3rdや4thコピーも存在するのでトレース絵柄やキャラ書き換え手書き(!)バージョンの”似たような”ヨーヨーも存在し、パチモノ感満載ですが、今回入荷のものはれっきとした正規品です。
ファイヤードラゴン。(ハイパードラゴンファイヤーのことと思われる)。
ヨーヨー本体はヨメガのOEMでもおなじみのYo-techが担当していることが多く、信頼性の高い”プロモデル”となっています。(専業=プロ)
ベアリングとストリングは保証の対象外ですが、1つ開けたところきちんと使えました。また長い紐でループとストリングプレイを気持ちよくこなせるサイズAと適正なギャップとなっています。
ハイパーワープの亜流とも言えそうです。
またSuperYoYoプロモーションには後日談もあって、作中に登場するヨーヨーですがハイパーヨーヨーのプロモーションのためのアニメですので、ヨメガやダンカン、ドラゴンシリーズとなっています.
ただ、アニメの版権は取っていますが、ヨーヨー自体はオリジナルでローカライズした買いやすい価格で、利益を出すビジネスモデルなので、ハイパードラゴンは今回入荷したようなパッケージだけドラゴン風味でヨーヨーはハイパーワープやワープウィングだったりします。なので、当時のアニメを見て育った世代は”本物のドラゴン”が欲しい、となり日本の市場から中古も含めてハイパードラゴンが音もなく消えていきました。海外ではパッケージ入りのミントコンディションのオリジナルのハイパードラゴンはいい値段でいまでも取引されています。
日本人が銀紙やトンガリレイダー等、ヨメガのPre-Hyper(97年以前)を追いかけてアメリカ人がプラスティックヨーヨーに価値を感じていない(ダンカンやフローレスのほうが本物)のと同じでアジアではそんなギャップが生じています。
SuperYoYoは発売時期によって現地後にローカライズされたものや中国語圏だと輸入者表示ステッカーのみを貼ったものなど機種、パッケージが国の数だけ存在し、コレクションとしても網羅しきれないくらいバージョンが存在します。
ちなみに今回は第一便、となっていて次便も別バージョンが入荷予定です。
今回少量入荷のSpeedRussell。各国で商標を持つラッセルに配慮したのかスーパーラッセル、とはなっていません。こちらは2004年より後期のプロモーションではつばいされたもののはずですが出荷してくれた友人の記憶がないそうなのではっきりしていません。本体はステルスブレイン形状です。(クラッチがきくかは不明)
廉価版なので作りも甘く、フルスローすると壊れることがあり注意が必要です。
今回、デッドストックですが友人を助けるためにも特に値切らず、また仕入れ価格の3割以上はコロナで高騰した送料(パッケージ込みで入荷させるためにかさばりました)となっていて価格メリットがあまりないですが、まだ1つも当時のSuperYoYoをお持ちでない方は手元においておいてみてください。東南アジアのヨーヨープレイヤーとあった時に意外な交流のきっかけになる可能性もあります。壊れたハイパードラゴンでも手に入れたい人達もいるので手元にあるハイパーヨーヨーを整理してトレードをしてみるのも楽しいかもしれません。
”ぎりぎり使える”ビンテージモデルとしてご理解いただき、使用時にはパーツ類の交換を含め、丁寧な取り扱いで遊んでいただければと思います。また中心部分のクラック等も保証の対象外となります。
ヨーヨーは数を沢山、集めるのも楽しいですがストーリーや背景を知ることとあわせて蒐集していく趣味でもあります。