重量 | 73.4 | g |
直径 | 56.0 | mm |
全幅 | 37.5 | mm |
ベアリング | C | size |
ヨーヨージャムの当時のデッドストックに中国人のチームジャムメンバーだったフェノム野郎ことLiuくんがキャップ作成を担当。Made in Floridaのオリジナルにヨーヨージャムのチームメンバーがスピリットを入れ込みました。
当時とのヨーヨーの環境が異なるため、今回は全数検品をしてある程度選別をしています。ただ多少のブレ、パッドの荒さ、本体の仕上がりなどは”ジャムクオリティ”としてご理解いただければと思います。またキャップは嵌めてない、保護フィルムを残した状態で発送させていただきます。キャップのはめこみのせいどについても個人で調整をしてください。またキャップをつけることでブレがでたり治ったりすることもあります。
現在のヨーヨー市場は、少数のOEM工場に多数のブランドが発注をしてデザインやロゴで違いを見出すという市場になっています。2023年になってからヨーヨージャムを振り返ると、プラスチックのファンを作っていた工場ということで、金型から射出整形、金属の削り出しまで一気通貫でプラ、メタルを問わず”ヨーヨー作り”ができる当時は唯一の工場でした(いまでもほとんどありません)。図面から発売まで1週間かからずにプラスチックの金属リムウエイトヨーヨーを作れる工場は今後もでてこないのではないでしょうか。ヨーヨージャムの初期の優位性を確立させたギャップ調整機構やソリッドスピン、プラスティックとリムを融合させる金属リムウエイトなど今のヨーヨーにはなくてはならないさまざまな機構を果敢にチャレンジし確立させました。また現在は残っていないシナジーシステムや竹のヨーヨー、ジャンブー、金属を練り込んだHGリムなど素材や機構に関しても、数多くのトライアンドエラーを行い、ヨーヨー開発においていまだに類を見ない多くのレガシーを残しています。極端な言い方をすればまだヨーヨージャムが見せた未来の中にまだいるのが現状です。
チェイサーは低価格ながら金属リムウエイトに近い効果を、ということで削り出しの金属リムウエイトの代わりに大きな金属のワッシャーがウエイトとして搭載されています。インジェクションモールドの金属リムウエイトは縁が割れるという悩みを後期のヨーヨージャムにもたらしましたが、ワッシャーは圧入されているわけではないので、割れにくいです。
今回のヨーヨー入荷の経緯
スピンギアとヨーヨージャムの関係は”特別”でショップとメーカー以上の関係で一緒にさまざまな企画に取り組み、工場へも度々訪問をしてきました。ヨーヨージャムの廃業はとても悲しい出来事でしたがメインのエンジニアがこのままだと捨てられてしまうということで、手元にあったプロトタイプや各製品サンプル、未発売モデルなどを一括で託されました。毎年の世界大会で入荷していたスピンギアにしかない謎モデルはこのルートでした。また正規のルートではない、サブルートとして確立していたヨーヨージャム社長の息子さんからのルートでもいくつものデッドストックが入荷しています。今回のチェイサーは息子であるTodd氏から仕入れた最後の最後の入荷でした。キャップのない、未組み立ての状態でデッドストックとして寝かされていましたが、今回、Liuくんの協力により、ヨーヨージャムの特徴の一つであったミラーキャップを再現することができ発売に至りました。
ヨーヨージャムとフロリダのローゼンプラザが青春時代だった多くのヨーヨープレイヤーにとっては懐かしく、また当時を知らない人にとってもヨーヨージャムのテクノロジーが詰まったチェイサーを手にしてもらえれば嬉しく思います。
*ソリッドスピン周りの線について
経年劣化もあり、ソリッドスピン周りにクラックまで至らない線が入っている場合がありますが、製品仕様とさせていただきます。出荷時に目視で確認していますが、明らかなクラック(割れ)があり、ヨーヨーの分解ができない場合は交換対応とさせていただきますのでご連絡ください。無理な力で締め込むと割れる場合がありますがそちらは保証対象外です。