ツバメカップは”Koma(日本式の独楽)"の新しい楽しみ方として2023年からスピンギアが主催しているイベントです。

あらかじめ決められているトリックリストから自分でやりたい技を選び、組み合わせて時間内に決めていく規定技とフリースタイルの中間のような遊び方を想定しています。ルールの多くはけん玉ワールドカップ®︎に影響を受けて作られています。参加する人全員がそれぞれの楽しみ方でこままわしをしてもらいたいという主催者の願いが込められています。決勝に進んだ選手だけでなく、予選で自分の選んだ技12個を全て成功させた方を「フルマーク賞」として表彰します。

【出場資格】

・スピンギア製のこまを用いていること(自作品は不可)。市販の追加パーツ装着の改造はOKですが、本体を削ったり直径や重量に大きな変更を加える改造は不可とします。

・ウェイトや軸カバーなどの追加パーツを競技中に着脱することは禁止です。(鯉の滝登りのときだけ軸にカバーをつける等の行為は反則ですので失敗扱いとなります。)

*紐で巻いて投げる日本のこまを想定しています。スピントップやちょんかけこまなどは使用できるこまの対象外です。

・参加選手の年齢や国籍は問いません。日本形状の投げこまを使った国際大会を目指しています。(小学生未満の方が出場する場合は保護者の方に付き添いが必須です。)


競技概要

出場選手全員が参加する予選ラウンド、予選ラウンドの上位11名+前回大会優勝者の合計12名で競う決勝ラウンドの2段階で開催されます。


・各選手は3分間1ラウンドで、2ラウンド(合計6分)で技を行います。

・各ラウンドでは、トリックリストに載っている全ての技から6つずつトリックを選びます。なお、1ラウンド目と2ラウンド目で同じトリックを使うことはできません。したがって、選手は予選で合計12個のトリックを行うこととなります。

・事前にトリックシートに記入をして、どのトリックをするか明確にしておきます。予め選んだトリックは、競技の途中に変更することはできません。(制限時間終了間際に簡単な技に変更したり、余った時間で高得点の技に挑戦したりするのはルール違反です。)

・予選では、各ラウンドで挑戦するトリックの順序は自由とします。

・成功したトリックのレベルに応じて点数を獲得できます。制限時間内であれば、失敗は何回しても構いません。時間内に成功できなかった技は点数が加算されない(0点)となります。同じ技を2回以上成功させても、得点を重複して獲得することはできません。
1点技→1ポイント
2点技→2ポイント
3点技→3ポイント
4点技→4ポイント
5点技→5ポイント
6点技→6ポイント
7点技→7ポイント
8点技→8ポイント
9点技→9ポイント
10点技→10ポイント

・合計点が高い上位11名+前年優勝者が決勝へと進みます。予選の結果によって参加者全員の順位が確定するため決勝に出れなくても自分の順位がわかります。また決勝に同世代の人がいない場合は予選の結果よって年齢別表彰の順位を決定します。

【予選ラウンド運営方式】

・予選グループは10人程度のグループに分けます。

・MCの指示に従い、1人ずつ3分間のラウンドを2回行います。

・ラウンド開始時に、こまに紐を巻いた状態で待機して良いこととします。制限時間内であれば、こまの投げなおし、紐の巻きなおしの回数に制限はありません。

・2回の予選ラウンドで、最大2個のこまを使用できます。紐の本数に制限はありません。3分間の競技途中にも交換もOKとします。ただし、1ラウンド目と2ラウンド目で違うセットのこまと紐を持ち込むことはできません。必ず予選2ラウンドを同じセットで行ってください。同時に2個のこまを回すトリックをする場合も、持ち込んだ2個のこまを使用してください。予選で3個以上のこまの使用が発覚した場合、その選手は失格となります。

・トリックの成功判定は、選手による相互審判もしくは専任ジャッジを審判として、行うこととします。

・予選終了後、点数を記入したシートを運営本部に提出した時点で予選完了となります。

・妨害(他の選手のこまが飛んできてトリックを失敗した)などの、選手本人に責任のないトラブル等で予選ラウンドが適切に行えなかった選手がいる場合、審判団で協議した上で一度のみ再挑戦を認めることがあります。

【成功判定について】

・各トリックごとの成功判定ポイントやルール、失敗となってしまうやりかた等についての解説はトリック判定基準2025(現在準備中/近日公開予定)を確認してください。

・スタート合図より前に、こまを回転させた状態で待機することはできません。開始の合図の前に、こまを投げ出すなどこまに回転がかかった場合はフライングとして失敗扱いになります。

・手の上で終わるトリックは、手に乗った瞬間にこまの回転が残っていると認められた場合に成功となります。手の上に乗ってからの秒数は関係ありません。

・紐の上で終わるトリックは、紐の上でこまが姿勢を保っていると認められた場合に成功となります。紐に触れただけでは成功と認めません。

・時間内で、こまの回転が続く限りで連続でトリックを行うことは認めます。

・3分を超えて行ったトリックは採点対象とはなりません。

・3分経過時にトリックの途中だった場合、採点対象にはなりません。

Q:ツバメ返しから綱渡りをしたら2つ分の得点が入りますか?

