2018年以前の旧段位認定の”級”です。資料として残しておきます。

級位認定
10級 ひもをまく 右まき
9級 ひもをまく 左まき
8級 外投げ 5秒以上まわす
7級 内投げ 5秒以上まわす
6級 こまをまわす 10秒以上
5級 的いれ 大(90cm)
4級 こまをまわす 30秒以上
3級 犬のさんぽ
2級 的いれ 中(30cm)
1級 ひもかけ手乗せ 手の上で3秒

すべて右利きの人を基準に書いています。左利きの人は逆にしてください。

こまの楽しみの最初は回せること、その次はたくさんの技を覚えていけることにあります。昔はこまの技の数が不明で教えてくれる人がいないとうまくなれませんでしたが、こまの性能が進化したことと、Youtubeなどの動画によってこまのわざを広く、簡単に知ることができるようになりました。これからは長回しをして回す長さを競うだけではなく、たくさんのわざを競うこまの新しい時代が幕開けしたといえます。

指導者の方へ。こま自体をまわすことは幼児でも可能です。ひものながさ、太さ、軽いこま(ヒバリがオススメ)を使うなどの工夫でくじけずに遊ぶことができます。ひもをまく、という最初のハードルを超えることができればすぐに回せるはずなので諦めずに指導していきましょう。幼児向けオススメヒモはこちらより紹介しています。年長さん以上はこまを回すだけではなく、こまにきちんと回転を与え、手のひらの上でまわすなどの技に移行できるようにしていきましょう。こまは回すだけでも面白いですが、長回し以上の遊び方に進んでこそ真価を発揮していきます。


10級 ひもをまく 右まき

右ききの人が外投(そとな)げをする時にまくまき方です。とけいまわりにまくとも言います。ほとんどの技はこの巻き方を基準に作られているので右利きの人はこの巻き方を覚えましょう。

最初の3回きつくまいて、その後は重ならないように添わせていくイメージでひもをまきます。外に行けば行くほど崩れやすくなるので力を入れて巻いているとひもがつぶれて崩れます。

通常の紐(3mmの太さ)で巻きにくい場合は5mmなどの太い紐を使うと巻く距離は短くなりますが、紐がずれにくくなるので巻きやすくなります。ひものまき方のページも参考にしてみてください。

太い紐の例


9級 ひもをまく 左まき

右ききの人が内投げをする時にまくまき方。はんとけいまわりにまくともいう。とけいとぎゃくほうこうにひもをまく。ベーゴマのまわしかたと同じ。技には適さない。左利きの人はこの巻き方で外投げをする


8級 外投げ

 

右まき(時計回り)のまき方で体の外側でこまを構え、肘を曲げずに手のひらを上に向け、こまが横に向いた状態に持ち、うでをふる。手首で投げたり、紐を引かずに投げた先で手を止めるイメージ。最初は5秒、慣れたら30秒、1分と記録をのばそう


7級 内投げ

左巻き(反時計回り)の巻き方でフリスビーを投げるような投げ方(ベーゴマと同じ回し方)で体の内側(左側)からこまをなげる。最初は回しやすいのでこちらをおぼえてしまいがちですが、ほとんどの技が外投げの投げ方と回転方向を基準に作られているので内投げしかできない状態だと技の習得に以降できません。指導者の方はぜひ内投げをマスターした子どもたちには外投げも教えてあげてください。幼児~1年生くらいまでで、まく、まわす事自体に挫折しそうな子どもには内投げを試してみても良いですが基本的には外投げから教えたほうが混乱しないです。大人の方にも内投げでこまを回す方がいらっしゃいますが、手のひらの上で回す動作の難しさが全然違うのでぜひ外投げをマスターしましょう。


6級 こまをまわす 10秒以上

投げ方、巻き方の向きを問わないので10秒以上回しましょう。ひもの力をこまに伝えることが大切です。こまの持ち方の向きを間違えてこまを”なげる”とこまは飛んで行くことが多いです。ひもが”ほどけていく”感覚でこまを投げ離す事ができれば自然とこまは長くまわるでしょう。


5級 的いれ 大(90cm)

こまを狙った位置に投げ入れる練習です。こまは基本的にはひもの長さ以上は先に飛ばすことができないので、ひもが伸び切った位置にこまが落ちるように手を引かずに、前で手をピタッと止めるとこまが落ちる位置が毎回おなじになります。フォームを安定させてまぐれでこまがまわるのではなく毎回同じような場所でこまがまわるようにしていきましょう。あとは立つ位置と左足をきちんと投げたい方向に向けて置くことで的に入れられるようになります。的を狙ってコントロールして入れるのは実は達人でも難しいです。達人の人たちはこまが落ちる位置をわかっていて、なげる場所と向きでこまを落としたい場所にこまを落としています。同じことのようですが、コントロールするのは腕のフリやなげる力ではなくて、それらを一定にした上で、立つ位置をコントロールすることで精度が高い的入れができるようになります。立つ位置を変えずに投げ込む的を自在にコントロールできるかどうかこまの上手い人がいたら聞いてみてください。

的入れがきちんとできるということはこまをなげるフォーム(姿勢)が安定してきている証拠とも言えます。毎回紐を引いてこまのなげる位置をコントロールする方法はできないことはないですが、非常に難しいので紐が解けきった先ですっとこまが地面に着地する”忍者のような”音もなく落ちる的入れを目標にしてみてください。ボーリングでボールを投げてドン!と落とすのが下手で、音もなくきれいにレーンに投げ込むのが切れになフォームと言われるのと少しにてます。


4級 こまをまわす 30秒以上

こまを回す地面はできるだけ平で摩擦の無い地面が良いです。腕のフリを意識してこまを回していきましょう。また投げた時に極端にこまが傾いてしまっている人は今のうちにフォームを直しておきましょう。こまを水平に持つのではなく、地面に対して垂直に持ってなげるとこまを離した後、紐が解けていきながらこまの姿勢が起き上がってきます。

こままわし板のようなものを作ってこまの軸先で床が傷つくのを避けるようにすることもお勧めです。大きめの額縁やパズルのフレームに1mmくらいの厚さのプラスティックの板をはめ込むと縁があり、こまがはみ出ることなく快適に遊ぶことができるこま板が完成します。


3級 犬のさんぽ

ヨーヨーにもある技、地面で回した後、こまの軸に紐をかけて、こまを引きます。そうするとこまが自分についてきます。


2級 的いれ 中(30cm)

こまのひもで輪を作ったり、ダンボールなどで専用の輪を作ってみましょう。遊ぶ道具を工夫することもこま遊びの一環です。的入れは子どもたちにも人気の遊びなので缶詰、ジャムのフタ、ペットボトルのふたなど身の回りの縁の付いたお皿のようなものは捨てずにとっておくと子どもたちも盛り上がって遊んでくれます。大人もダーツのような感覚で的を狙う遊びをすると楽しいです。小さければ小さいほど運の要素もあるのでこまの上手い下手があまり関係なく競えるため、長回しと並んで人気の遊びです。


1級 ひもかけ手乗せ 手の上で3秒

かつおの一本釣りは片ほうのひもですが、こちらはこまの軸の周りに紐を巻いた後、両方の紐を片手に持って引き上げて手のひらの上に載せます。こまにしっかり回転がついていないと持ち上げる動作でこまの回転がなくなってしまいます。右手に紐を持って引き上げて左手で取りがちですが、右利きの場合、左手に紐を持って右手で拾ってあげたほうが利き手でこまをキャッチできるので成功しやすいです。

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