2018年3月31日で段位認定の技内容が変わりました。資料的価値があると判断し、当面は旧段位ページも残しておきます。
縦横方向に自由自在にこまをあやつることが求められる8段。道具への工夫も大切になるぞ。
パフォーマー:谷かんた君
こままわし協会の段位認定では”型”に関しての細かいルール決めはされておらず、技の要素になる部分が成立していて、なおかつ、5秒以上回っていれば合格になります。新段位認定では型のようにひものさばきから入り方まできちんと定義されるかは不明ですが、この動画以外の入り方、アレンジも、技の本質を損なわないものに関してはOKです。
空中大車輪
見栄えも良いイケてる技。こまを投げた後に手で受けずに、そのまま空中で紐をかけて大車輪に入るダイナミックな技。キャッチした後に勢い良く振り切るとこまが飛んで行くのでこまの回転力を見極めて、ジャイロ効果で垂直を保てるようにこまの自然な重さで振るようにしょう。見本動画の谷くんはディアボロがうまいのでスティックをあやつる感覚で、受け取るときの左右の手が離れていても成功できていますが、最初のうちは的を小さくして、左右の手を近づけて、手と手のあいだで挟むイメージで拾って独楽の重さを使って紐を伸ばしていくやり方のほうがやりやすいと思います。
牛若丸
曲独楽の奥義、衣紋流しに近い動き。首の後でつなわたり(つなはしり)をする。牛若丸が顔隠していた被衣(かつぎ)を構えているポーズから名前がついたようです。こまを見ることができないので感覚でつなはしりをしなければならず、つなはしりを極めていないと頭にあたって危険です。
へび(3周)
スピントップのスクリューの移植版。ベアリング搭載のスピントップ用に作られた技なので低重心で軸が真っ直ぐだった和こまでこの技を行うのは鬼軸登場までは一部の達人だけが行える奇跡の技だった。
谷君は生山9段に習っているので入り方が独特(生山流)です。一手順減り、技に早く入れる反面、他にできる人が少ないので誰かに教えてもらうときは習っている人のやり方をマスターしましょう。
↓参考動画、スピントップの人が独楽でへびをする。最初の紐の巻き方が参考になる。
動画はへび上下をしているのでへびの進化系。へび動画が準備されるまではへびの入り方として参考にしてみてください。3周以上巻いて、上から下まで下りてくれば成功です。
砂時計
とうろうから中指(もしくは人差し指)でこまをおさえ、砂時計のように反対側にひっくり返すわざ。ジャイロ効果でこまが姿勢を変えないように抵抗する力をうまく受け流し、反転させる必要がある。こま軸の上下をとがらせると指の上で暴れずに技が成功しやすい。達人は道具を選ばずどんなこまでも成功させるが最初のうちはやりやすいこまを用意して挑戦しよう。
こまつくりもわざのうち。
耳かけ(イヤリング)
日本独楽博物館館長、こまのおっちゃんの必殺技。ひものせの耳版。ひものせの時に耳にひもをかけ、片手を離してキャッチする。こまが上から落ちてくると衝撃で紐が外れるので、ちょうどよい高さでキャッチする必要がある。技が決まったら「きれい?」の決め台詞を忘れずに!照れずに言ってウケが取れるようになるには何十年という熟練の技が求められる。見た目の面白さとは裏腹の非常に高度な技。見せ方と技の難易度が高いレベルで融合しているこま技の奥義のひとつ。長髪の人はやりにくい、段位認定のときは耳が出る髪型で受けよう
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