A:予選の場合 ツバメ返しやヒバリ返しをトリックとして申請してシートに記入し、成功した場合は得点が入ります。上級者の人は基本技をカウントに入れず、上級技だけで6技×2セットで構成した方が総得点高いので要素として含まれる技でも申請しなければ技数には入りません。

予選での昨年からのルール変更点

・従来ルールとして設定されていた紐の持ち込み本数規定が廃止されました。選手は予選に何本でも紐を使うことができ、技によって使い分けることも可能です。


【決勝ラウンド】

・予選ラウンドの上位11名+前回大会優勝者の合計12名が決勝ラウンドに進出します。決勝ボーダーラインとなる得点の選手が複数いた場合は、成功した技レベルの2乗を得点として計算する決勝方式(スクエアスコア方式)で点数が上の選手を上位とします。それでも点数が同じ場合はタイとなる選手全員を決勝進出とします。

・決勝ラウンドに進出した選手は1名ずつ舞台上で競技を行います。

・競技時間は3分(180秒)で、使用できるトリックは公式トリックの3点技~10点技、トリックの個数は最大30個とします。

・使用できるこまの個数は、各選手が自分で用意したこま最大3個までと、主催者が用意したツバメもしくはスーパーツバメ(選手がどちらか選択します)1個の合計4個までを使用することができます。使用する紐の本数に制限はありません。こまを回すための紐と技をする紐は別々でもOKとします。決勝競技を始める前に、各選手の使用こまは審判がチェックを行います。ルール違反の改造が発見された場合は別のこまに変更を認めます。

・選手は、事前に自分が挑戦する技のリスト・順番を審判に提出し、その順番どおりに技を行います。申告した順番と異なる順番で技をすることはできません。

・競技の途中で、申告した技を飛ばす(パス)することができます。パスした技は0点扱いになります。一度パスした技は、後から戻って挑戦することはできません。間違って技を飛ばした場合もパス扱いになりますが、途中で気がついた場合はそのトリックまで戻って、その地点から改めて順番に再挑戦することが可能です。また、一度もパスをしないで自分の構成した技全てを時間内で成功した場合、後述のフルマークボーナスが加算されます。

・決勝ラウンドでは必ず1回以上「ツバメを使って得点を獲得する」ことを義務とします。ツバメを使用しなかった場合や、ツバメを使用しても得点が入らなかった場合はその選手は失格となりますので注意してください。なおツバメを使用した1スロー目の得点には後述のツバメボーナスが加算されます。

・使用するこまは4つともラウンド開始時に紐を巻いた状態で待機しても良いこととします。制限時間内であれば、こまの投げなおし、紐の巻きなおしの回数に制限はありません。

・成功したトリックのレベルに応じて、以下のポイントを獲得します。
3点技→9ポイント(ツバメボーナス時13.5ポイント)
4点技→16ポイント(ツバメボーナス時24ポイント)
5点技→25ポイント(ツバメボーナス時37.5ポイント)
6点技→36ポイント(ツバメボーナス時54ポイント)
7点技→49ポイント(ツバメボーナス時73.5ポイント)
8点技→64ポイント(ツバメボーナス時96ポイント)
9点技→81ポイント(ツバメボーナス時121.5ポイント)
10点技→100ポイント(ツバメボーナス時150ポイント)

・予選得点+決勝得点の合計点を選手の総得点とし、総合1~3位と年代別の1~3位を表彰対象とします。

【ツバメボーナスポイントについて】

決勝競技中、ツバメを初めて使う際の1スロー目(ゼロスタ等の手で回すトリックも含む)で成功したトリックを全て通常の1.5倍得点とします。

1スロー目の回転が続いている限りその中で成功した技は全て1.5倍得点です。リジェネ等の回転を補う技を使ってもOKです。またこまが落下をしても、地面で回り続けているこまを拾って技が続けられる場合は1スロー目が継続しているものとして扱い、停止するまでに成功できた技全てが1.5倍になります。

二段ゴマや2個うずしおといったこまを2個使う技の場合、2個のうち1個がツバメであればツバメボーナスの対象になります。

ツバメボーナスが適用されるのはツバメを使った1スロー目のみになります。停止後に別のツバメを使ったり、巻き直してトリックを成功させた場合は通常どおりの得点です。3分間のうち、どこでツバメを使うかを考えながら構成の作戦を立ててみてください。

ツバメを使った1スロー目で回すのを失敗してしまった場合、技を行っていなくてもツバメボーナスは終了します。その場合は、規定にある「ツバメを使って1回以上得点を獲得する」をまだ達成していない段階になりますので、3分のうち最低でも1個はツバメで得点するようにしてください。

【フルマークボーナスについて】

提出したトリック構成シートの技を全て時間内に成功させた場合は、ボーナス得点として選択した全トリックの得点数の和が加算されます。

(例)

選択した構成シートの技が

3、4、5、6、6、7、7、8、8、9、9、9、10の13個のトリックで、それを全成功した場合

→ボーナス得点として総和である91点が加算されます。

今年の決勝ルールのまとめ

・いわゆるフルマークラダー方式での決勝

・得点はレベルの2乗(スクエアスコア)

・ツバメを使って1回以上技を成功させないと失格(幸いにも2024年大会では失格者はいませんでしたが、今大会でも引き続き、ツバメを使用して技を成功できなかった選手は厳しく失格宣告がされるものと認識してください。)

・ツバメを使った最初の1スローにはボーナスポイントがある

・フルマークボーナスがある


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