ミニチュアベアリング専用ドライ被膜&ウエット被膜剤

980 
必要ポイント数: 980 point
PARTS-OIL-DRYCOAT2
在庫切れ

説明

待望の再入荷!最先端のテクノロジーが詰め込まれたベアリングメンテナンスの最終到達解がここにあります。

ヨーヨーに求められているベアリング性能を実現するために、オイル無しで抵抗なく長く回る脱脂されたドライの状態が一番良いとされてきました。剥き出しのベアリングは傷つく可能性があり、ベアリングメーカーが推奨する使用方法ではありませんでした。

ベアリングにオイルを差すというのが一番ベアリングにとって良いですが空転時間を求めるヨーヨーの場合、オイルは潤滑であると同時に回転を阻害する抵抗にもなっていました。

ベアリングにナノテクノロジーを応用した皮膜を施すことで、オイルのないドライ状態でありながら潤滑効果を期待でき、ベアリング自体が長持ちし、さらに空転時間も伸びるという夢のような皮膜セットが登場しました!

新品のベアリングへの被膜が一番効果がありますがドライ被膜のすごいところは傷んだベアリングにも効果を発揮し、被膜効果でベアリングが復活することがあるところにあります(破損具合によっては効果がありません)。

スピンギアのお客様、ハンドルネーム:かんとくさんが企画開発したミニチュアベアリング専用ドライ被膜セットです

(追記)
ユーザー、プレイヤー、ショップからのフィードバックを受けドライ被膜(新仕様)に加えウエット被膜がリリース!
ドライ被膜で培ったミクロンレベルの隙間にまで浸透する極薄被膜形成技術を応用し、ドライにならない成分による極圧潤滑性能となめらかなフィーリングを実現!

更にウエット被膜にはドライ被膜に持たせられなかった防錆作用を持たせることに成功しました。
ベアリングの個体差を埋め、寿命を延ばし、フィーリングを安定させる事ができます。

ご利用方法は決して難しい物ではありませんが説明をよく読んでからトライしていただければと思います。
また、高濃度のアルコールやナノマテリアルを使用していますので、お子様だけでご利用頂くことは禁止です。


《ミニチュアベアリング専用ドライ被膜&ウエット被膜剤》


ドライ被膜(8液)
速乾性アルコールベースドライ被膜
液色:ブラック キャップ色:ブルー *撹拌球入り

 高い洗浄性はそのままに被膜成分を高濃度に配合
回しながら乾燥する事で強固なドライ被膜を形成

ウエット被膜(P液)
速乾性アルコールベースウエット被膜
液色:クリアー キャップ色:ホワイト

 競技ヨーヨーでは必須となるバインド状態を保ったまま、
ドライ被膜後のベアリングをなめらかなフィーリングに。
ストリングオイルの置き換えに最適
乾燥直後から超低フリクション高荷重対応ウエット被膜を形成
安心の非塩素系でありながら驚異的な即効性&高定着性
ドライ被膜に迫る高い洗浄性に加え防錆効果もプラス

《処理方法》

・簡易な処理方法 ベアリングのシールドを外さないでも処理できます。
 ベアリングロックが固い場合は無理に外さずそのままでもOK。

1~2滴ベアリングに挿して馴染ませ、余分な液を可能な限り落とす。
  (高濃度の為、必須工程となります)
  ヨーヨーにつけて数分間振って乾燥させる。

  再び音が大きくなったりガリったりしたら面倒な脱脂などはせず、ドライでもウエットでもいいので被膜剤で再処理。

・推奨される処理方法 ※ベアリングは左右のシールド板を外しての処理をオススメします。

 最初にドライ被膜をし、フィーリング調整や防錆が必要であればウエット被膜もする。

 ベアリングを脱脂洗浄し、作業しやすい様に箸やベアリングリムーバーなどにセットする。
 ボトルを振って被膜液をしっかり撹拌し、ノズルの先をベアリングの隙間に触れるようにして 1~2滴ほどベアリング内部に挿す。
 被膜液が垂れない様に気をつけながら指でゆっくりとベアリングを半回転、 逆に半回転させるなどしてボールや保持器へ十分に馴染ませる。(濡らす)
 ティッシュなどをかぶせて振り、余分な液をティッシュなどに吸わせる。 (被膜液は可能な限り落としきり、極薄の被膜にするのがコツ)

 アルコール分が揮発し、回転が軽くなるまで数分間、指で弾いて回し続け処理完了。

 再び音が大きくなったりガリったりしたら脱脂洗浄し、ドライ被膜から再処理する。
 
 *新品の内から被膜処理することで初期馴染みを安全に短期間で済ますことが出来ます。
*回転の軽さを追求する場合にはドライ被膜の完全乾燥後、数分間振ってから軽く脱脂し、
被膜にならなかった成分を除去してください。(呉工業のブレークリーンで検証済み)
*どちらの被膜も再脱脂、再処理を繰り返すことでより効果が出てきます。
*ドライ被膜処理後にウエット被膜を処理することも可能です。
逆も可能ですが、成分が凝集しやすくなるので失敗しやすいかも知れません。(脱脂洗浄でリカバリ可能)
*乾燥後は市販のストリングオイルなどと組み合わせる事もできます。
*ウエット被膜にウォーターベースのドライ被膜(Ⅶ液)を組み合わせる際には
ドライ被膜処理前に脱脂洗浄が必要です。

