重量 | 53.0 | g |
直径 | 56.8 | mm |
全幅 | 41.3 | mm |
ボディ片面の重さ | 約20 | g |
重量 | 43.0 | g |
直径 | 60.6 | mm |
全幅 | 44.0 | mm |
ボディ片面の重さ | 約17 | g |
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スピンガジェットトリロジー、最終作は竹!で試作を進めていました。
昨年、スピンギアとしては初めての競技用けん玉、SGフリースタイルけん玉を発売するにあたり、木製製品の製造に長けた工場と出会うことができました。けん玉では竹のモデルが多く存在し、軽量さと音の良さで人気のある素材の一つです。けん玉も木工旋盤を駆使し作るため、回転体としてある程度の精度を確保したパーツ作りが可能なのではと考えました。
従来の金属加工のヨーヨーパーツと組み合わせることで、精度は金属部品で担保しつつ、竹の手触りの良さと軽さを生かしたモデルができる!と考え図面を作成、試作をします。これがSGXシステム誕生のきっかけとなりました。
初回だったこともあり、プラスティックベースの図面をそのままいくつかの種類の木で作成し、比重の違いなどは無視して作ってみました。
竹、SpectraPlyウッド、赤樫で試作を行いました。
30−40gと非常に軽量ながらなんとなく遊べるラインナップが作れたのでそれぞれの木の比重に合わせて図面を変更し、発注しました。
また金属パーツを作るにあたり、木製ヨーヨーだけだと単価が高くなるため、POM削り出しのモデルも合わせて発注。これがスピンガジェットPOM誕生のきっかけとなりました。
設計順序としてはスピンガジェットSL→W→Pだったのですが、Wが一番最後の発売になりました。
竹素材のヨーヨーは比重が軽すぎて、スピンガジェットと同じ直径だと回転がつかず、遊び難かったため、直径を大きくし、全体を大きくすることで安定感を増してより回転ブレがおさまるのでは?という目論見で図面変更後の再試作無しで発注しました。
3Dプリントの試作では非常に良いフィーリングだったため期待もしていました。
直径を大きくして重量が増えた分、重量バランスの崩れが大きく出てしまうという結果になり、スピンガジェットBambooは発売するクオリティとしては厳しいという判断になりました。
↓Bambooを組んだ状態
↓通常のSPINGAADGETとBambooの比較。
それから数ヶ月後、SpectraPlyのボディが仕上がってきます。POMほどではないのである程度の重さがあり、試作でもそれなりに回っていたのでこちらはなんとかなるだろう、と思っていたのですが、、、単純に組んだだけではやはりブレが酷く、時間をかけて調整することで遊べるけど競技モデルとしては厳しいかも、という判断です。
基本的にはボールになるような酷いブレからのスタート地点でブレの激しいヨーヨーになればマシ、と言うレベルです。
軸周りの精度を上げ、ボールベアリングを搭載することでRPMが上がり、従来の固定軸では見逃されていたようなバランスも回転に影響を与えてしまい、増幅されることがわかりました。
フルスローをせず、レスポンシブに遊ぶと固定軸よりはよく回るヨーヨーとして楽しめるかもしれません。
発売を見送りお蔵入り、とも考えたのですがヨーヨーのブレを取る遊び、としては紙やすりやカッター、ドリルで簡単に削ることも、練り消しやテープで重量調整をすることもできるので新感覚の遊び方として使えなくはない?と考えて発売に踏み切ります。
未知のブレ取り方法で収める方法を発見できたらぜひ教えてください!
失敗は成功の元、と割り切り次に続いていくための糧としていきます。
竹よりは比重のあるSpectraPlyはスピンガジェットと同じサイズ感で中心部分に重さを集めました。それでもやや軽いのと、普通に組んだだけではやはりブレが酷い状態です。
組み立て難易度的にはSpectraPly→Bambooの順番です。Bambooは複数ボディからのマッチングをしてもほとんど良いものができなかったため、そもそも積層方向が水平ではなく縦の状態で削っているのでどんなことをしても重心が出ず、何かのまぐれで一致するか、どこか一部を削ったりウエイトを追加して偏心を取るなどしないとヨーヨーとしては使い物にはならなさそうです。ただロマンパーツとして、遊ばないときにヨーヨーとして組み立てて置いておくことで竹ガジェットのディスプレイとして楽しむことができます。もし使用を前提に、組み立てにチャレンジされるのであれば2−3ペア用意して、ボディごとの組み合わせにもチャレンジしてみてください。仲間内で購入して良いマッチングを探るのも楽しいと思います。
やすりや旋盤を使い削り、一回り小さくすることでより軽くなりますが、ブレに関しては改善する可能性があります(こちらも自己責任でお願いします)
試作費用も含めると、大赤字なので、製品版がこの値段(ボディ単体価格)で今後売られることは絶対にありませんが一手間入れることで使えるモデルが出来上がる可能性のあるキットとして楽しんでいただければと思います。
SGXシステムをお持ちの方はボディ単体で買うと、組み上げること自体は可能です。しかし、お買い得に遊べそうな価格になっていますが、ある程度重さを合わせただけのボディのペアなので、スピンギア内でボディの組み替えマッチングを行い時間をかけて良いペアを見つけたものに比べるとギャンブル的要素が強めです。
スピンガジェットシリーズはヨーヨーそのものの楽しさを追求することを目標に、手軽に組み換えられるパーツ構成や、いろいろな素材に挑戦してきました。今回のWシリーズは現時点では失敗作となっていますが、今後も諦めることなく、楽しいモデルを追求していくことができればと考えています。
従来通り48mmキャップやリムともなんとなく互換性はあるのですがブレがある状態でウエイトをつけて固定が甘いと非常に危険な飛び方をするのでまずは追加部品無しで調整して十分に注意した上で、自己責任でチャレンジしていただくようにお願いします。
・組み立て済品の注意
一度バラすとブレを抑えるポイントがわからなくなるので、フルメタルヨーヨー以上にできるだけ分解しないことをお勧めします。間違えても買ってすぐに分解してベアリングのメンテナンスなどなさらぬよう。1つ組むのに30分以上かかる現時点のベストで出荷しているベストコンディションをお楽しみください。
・今回SpectraPly(青い方)はかなり色落ちします。服や家具などにつかないようにご注意ください。使いはじめはストリングや手が青くなりますが製品使用です。竹に関しても仕上げが荒いため、1000番以降の紙やすりで慣らすと良いフィーリングになるかもしれません。
↓SGクルーが遊んでみました
↓バインドにもできるよ、という説明の動画ですが幅が1mm増えるだけでブレを抑えることの難易度が跳ね上がります。
幻のモデル、竹ボディですがご参考までに上手くブレを抑えた場合の回転中の動画を撮りました!
※あくまで上手く行った場合です! 基本は何もしないと球体の如くブレる商品です! 上手くブレを解消できた方はよかったら投稿して一緒に盛り上がりましょう!