MOZUストリング / Koma String for MOZU

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KOMA-MOZUSTRING-RED
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説明

ストリングマスタープロダクト3弾目にしてようやくの”こまひも”の登場です。

Mozuの性能を120%引き出すために作られた専用のひもです。Mozuを使う中級者以上を対象に作られた紐です。初心者の人が回しやすい紐というコンセプトではありません。

スピンギアオーナーの私、Takaプロデュースで、しっかり巻いて、回転を強くつける、でも長過ぎないので取り回しもしやすい紐を作りました。

オーダーストリングスの作り方を発展させ、またやや硬めの高品質素材を使用したことでしっかりと食いつき、すっぽ抜けもしにくい紐になりました。オーダーストリングスよりも細めの原糸を先端部は8本、終端部は16本撚り合わせています。キメが細かくしっかりと食いつきます。

全長は約180cmです。外周にまだ紐が巻ける余裕を残して、こまの周りに紐を25−6回ほど巻き付けることが可能です。この数字の凄さ、解説文の後半で他のひもと比べた場合を載せていますので参考にしてください。

ストリングの構造のイメージ



回転をたくさんつけられる秘密は多段構造のひも。軸周りに巻き付ける先端部が2mmほどで軸が終わる手前辺りから3.3mmの太さに変わります。

赤い紐の部分からひもが太くなります。2mmの細い部分を軸周りに全部巻き付けないとMozuストリングの真価は発揮できないので必ずこのように軸を往復させて巻き付けてください。軸先だけで14−15回巻きつけられるはずです。紐が解けていく過程で最後の方、一番加速されていくところのダメ押しとしてこの軸周りの巻き付け回数分を全部使えるとMozuの安定感が飛躍します。

軸先に巻き付ける回数が増える分、しっかりとタメてから引き戻す動作をすることが大切です。途中で引き抜くと軸先に巻きつけた回転力を逃してしまいます。

輪を使って引っ掛けるのは初心者だけ?

先端部が細くなったことでコブを使って引っ掛ける方式ではなく、輪を軸にかけて使います。

従来、輪をかける方法は初心者向けとされて上級者には忌避される傾向がありましたが、2023年の世界チャンピオンのジーコ選手はパラコードを使用し、輪を軸先にかけるスタイルでした。パラコードは固く、形を保つため輪の抜けもよく、綿の紐のように引っかかるということがあまり起きません。

太さの均一な綿紐で輪を作った場合、結び目が大きくなってしまいそれ自体が邪魔というのと、軸に対してある程度引っかかるような形になるので投げた時に紐がうまく離れず、巻き付いてしまうということもありました。

そのため、上級者の人はコブを使うことが多いように思います。輪の方が紐を巻いた後にこぶが取れるというトラブルは起きず、安定感を求めるのであれば選択肢としてはありです。

このMozuストリングの場合、結び目のコブが非常に小さいため邪魔にならず、また輪の部分は力を緩めると広がるので摩擦が少なく紐離れも良いです。形状の復元性を高めるために別糸でかがり縫いをしています。このかがり縫いは消耗する場所なので切れたりほつれたらお手元の糸で補修してみてください。

輪がどうしても苦手な人は輪を潰してコブにして使うことも可能です。また別売りのアクセルフックを装着しても使用可能です。 その際は結び目を解いてコブを無くしてから穴に通してください。


しっかりと回転をつけられるようにエンドボタンもついています。紐の長さを使い切ってMozuの回転力を楽しんでください。早く投げるのはすっぽ抜けの原因です。スピードを抑える意識をしつつ、投げて最後に引き抜く感覚を大切にコントロールしてみてください。

Mozu以外のこまには使える?

全長が約180cmとツバメ紐(約140cm)よりも長いですが、Mozuにちょうど巻き付けられる長さで作ってあります。

・ハヤブサ太刀に使用したい場合


全部の長さを使っても良いですが、紐の終端を軽く片結びをし、短くするとつかいやすく回せます。 一度切ってしまうと元に戻せないので長さは結び目を作ることで、うまく調整してみてください。軸を全部使って細い部分を巻き付ければ基本的にはどのコマでも対応できます。直径が1cm違うため、7cmのMozuに巻き付けて角軸を全部使い切る長さで設定しているのではハヤブサやスワローテイルの場合は細い部分の輪を結ぶなどして先端も短くする必要があります。