成分の安全性と使用上の注意

 水は純水を使用しています。
 アルコールは皮膚などの消毒にも使われているものです。
 被膜成分にも基本的に有害な物質は使われていませんが、炭素(炭、煤、インクに使われるカーボンブラックなど)
 一つをとってもマイクロマテリアル・ナノマテリアルの状態においては安全性・有害性ともに確立されているとは
 言い切れません。

 したがって、 「ヒトに対する有害性が明らかでない化学物質」として扱う事が妥当であるとの観点から、
  *なるべく直接触れることは避け、手などについた場合はよく洗い流す。
  *溶液が染み込んだティッシュなどは都度、廃棄し乾燥後の被膜成分には直接触れないようする。
 としてください。
 また、衣服につくと染色して落ちないので注意してください。


ヨーヨー専用ドライ被膜開発秘話
初めまして。かんとくと申します。
ドライ被膜について解説させていただきます。

「ドライ被膜(皮膜)」という言葉はツイッター上からヨーヨー業界に広まった言葉ですが
これ、私が文字数節約の為に勝手に言い始めた表現で、技術的には
ドライコート、ドライフィルムコーティング、ドライ潤滑、乾燥被膜、乾性潤滑被膜
などと表記されます。
検索するときはドライ潤滑が一番情報が多いかも知れません。
この被膜はノンオイル、バインダーレス、組んだ状態のベアリングに直接常温で加工という
かなり特殊な物だと言うことが分かると思います。
開発過程を振り返ると、丁度アングラムが発表された頃にドライ被膜を含む金属表面の改質処理を試していて、
発売初日に購入したアングラムのベアリングにドライ被膜処理したのを覚えています。
その被膜は非常に良い結果が出て回転力、静音性ともに評価されましたが
作業性、有毒性、価格の全てに非常に難があり、
誰にも紹介する事が出来ず、自分でもこの一回しか処理できませんでした。
その後、主に工業用でいくつか良い被膜を見つけたものの、販売単位がドラム缶だったり、有毒だったりで
最適なものが見つからず、自分で作ろうにも個人では最先端のマテリアルや求めるグレードの
固体潤滑剤や溶剤、分散剤がなかなか手に入らない状況が続きました。
そこでドライ被膜の開発は諦め、妥協して市販のドライ被膜剤を脱磁処理と共に紹介する事にしました。
これが意外と反響を呼び、ネットの上に動画がいくつも上がることになりました。
これがブレイクスルーのきっかけとなりました。

その後、大会のフリーやドライ被膜の動画へのリンクをメールに貼る様にした所、研究者やラボの方から
「うちの技術を使えるのではないか?」と急に好意的な連絡が来る様になりました!

そこからはトントン拍子でそれまでは全くアクセスできなかった情報や素材が集まる様になり、
200種類を優に超える試作品が生み出され、その中から十数種類の被膜が候補に残り、
2014年の10月にはテスターさんを募って本格的に仕様を詰めるところまできました。

30名近くのテスターさんから多くのフィードバックをもらい仕様がかたまり、
11月にはTAKAさんからスピンギアで取扱って貰えるとのお話を頂き、さぁこれで製品化!
との所で、その道では有名な研究者さんからこれまた非常に魅力的な提案を頂くことができました。
更にその方の人脈で以前はとりつく島もなかった企業のラボが見事に協力してくれる事になり
その結果、一切妥協のない設計が実現することになったのです!


x5Ⅶ液には市販の製品にはまだ使われていない最先端の技術を提供してもらっています。

Ⅳ-C液は最先端で実用化前の技術だけでなく、技術的にも利害関係からも一つの製品には同居できない
はずの技術と成分が上手いこと詰め込まれています。

どれも私個人の力では手の届かなかった物ばかりです。

そしてすべての成分を公開出来ます!
なぜなら成分だけ分かってもその先の技術は真似できないものばかりだから。
水、アルコール類、炭素(グラファイト、カーボン)、モリブデン化合物、タングステン化合物。
これだけです。なんともあり得ないことに、一切のバインダーや界面活性剤は含まれていません!
水とアルコール以外は全て通常の手段では手に入らない物ばかりです。

ある意味、日本の持つ技術力の集大成ともいえるドライ被膜、是非一度おためし下さい。

「かんとく」プロフィール

子供に買ったスピンフェニックスでヨーヨーに出会い、
その戻りが悪かったお陰でメンテに目覚め、
子供置き去りでモッズにハマる四児のパパ。
すぐにヨーヨーを買うもののあまり振らない(振れない)