久々の登場、TAKAです。
去年の10月28日パーティーの模様。
多くの方に駆けつけていただけました。ありがとうございます。今年も楽しみにしている10月28日が近づいてきました。
今年も皆様にお会い出来るのを楽しみにスピンギアスタッフ一同、お待ちしております。(Takaを始め、ひっしー、てんちょ、アキラも参加予定です)
そして今回は趣向を変えて、スピンギアの最若手、オニギリこと森井によるイベントを開催します。18時30分からは店舗を閉めて、ヨーヨープレイヤーだけの空間にしたいと思っています(独楽、ケンダマの人も歓迎です)。途中参加も歓迎ですので遊びに来てください。
軽食や飲み物も用意してお待ちしています。
2006年に3坪ほどのスペースで、中野店舗がスタートしたことを含めると11年間、ほぼ休まずにヨーヨーショップを運営してきたことになります。もちろん現在は、ヨーヨー専業ではなく、いまはけん玉や独楽、ハンドスピナー、キューブなど多岐にわたる商品展開となっています。
思えば中野店舗を始めたときもヨーヨーショップが実店舗で成り立つのだろうか?という実験的な意味も含めて当時は出店のハードルが比較的低かった中野でスタートしました。実店舗でヨーヨーを好きな人同士、スタッフ、お客様の垣根を超えて、顔を合わせてのコミュニケーションが、週末の大会だけではない、毎日起こり得るというのはヨーヨーという趣味にとっては革命的な出来事だったと思います。
歳を重ね、中野ブロードウエイ内で3回の引っ越しをしてそのたびに店舗規模が倍々になっていく中、店舗が大きくなっていくとできることが増えていき、皆さんにヨーヨーを振ってもらうスペースが確保できるという反面、事業として継続していくためにはヨーヨーのブームを待つだけではない新たな一手を打てる何かを模索していく必要がありました。
これから世界が注目していくであろうカルチャーの発信地となる秋葉原でヨーヨーを武器に勝負したいという気持ちが創業に踏み切らせ、そろはむが始まったきっかけでもあります。
現在のスキルトイという店舗形態は、競合が増える中、縮小するヨーヨー市場の中、ヨーヨーを普及させていくという手段においてバンダイ撤退後には有効な手立てが世界大会の日本開催をもってしても打てなかった状況下、ヨーヨー市場にしがみついて競争をして市場を疲弊させることよりも外に目を向けて、秋葉原という一等地に店舗を構え続けることがヨーヨーのプロモーションにとっては一番大事なことという信念の元、企業として経営の安定化を図り、とにかく店舗として存続し続けることを最優先に行動してきた結果でもあります。
企業である以上、物が売れることは会社にとってよいことではあるのですが、今年のハンドスピナーブームはこちらの思惑を超えて、会社全体が振り回される結果になり、不本意ながら、売上は記録を作りつつもショップとして本来やりたい方向性やスキルトイの楽しさを伝える、ヨーヨーの仲間を増やすという部分が疎かになってしまった前半戦だったのも事実です。
良くも悪くも一般の方に、アキバにあるハンドスピナーやさんとして”ヨーヨーも売っている”スピンギアが認知され、”それ系”のおもちゃならとりあえず行けばあるかもという流れを作れたのはスピンギアにとっては大きな財産になっていると思います。開店待ちの列が発生したり、開店直後からレジ列が途切れないという半ばパニックも経験しました。きっかけがどんな形であれ、ショップに足を運んでもらって並んでいるものをみてもらうチャンスが有ることは何事にも代えがたいです。
今年は大げさではなく、日本全国でスピンギアのロゴを目にする機会も多く、自分自身、思わぬところで見かけてぎょっとしたことも多々ありました。
ヨーヨー屋さんがやってるからベアリングの品質は確かだからとりあえずスピンギアのハンドスピナー買っとけば間違いないという会話がSNS上で何回もされ、スキルトイショップが品質にこだわりを持って遊びの楽しさを広めているという信念をこちらから語ること無く、多くの人たちが広めてくれていることを感じるブームでもありました。
予定通り(?)ハンドスピナーのブームも落ち着き、会社に体力がついた状態で、次に何をやっていこう、という中でやりたいことはたくさんあります。
僕自身キンドルオアシスで本を読み、ダッシュボタンで生活品をオーダーするヘビーアマゾンユーザーでもあるのでアメリカの小売市場の苦戦から日本はどうなるかなど分析をするまでもなく、これから小売店舗はどんどん淘汰され、なくなっていくであろうことはわかります。秋葉原でも多くの老舗店舗がここ数年で閉店の憂き目を見ています。オンラインショップも専門性を追求するか、アマゾンや楽天などの傘の下に入っていかないと立ち行かない状況です。その中で、”実店舗”としてのヨーヨーショップが業種として正当な手段だけを駆使して生き残っていくために、時代の流れを読み、お客様の要望を先読みしながら、固定観念にとらわれること無く、様々な手段を駆使して、もっと楽しいスピンギアにしていければと思っています。
その中で方向性を打ち出していくための判断材料として、やはりみなさんと”話す”というのはとても大切です。
今回のようなストアを使ったミニイベントはスピンギアのスタッフが”落ち着いたら”やりたいことの企画としてもあげていた企画です。中野ブロードウエイ時代のサムライツアーデモや最近だと、ジェントリーのアジアツアーなどと並び、お店として”場”を提供して皆さんに楽しんでいただく、そんな機会を提供できればと思っています。
次の66%やスピンギアの次のオリジナルヨーヨー、STEP2、さらに既存市場から新規開拓していくための新商品などヨーヨー企画もたくさん水面下では動いています。
スピンギアはショップというみなさんとコミュニケーションを直接取ることができる場を最大限に活かしつつ、世の中にヨーヨーを始めとするスキルトイの楽しさを伝えていくことを使命に、6周年を祝い、次の10週年に向けて進んでいきたいと思います。
そろはむのロゴ、二つのヨーヨーは物事のバランスをとっていき、一つの紐の上で共存していくという意味も込めています。お客様とスタッフの関係だけではなく、スピンギアという実店舗の”場”とネット通販という届ける手段の両方をバランスを取りながら運営してくことでさらに楽しい”ヨーヨーショップスピンギア”をお届けできればと思っています。
そろはむ大創業祭の裏で店舗内什器の刷新を行い、レジシステムも新しいものを導入しました。店舗スペースが広がりヨーヨーも振りやすくなっていると思います。ここ2-3ヶ月でのスピンギアの変化は過去の創業以来の5年間を超える大きな変化になっていると思っています。
皆様が足を運んでいただいてこそ成り立つ場でもあります。ぜひ遊びに来てください。