・ツルやビッグウィングにももちろん使えます。もっと長い紐が良い、という人向けに現在、ツル専用のテーパーストリングも開発しています。

耐久性について

ストリングの耐久性としては過去のオーダーストリングも私自身、数年間にわたって使い込むことができてますので砂埃のつく外など汚れやすい環境で使用しなければかなりの期間使用できます。使用環境によって個人差があることはご理解ください。

品質について

全て手作り品となります。長さに関しては多少の誤差があります。また段がついて太さが変わるところでは結び目があります。紐を巻き付ける時は指に違和感として伝わるかもしれませんが、紐の柔らかさで結び目の段差は吸収されまた技をする上で影響があるほどは大きくありません。紐を巻き付ける時に軸が終わるタイミングが太さの違いとして伝わるのもこのストリングのこだわりのポイントです。

すべてのこま紐を作成後、TakaがMozuを使い検品し、使用感を一定に保つように制作しています。


開発ストーリー

Mozuのリクエストをたくさんいただき、再販するにあたって”ひも”の問題も解決したいと考えていました。

ハヤブサ太刀はツバメの紐でも問題なく使えましたがさらに性能を引き出すために、ハヤブサ販売時によりハヤブサに特化した、ハヤブサストリングを提案しました。

こまの紐の太さと長さは直径に大きく影響されます。

ハヤブサなどが60mm台、ツル、ビッグウィングが80mm台の直径に対しMozuは70mmとちょうど中間に当たります。

缶コマをベースに作られたツバメの系譜のハヤブサに比べると、Mozuは直径が大きく投げ出しの感覚が”やや”異なります。

この1cmの差、やや異なるというのが実は曲者です。明らかに大きいツルなどは投げる際も違うフォーム、意識で投げれますがMozuの場合、ハヤブサと大きさが違うという意識がないと、普通の大きさのこまのように力を入れて投げるとうまく投げられずすっぽ抜けます。かと言って大型のこまのようにこま本体の回転力に頼ってゆっくり投げてもなかなか回転がつきません。中型には中型の投げ方、紐が必要だと考えています。

今回の多段構造はすべて手作りの上、通常のカスタムオーダーストリングに比べると3倍以上の製作時間がかかり、使用する素材も多いです。価格設定が難しく、製品化するべきかも悩んだのですが自分自身がMozuを投げていて気持ちよさがあり回転力が圧倒的に増えていることも実感できたため販売へ踏み切ることにしました。ある程度作りためてからの販売となりますが、1日の生産量に限りがあるためしばらくは安定供給が難しいかと思います。



Mozuストリング 180cm 26回巻き

個体差もありますが24回−26回は巻き付けることができるはずです。軸先を往復きちんと巻き切ることが回転数を稼ぐポイント。

ツバメ標準紐 長さ140cm 18回巻き

軸周りに巻き付けず、普通に巻けば外周部まで行きますが回転を紐でつけようとするとやや短いです。

ハヤブサストリング(3mm) 長さ200cm 24.5巻き

長くて細い紐なので25回近く巻けますが紐が細いため使いこなしに一定のスキルが必要です。200cmの長さは人によっては投げにくいと感じるかもしれません。

ハヤブサストリングForKids(4mm) 長さ155cm 18回巻き

安定して巻けます。回転数はつかないですがMozuの投げ出しに不安がある初心者にはおすすめの紐

パラコード 長さ190cm 17回巻き

輪を作って引っ掛けるにはパラコードが固く、軸の位置が低いため向いておらず、こぶもしっかりひっかけるのが困難でMozuとの相性は悪め。


最終的には使う人の技術、やりたいこと、身長などに影響されるためどれが正解、というのはないのですが、Mozuストリングの場合、大人の腕でも両手ヘビが十分にできる長さで、投げても長さが余るほどは長くなく感じます。

また多段構造によりつけられる回転力で技のやりやすさが格段に違います。

難点を上げるとすれば輪で引っ掛けるのが苦手な人は違和感があるかと思います。

また硬めなので鯉の滝登りやハヤブサ返しが苦手な点があります。硬さに関しては使い込むことである程度ほぐれてきます。

紐の先端を使ってヘビをすると巻き付けるときに先端の2mmだと軽く感じるようであれば投げた後紐を持ち替え、重い終端を降り、に腕に巻き付けると紐の跳びの問題は解消できます。細い先端部分はハヤブサ返しや鯉の滝登りなどの巻き付けて上がる技でも有効に働くので太い方と細い方をうまく使い分けてみてください。

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