全部ツバメでできるかできないか、でいうと可能だが、成功率や技のやりやすさを考えていくと練習段階ではこまを使い分けていくほうが懸命。おすすめこまでなくてもツバメに加えて金属輪のハヤブサ太刀もしくはMozuがあればなんとかなる。最小限の構成で行くのであればこのレベルまで来ているのであれば金属輪のついたこまを用意しておくと良い。

親指の上からひとさし指の上に移動させる。

4段にあった灯籠から人差し指へ。灯籠への入り方自由。空中キャッチ(動画見本)、手のひらから移す、バルタンキャッチ(ピースを作って間で取る)など。親指での回転時間の規定はないのですぐに人差し指にうつってよい。澄んだこま(ブレずにきれいに回る)を使い、スタンドアップのスキルを使いこなし姿勢制御をしながら指先に神経を集中させていく。手のひらを逆”の”の字に書いて起き上がらせる方法と軸に触れて起こす方法を両方うまく使って渡っていく。人それぞれです。

おすすめこま:指の上で長く回る摩擦の少ない角軸、もしくはスーパーツバメ(おっちゃんVer)


ひものせの足型。足と手でひもを張り、ひもにのせる。

こまの跳ね上げる高さ、足腰がふらつかないこと、素早く紐を張るなど総合的な技術が組み合わさって成功する技。検定で合格するだけではなくて、10回やって10回成功するくらい”精度”を高めていこう。足の内側でつかむ人もいるので足で挟めば内側、外側はどちらでも良い。またのった後に紐をすぐにたるませないと跳ねるのでこまの重さで紐がたるむようにしていこう。紐を通すとき、ひもをムチのようにしならせて足に挟んでも、手で掴んで足に挟んでもどちらでもやりやすい方で良い。慣れの問題はあるけれど難易度の違いは大きくはない。体感を鍛えて、安定した足腰を作らないと技が安定しない。

おすすめこま:ツル長軸ーこま自体に重さもあり、キャッチしたときにはねにくい、また圧倒的な大きな的でひもをかけやすい


ひものせの耳型。耳と手で張ったひもにひものせ。キャッチした瞬間に耳にかかっていれば良い。ひものせをした後に耳にかけるのは×

日本こままわし協会会長、こまのおっちゃんの必殺技。ひものせの耳版。ひものせの時に耳にひもをかけ、キャッチする。こまが上から落ちてくると衝撃で紐が外れるので、ちょうどよい高さでキャッチする必要がある。技が決まったら「きれい?」の決め台詞を忘れずに!照れずに言ってウケが取れるようになるには何十年という熟練の技が求められる。見た目の面白さとは裏腹の非常に高度な技。見せ方と技の難易度が高いレベルで融合しているこま技の奥義のひとつ。長髪の人はやりにくい、段位認定のときは耳が出る髪型で受けよう。キャッチの瞬間、紐が取れないように手で補助するのはあり。またコツとしてはこまを真上に引き上げるのではなく、ふんわりと斜めの軌道に乗るようにして、こまが垂直に落ちるのと比べるとキャッチのときの衝撃を少なくすると抜けにくくなる。

つなわたりの途中でひもを芯棒に巻き付けこまの回転で元の手に戻る。こまを投げ手から両手に渡したひもの上をすべり落とし(つなすべり)、終端でこまの芯棒にひもを巻き、こまの回転を使ってひもを登らせ、元の手に戻す
紐の全部を使って動けるとかっこいいけれど最初はつなわたりの規定と同じ肩幅を目指す。
ポイント こまの回転力を使って紐と軸のまさつでこまを移動させる技
やりやすくするために
  1. こまの回転力ーこまを投げきってから最後に紐を抜いて回転力をきちんと付ける。軸の周りにもたくさん紐を巻く。
  2. 柔らかい紐、できれば細めー軸にしっかり食いつきまさつが起きやすい
  3. 太い軸ーよりまさつが起きる
  4. 本体がおもすぎるこまは登るエネルギーも必要なので避ける
おすすめこまーきちんと回転がつけられればツバメでもできてしまうが、軸の太いMozuが一番やりやすい

別名:エレベーター、ひものせからひもを芯棒に巻きつけこまの回転で上に上がらせる

はやぶさ返しに続くまさつを利用した技。こまを水車投げするときに下に強く投げるよりもタイミングよく引き抜いてこまを回転させることを意識。垂直よりはやや斜めに投げて上げるほうがやりやすい。
おすすめこまーしっかり回転をつけられるのであればツバメでもやりやすい。ただMozu太軸のほうがまさつ力があるので上がりやすさはあるはず。またはやぶさ太刀は本体の重さがあり、また軸が細いのできちんと回転をつけれないと最初のうちは上がって行きにくい。

別名:ブレインツイスター、ひものせの後、ひもを束ねて体の正面でこまを縦に3回振り回す。

ヨーヨーから着想を得た技。ヨーヨーでこの動きをマスターしていれば直ぐにできる。歳差運動を考慮に入れて体の向きを少しずつ変えながら行うとこまが外れにくい。

おすすめこまーハヤブサ太刀。回転力があり、安定してさらに角軸でひもが外れにくいのでおすすめ。


別名:イチローキャッチ、背面で空中手のせ。ツバメ返しを背中側でキャッチ

リフティングと同じように思った位置にこまを戻せるようになればそこに手を出すだけ。と書くと単純だが、実際には難しい。こまを取りに行こうと体を無理にひねる人が多いけれど先に書いたように決めた位置にこまを落としてそこに手を出す、を意識したほうが成功しやすい。

おすすめこまーツバメ。先端が尖っていると思わぬけがをするので角軸は避けよう。


空中でひもをかけてから大車輪。回したこまを空中でそのままひもにかけ、頭の上を1周以上振り回して手に乗せる。

見栄えも良いイケてる技。こまを投げた後に手で受けずに、そのまま空中で紐をかけて大車輪に入るダイナミックな技。キャッチした後に勢い良く振り切るとこまが飛んで行くのでこまの回転力を見極めて、ジャイロ効果で垂直を保てるようにこまの自然な重さで振るようにする。動画のるぱん(2番めの男性)のやり方はバリエーションの紹介としてやっているが実際にはとてもむずかしい。最初のうちは右手と左手の距離を小さくして、左右の手を近づけて、手と手のあいだで挟むイメージで拾ってから独楽の重さを使って紐を伸ばしていくやり方のほうがやりやすい。

両手を使いへび腕のまわり5周以上

このレベルまで到達しているのであれば他の技に比べると習得は難しくない易しめの技。

おすすめこまー角軸を使った機種。蛇を攻略するために作られたと言っても過言ではない角軸。手先での摩擦を減らし開店時間を伸ばしたことで紐をかける時間を稼ぎ、返しがあることで多少のコントロールミスがあってもこまが落ちない。


別名:ウィップ。ひもで輪を作り、こまを投げ上げて、ひもの輪で引っ掛ける。

紐の輪がねじれてるとうまく紐が飛ばないのでねじれのないきれいな輪を作るのが条件。また輪がきれいに開くようにしっかりとひもをふるようにする。上からでも下からでもどちらでもかかれば良い。