重量 | 78.5 | g |
直径 | 72.2 | mm |
全幅 | 55.4 | mm |
ベアリング | A | size |
JAPAN TECHNLOGYオフィシャルメンバーJeon Ji Hwanのシグネーチャーモデルです。
このシグネーチャーモデルのプロジェクトはJi Hwanがアジアタイトルを獲得した2014年夏から始まりました。
タイトルを獲得した際に使用していたULTIMATE EAGLE+SはJi Hwanの理想に近いモデルでした。
そして、それはJAPAN TECHNOLOGYの理想のオフストリングモデルでもありました。
しかし、オフストリングとしての性能を残しつつ極限まで攻めた設計はベアリングやアクセル、スペーサー、そしてステンレスリング等、ほんの少しずつの誤差 で大きくヨーヨーが振れてしまいどうしても量産まで進める事ができませんでした。改良型のULTIMATE EAGLEへのモデルチェンジを余儀なくされたのです。
その後も何とか理想を形にするために研究を重ねてきましたがゴールに辿り着く事ができないまま数カ月が経過しました。
Ji Hwanが好む設計をプラスチック素材での再現するのは限りなく不可能に近く本当に悩みました。
「小柄な直径」「好みの幅」「鋭い形状」「安定感」「スピード」「軽い機種」「グラインド」「フィンガートリック」そして一番の課題であったのが「シュー ト・ザ・ムーンで頭上にヨーヨーを打ち上げる際に軽い手の返し、弱い回転力でも3mは上がるようにしたい」というものでした。
これらを融合させる事ができればJAPAN TECHNOLOGYらしい新しいモデルになる。そう信じて研究し続けました。
ある日、意外なものから大きなヒントを得る事になります。
何気なく触ったFiRealのプロトタイプ。ここにヒントが隠されていました。
FiRealは完成までに多くのプロトタイプを生んできました。
その中の一つに工場のエンジニアがバランステストをするために適当な重さで作ったものがありました。そこからボディを削り込んでいき理想のバランスに近づけていくためのモデルです。
行き詰った設計作業の気晴らしにそのプロトタイプで遊んでいた時「軽くて扱いやすい使用感だ。安定するし癖になる。結局これは最終的に何グラムまで削ったのか?」と感じ、何気なく重さを計ってみると軽いという予想に反し71.6gもあったのです。
この時、考えが変わり頭の中がリセットされました。
これまでJi Hwanの要望を叶えるにあたって確実に抑えなくてはならないものを優先していったために設計に無理が生じたり妥協しなければならない部分が出てしまっていました。
だから全ての要望を叶えられなかっただけだったのです。
しかし、逆転の発想を持つ事で不可能が可能になり、難題が意図も簡単に解決してしまう事に気づきました。
ただし、それにはいくつかの条件を数値化しなければならず自分でその数値を導くには膨大な時間がかかると感じたため、製作工場との紹介である研究機関に協力を要請する事にしました。
そこから、JAPANTECHNOLOGY、製作工場、研究所による様々な実験の日々が始まりました。
構想から1年、ついにそれは完成しました。
全ての上に立ち、全てを見極めるもの「最高神」から名前をとり「HORUS」と名付けました。
Ji Hwanが求めた全てを叶えるモデルです。
逆転の発想から生まれたHORUSは実重量は重く。使用感は軽い。これはJi Hwanも驚くほどの使用感です。「本当に78gもあるのか?」と確認されました。
実重量が重いながらも使用感はJi Hwanが好む軽量機種に近くものになりました。これによりHORUSは驚異スピードを生みます。直径やエッジの高さではなく実重量が重い事でスピードプ レイの中に安定感を獲得しました。リムの配置、直線に近い計算されたインバースラウンド形状は「鋭い形状」を再現し、このボディ形状、重量、直径、幅、ベ アリング径が生み出すシュート・ザ・ムーンは軽い手の返しでもヨーヨーを真上に高く打ち上げる事を可能にしました。
JAPAN TECHNOLOGYはJi Hwanだけではなくこの機種の可能性を多くのオフストリングプレイヤーに引き出して頂きたいと願っております。
近年、ヨーヨーは素材そのものを高級化したり異なる素材を合わせる事で「良いもの」「原価が高いもの」という印象と引き換えに価格が高騰しています。
HORUSはボディに金属リムなどは一切搭載していません。素材もこれまでと同じものを使用したオールプラスチックモデルです。
HORUSは製作コストを下げたくてオールプラスチックモデルにした訳ではありません。
近年の高級ヨーヨーのように性能を上げ「良いもの」を製作する事を目的とした結果がオールプラスチックだったのです。
商品価値は素材や目に見えるコストだけではないと思います。
「どれだけ多くの人々の手を借り、作り上げた作品なのか。」「あきらめずにこだわりや愛情をどれだけ反映させたモデルなのか」だと考えています。
JAPAN TECHNOLOGYは自信を持ってこのHORUSに価値をつけています。
是非、JAPAN TECHNOLOGYの「最高級」をお試し下さい。