肥後のこま(どんぐり工房)

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KOMA-HIGOKOMA-TONBOKAEDE
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説明

トンボ
重量 約135 g
直径 約65 mm
高さ 約98
mm
平こま
重量 約145 g
直径 約77 mm
高さ 約76
mm
肥後とろんぽ
重量 約115 g
直径 約60 mm
高さ 約80 mm

熊本県日吉にある肥後こまの工房、どんぐり工房の東さんによる作品です。貴重な国産材を材料に作られています。

独楽の起源は、シルクロードを通じて日本に入ってきたルートと南方(インドネシア方面)より渡来したもの、日本国内でどんぐりや貝を使って回す自然派生のものなど様々なルートがあると言われています。特に九州には海外のこまと共通項の多い、原形種に近いものが多く残っています。日本のこまは博多で作られたと言われている鉄心の通ったいわゆる投げこま(ツバメ、ヒバリなどもその形状)を発祥にし、発展しています。

肥後こまは海外のスピントップに近い形状ですが、手の上で技をするためではなく、主にぶつけ合い、喧嘩こまをするために作られています。

2018年4月に東さんの工房を訪ね、こま作りの修行をさせていただいた中で、伝統的な肥後こまの良さを活かしつつ、新しいものが作れないかということで、肥後とろんぽを企画しました。

トンボ(肥後こまの形状)

伝統的な肥後こま。太い紐を使い、上から投げつけて相手にこまをぶつける回し方と引いて回して的を狙う回し方ができます。足が長く、重心が高くなっており、立ち上がりが非常に良くなっています。高重心のこまはぶつけられてもすぐに起き上がるという特性があります。また先端が尖っていることで相手のこまの軸を受け流す狙いもあります。いくつか種類がある中の、”とんぼ”と呼ばれる形状です。色は伝統的な肥後こまの配色になっています。太いこまの紐がついています。

天面が平らになっているこま。こちらも喧嘩こまに使います。的として大きく当てやすいのでこちらを先に回して、あとからトンボを投げ込んで狙うという遊び方が楽しいです。


おそらく昔は木の枝を尖らせただけのシンプルだったこまが様々な進化をして機能的になっていったと考えられます。その中で日本のこまが低重心になったのとは対称的にヨーロッパに渡ったこまはトロンポ(スペイン語でこまの意味)と呼ばれる高重心で肥後こまのようなぶつけて遊ぶ遊びを中心に発展し、その後、技がやりやすいように改良されていきました。

”肥後とろんぽ”は日本のこまが低重心化せずにヨーロッパのような進化をしたらこうなったのでは?という想像を巡らせて、肥後こまの伝統的な配色とはちょっと違う、真ん中に日の丸をイメージした配色の日本のニオイがするトロンポ(スピントップ)としてデザインされました。

トロンポの多くが頭は平らなものが多いですが、肥後とろんぽはトンボのとんがりを残した形状になっています。

高級材のツバキを使用し十分な重さがあるトロンポはプラスティック製のスピントップでは味わえないやみつきになる回転力があります。またハイブリット設計になっていて、肥後こまの紐もスピントップ用の紐も使え、両方の回し方ができます。喧嘩こまにもトリックこまとしても使用できる古くて新しいこまになりました。付属の紐も2種類で肥後こま用とスピントップ用が付属します。太い肥後こまで喧嘩こまの回し方、スピントップ用の細い紐で手乗せからの様々な技を試してみて下さい。

トンボととろんぽの写真を比べてもらえれば同じ直径(6cm)ですが、重心の位置がかなり違うのが分かるかと思います。最適なバランスになるように試作を何個も重ね、その場で回転をさせ、様々なスピントップのトリックを行い、なおかつ、肥後こまの回し方でも回せることを確認しながら軸先の形状、長さ、紐をかける段の高さなど試行錯誤を重ねました。

一つ一つが職人さんの手作りによる物となっています。2つと同じものがない天然素材と手塗りをお楽しみください。絵付けについて、商品写真と全く同じものではないものがお手元に届く場合があることをご了承ください。